SEOにおける記事タイトルの重要性
自分が何かを検索したときのことを想像してみてください。
検索画面には10個ほどの記事が並んでいるわけですが、その中からどの記事を読むか判断する基準は、ずばりタイトルではないでしょうか。ありきたりなタイトルよりも自分の好奇心を刺激されるようなタイトルや、読んでおかないとまずいのではと恐怖心をあおるようなインパクトのあるタイトルは、思わずクリックしてしまうユーザーも多いです。
つまり、いくら記事の内容が素晴らしくても、タイトルがありきたりでは、読んでもらえる確率がグッと下がってしまうわけです。
「コンテンツ制作に力を入れているのに、思ったようにPV数が稼げない」「掲載順位はそれほど悪くないのにクリック率が低い」などの悩みを抱えている方は、記事タイトルに問題があるかもしれません。
titleタグについて
titleタグというのはHTMLのタグの一つで、WEBサイトのページタイトルを表す部分(画像の赤枠部分)です。
下記のようにtitleタグで囲んだテキストが検索結果ページに表示されます。
<title>表示したいタイトル内容</title>
今回は、このタグで囲まれたテキスト、つまり記事タイトルに注目して話を進めていきます。
タイトルを決める前に考えておくべきこと
タイトルをその場で決めることはおすすめできません。タイトルを決める前に考えておくべきことがあります。
訴求ポイントは何か
そもそも作成した記事でユーザーに何を伝えたいのかという訴求ポイントを明確にしておきましょう。これがぶれると、タイトルが無駄に長くなったり、ユーザーが理解しにくくなったりしてしまいます。
ターゲット(ペルソナ)は誰か
書いた記事をだれに読んでもらいたいのかを具体的に想像するようにしましょう。
たとえば、SEO対策に関する記事を書いたとして、それがあまり知識のない初心者向けのものである場合は、【初心者向け!】や【SEOの基本】などひと目でわかるような言葉をいれるようにしましょう。
ターゲットがだれかわからない記事タイトルは、クリックされてもすぐ離脱されてしまうか、そもそも見てもらえない可能性が高いです。
ターゲットがどのようなキーワードで検索するか
誰にどのようなことを伝えるかが決まったら、そのターゲットがどのようなキーワードで検索するのかも考えましょう。
先ほどの例で行くと、SEO対策について知りたい人は「SEO 対策」、「SEO対策とは」、「SEO対策 やり方」などで検索することが考えられますので、こういったキーワードは入れたいところです。逆にどのようなキーワードで検索されるかを考えずにタイトルをつけてしまうと、うまく検索に引っ掛からず、閲覧される可能性が低くなってしまいます。
もし、どのようなキーワードで検索されるかわからないという場合は、ツールを利用してみましょう。
おすすめのツールとしては以下のようなものがあります。
- ラッコキーワード
- キーワードプランナー
- keywordtool
- KOUHO.jp
これらのツールでは、記事の中で伝えたい内容に関係する「主要キーワード」を入力することで、それに関連したキーワードを取得することができるので、参考にしやすいです。
記事タイトルを決めるときのポイント
記事タイトルを決めるときは以下のポイントに留意しましょう。
ユーザーにとって有益であることが一目でわかるようにする
記事を読んでもらう、記事をクリックしてもらうためには、読者にとって役に立つ情報であるということをアピールすることが大切です。
たとえば、時短料理で検索したときに「おいしい時短料理のレシピをご紹介します」というタイトルよりも「3ステップでできる時短料理特集」や「【ずぼら主婦必見】包丁不要でできる時短レシピ〇選」といったタイトルの方が、効率的で手間をかけずに料理をしたいと考えている読者に有益さをアピールすることができます。
どんな風に役立つのか、誰にとって役立つのかを一目で伝えられるようにしましょう。
記事の内容と統一する
読者は、記事のタイトルから何となくこんなことが書かれているのでは?と想像してクリックをします。しかし、いざ中身を読んだらタイトルに書かれていることと全然違った、なんてことになってしまっては、読者の期待を大きく裏切ることになります。
魅力的なタイトルをつけることは重要なことですが、誇大な表現を用いたり、読者をあおりすぎたりして、記事内容とタイトルが別物になってしまわないよう注意しましょう。
要点を絞って簡潔にする
検索画面に表示された記事タイトルを、あなたはすべてじっくり読んでいますか?おそらくたいていの人は、ザっと見て読む記事を選んでいると思います。
つまり、短く要点を絞ったタイトルの方が、パッと見たときに何が書いてあるのかが伝わりやすいので、読んでもらえる可能性が高まります。
とはいえ、短くまとめすぎると、今度は何を伝えたいかがわかりにくくなってしまうので、30文字前後に抑えられるように、情報量を絞りましょう。
数字を入れる
記事タイトルに具体的な数字を入れると説得力が生まれます。
先ほどの「3ステップでできる時短料理特集」がそれにあたります。ただの時短料理特集だと、ややあいまいな印象がありますが、3ステップという数字が入ると、3工程でできるなら確かに時短できそう!と思ってもらうことができます。
王道のテクニックではありますが、有効な方法ですので、ぜひ積極的に数字を入れてみましょう。
簡単さを伝える
できれば楽な方法で結果を得たいと考える人は多いです。そのため、「1日1時間でOK」や「これだけおさえれば完璧!」など従来の方法よりも簡単であることが伝わるようなタイトルにすると、読んでもらえる傾向にあります。
インパクトのあるものにする
インターネット上には、自分が書いた記事と同じようなものもたくさんあります。その中に埋もれてしまわないためにも、タイトルにはインパクトを持たせましょう。
テクニックはいろいろありますが、例えば「あなたは大丈夫?」のように少し読者の不安をあおるような書き方や「今読むべき」など緊急性を持たせるような書き方にするとインパクトを持たせることができます。
読者になじみのある言葉を使う
「タイトルを決める前に考えておくべきこと」の中でターゲットがだれか具体的に考えることが重要と説明しましたよね。ターゲットによってなじみのある言葉やよく使う言葉は異なりますから、記事タイトルをつけるときはその点も意識しましょう。
SEOの観点から意識すること
より良いタイトルを決める上でさらに意識すべきことがあります。
記事タイトルは30文字程度にする
なぜ30文字がいいかというと、検索結果に表示されたときのタイトルの文字数には制限があるからです。
PCでGoogle検索をすると、記事タイトルは28文字で表示されます(環境によって多少変化する可能性があります)。
また、スマートフォンの場合は、PCよりも多い36~41文字程度で表示されます。30文字以上の記事タイトルの場合、途中で省略されて、読者に伝わりにくくなってしまうこともあります。PCとスマートフォン、どちらから見てもタイトルがしっかりわかるようにするためにも、30文字程度にするのが良いでしょう。
検索キーワードをタイトルの前半に入れる
文字数の話とも関係するのですが、タイトルが30文字ほどに抑えられない場合は、検索キーワードを前半に入れるようにしましょう。検索キーワードをタイトルの後半に入れると、省略されて見えなくなってしまうので、クリックされる確率が下がってしまう可能性があります。
入れるキーワードは2~3個に留める
狙いたいキーワードはいろいろあるかもしれませんが、あまり詰め込みすぎると不自然な文章になりかねないので、多くても3個程度にしましょう。
また、Googleのクローラーがサイトを認識する際の指標の一つとしてtitleタグを参考にしていますので、狙いたいキーワードを入れつつ、適切なページタイトルが設定できると、上位表示されやすくなります。
既存のページのタイトルは変更すべき?
検索順位は10位以内をキープしているのにクリック率が悪い場合には、タイトルの変更を行い、様子を見ても良いでしょう。しかし、すでに十分な流入があった上で検索順位が10位以内の場合は、タイトルの修正はあまりおすすめしません。
現在の順位よりもさらに上の順位を目指すために記事タイトルを変更した結果、ユーザーのニーズを満たさなくなり、クリック率が落ちてしまうことがあります。既存のページのタイトル変更は、リスクもありますので、流入がない、クリック率が悪い記事に対して行うようにしましょう。
まとめ
記事タイトルというのは、読者が記事を読むかどうか判断する材料になるため、記事の中身と同じくらい時間を割いて考える必要があります。
今回、記事タイトルを決めるときのポイントをいくつかご紹介しましたが、すべて取り入れようとするのではなく、まずは自分が作成した記事の内容に合うものを試してみてください。
また、時間をかけて考えてみたけど、いまいち納得するタイトルが浮かばないというときは、一度記事を公開してみて、記事のクリック率など読者の反応を見てから修正するのも一つの手です。