パーソナライズド検索って何?
パーソナライズド検索は、Googleが導入しているもので、ユーザーごとにカスタマイズされた検索結果を表示する機能です。
自宅で使用しているPCと職場で使用しているPCで同じキーワードを入れて検索したはずなのに、表示される検索結果が違う、という経験をしたことがある人もいると思いますが、それはパーソナライズド検索によるものです。
ユーザーの利便性を向上させる目的で導入され、2009年12月から個々向けにカスタマイズされた結果が表示されるようになりました。
パーソナライズド検索の仕組み
パーソナライズド検索の詳細な仕組みについては公表されていませんが、下記の要素が大きく関係しているのではないと考えられています。
- ユーザーが過去に検索したキーワード
- ユーザーの所在地
- ユーザーが過去にアクセスしたサイトやリンク
- ソーシャルネットワークにおける活動(投稿やシェア履歴など)
- ユーザーの使用言語
パーソナライズド検索の注意点
パーソナライズド検索は、一般のユーザーにとっては非常に便利な機能ですが、自社サイトを運営しているWeb担当者にとっては注意が必要な機能でもあります。
先ほども説明した通り、パーソナライズド検索はユーザーに合わせてカスタマイズされますので、頻繁に自社サイトをチェックしている場合は、自社サイトが上位表示されやすくなってしまい、正確な順位が把握できなくなってしまうのです。
正確な検索順位を調べるための方法
正確な検索順位を調べる方法はいくつかあります。
シークレットモードを利用する
シークレットモードというのは、閲覧履歴やcookieなどのデータが保存されないウィンドウを使用する機能です。
ブラウザによって名称が異なり、Googleはシークレットウィンドウ、Safariはプライベートブラウズ、Firefoxはプライベートブラウジング、Internet ExplorerはInPrivateブラウズと呼ばれています。
シークレットモードの起動方法ですが、Googleの場合は、設定ボタンをクリックし、「シークレットウィンドウを開く」という項目を選択することで起動させることができます。
または「Ctrl + Shift + N」(Macの場合は、Command+ Shift + N)で開くこともできます。
ちなみに、Internet ExplorerとFirefoxは「Ctrl + Shift + P」(Macの場合は、Command+ Shift + P)でシークレットモードを起動させることができます。
検索順位チェックツールを使う
検索順位チェックツールは、その名の通り、検索エンジンにおけるWebサイトの順位を調べることができるツールです。チェックしたいページのURLとキーワードを入力するだけで、現在の順位を確認することができます。
URLに&pws=0を入力する
検索窓に検索したいキーワードを入れ、検索結果を表示させた後、表示されているURLの末尾に「&pws=0」と入力すると、パーソナライズド検索を無効化することができます。
ローカライズ検索の影響は免れない
パーソナライズド検索の影響を受けずに正確な順位を調べる方法を3つ紹介しましたが、一つ注意してもらいたい点として、ローカライズ検索の影響は受けてしまうということを覚えておいてください。
ローカライズ検索というのは、検索する人ではなく、検索する場所によって検索結果がカスタマイズされるものです。
Web担当者は、ローカライズ検索であっても自社サイトが上位表示されるような施策を行うようにしましょう。
ローカライズ検索で上位を目指すのはなかなか難しいですが、コンテンツ内に地域を特定できるような情報やキーワードを入れる、口コミやレビューを集めて知名度を上げる、ナチュラルリンクを増やす、Googleマイビジネスを充実させるなどが効果的とされています。
まとめ
パーソナライズド検索は、ユーザーのニーズをくみ取り、ユーザーごとにカスタマイズされた検索結果を表示してくれるので、非常に便利な機能です。しかし、自社サイトを頻繁にチェックするWeb担当者にとっては注意しなければいけない機能でもあります。
自社サイトが常に上位表示されているなと思ったら、実はパーソナライズド検索の影響を受けたものだった、というケースもありますので、必ずシークレットモードや、ツール使って正確な掲載順位を調べるようにしましょう。