キーワードとは?
キーワードとは、ユーザーが「Google」や「Yahoo!」などの検索エンジンの検索窓に入力する単語や語句のことを指します。
知りたい情報に関するキーワードで検索すると、キーワードに関連する記事や広告などが検索結果に表示されます。
キーワードは「ユーザーの抱える問題や疑問を解決する重要な手がかりとなるワード」と言えますね。
したがって、Webサイトを製作する際にはターゲットがどのようなキーワードで検索するかを想定し、記事のタイトルや見出し(hタグ)、本文にキーワードを入れることが重要です。
記事内にキーワードを入れると、ユーザーが該当のキーワードや関連するキーワードを検索した際に記事が検索結果に表示されやすくなります。
キーワードの種類
SEOにおいてキーワードはいくつかの種類に分類されます。
単体キーワードと複合キーワード
単体キーワードとは1語だけのキーワード、複合キーワードとは複数の単語を組み合わせたキーワードのことを言います。(複合キーワードはロングテールキーワードとも呼ばれます。)
(例)
単体キーワード:犬
複合キーワード:犬 飼い方、犬 飼い方 ポメラニアン
単体キーワードはユーザーの検索意図が汲み取りにくく、複合キーワードは掛け合わせる語句数が多いほど検索意図が明確になります。
上記の例でみると、「犬」という単体キーワードではユーザーが犬の何について検索したいのかが曖昧です。犬の種類について知りたいのか、犬の寿命について知りたいのかが分かりませんよね。
一方、複合キーワード「犬 飼い方」ではユーザーが犬の飼い方について知りたいということが明確です。さらに、語句数が多い「犬 飼い方 ポメラニアン」という複合キーワードでは、ユーザーがポメラニアンの飼い方について知りたいということがより具体的に分かりますね。
ビッグキーワード・ミドルキーワード・スモールキーワード
キーワードは検索ボリュームによっても分類されています。
すべてのユーザーが1ヶ月の間に検索エンジンでキーワードを調べた回数を「検索ボリューム」と言い、ビッグキーワードやミドルキーワード、スモールキーワードはこの検索ボリュームによって分類されます。
それぞれのキーワードの検索ボリュームは定義づけられていませんが、検索ボリュームが数万以上はビッグキーワード、数千~数万回はミドルキーワード、数千回以下はスモールキーワードに分類されることが多いようです。
検索ボリュームが多いほど多くの流入が期待できますが、競合も多いためサイトを検索上位表示させる難易度は高いです。
一方、検索ボリュームが少ないほど流入も少なくなりますが、競合が少ないため検索上位表示の難易度は低くなります。
キーワードの選定方法
では本題のSEOにおけるキーワードの正しい選定方法を解説します。
STEP1.狙いたいキーワードの候補を出す
まずは自社サイトに訪問して欲しいユーザーがどのようなキーワードで検索するかを考えながら、狙いたいキーワードの候補を出します。
例えばペットショップが運営するサイトでしたら、「ポメラニアン 価格」、「パグ 価格」などペットに関連するキーワードの候補を出すことになります。
上記のキーワードで検索したユーザーがサイトに訪問してくれたら、サイトの目的(コンバージョンと言います)であるペットの問い合わせなどに繋がる可能性が高くなるのです。
このように狙うべきキーワードはサイトによって異なりますので、自社サービスを利用して欲しいユーザーが検索しそうなキーワードをリストアップしていくことが重要です。
自分で考えてキーワードを出したり、競合サイトを参考にしてキーワードを出したりすることも大事ですが、キーワードの候補を大量に出すのにはツールを使うと便利です。
役立つツール
☞キーワードプランナー、goodkeyword、ラッコキーワード
STEP2.検索ボリュームの確認
キーワードをリストアップしたら、検索ボリュームを確認します。
検索ボリュームが多いほど流入が期待できますが、上位表示の難易度が高いため、初心者は最初からビッグキーワードを狙うのは避けた方が良いでしょう。
ただし、検索ボリュームが少なすぎても流入が期待できませんので、ある程度は検索ボリュームがあって自社サイトが上位表示できそうな見込みのあるキーワードをピックアップしてくださいね。
役立つツール
☞キーワードプランナー
STEP3.キーワードのカテゴリ分け
キーワードの候補と検索ボリュームを出したら、検索意図ごとにカテゴリ分けして管理しておきます。
異なるキーワードでも検索意図は同じものがあるため、キーワードを整理していなければ検索意図が同じコンテンツが重複してしまい、SEO効果が薄れてしまいます。
例えば、「柴犬 価格」と「柴犬 値段」は検索意図が同じなので、別コンテンツにするのではなく1つのコンテンツにまとめることになります。
したがって、同じ検索意図のキーワードは1つのコンテンツにしてカテゴリ分けする必要があるのです。
キーワードを整理する際には、以下の項目を入れておくと便利です。
- キーワード
- キーワードの検索ボリューム
- キーワードのカテゴリ(検索意図)
- 対策済みの場合は、コンテンツのURL
- コンテンツリリース日
キーワード選定に役立つツール
効率よくキーワードを選定するためには、ツールの活用が必須です。
以下では、キーワード選定に役立つ無料ツールをご紹介します。
キーワドプランンナー
Googleが提供している「キーワードプランナー」は広告向けのツールですが、SEOにおいても以下のことに役立ちます。
①新しいキーワードを抽出できる
キーワードプランナーにログインして「新しいキーワードを見つける」をクリックしてメインキーワードを入力すれば、関連性が高い順にキーワード候補を抽出できます。
②キーワードの検索ボリュームを確認できる
キーワードプランナーにログインして「検索のボリュームと予測のデータを確認する」をクリックしてキーワードを入力すれば、「過去の指標」タブでキーワードの検索ボリュームを確認できます。
なお、Google広告の出稿をしていない場合は「10~100」、「10万~100万」のように数字に開きがあり、正確な検索ボリュームを確認できません。少額で良いので、広告出稿すれば具体的な数値を確認できるようになります。
goodkeyword
「goodkeyword」は、キーワードを入力すると、そのキーワードに対するサジェストキーワードを抽出してくれるツールです。
メインキーワードを入力するだけで簡単にサジェストキーワードを抽出できます。
また、Googleサジェスト以外にも、以下のサジェストキーワードが確認可能です。
- Google/Bingサジェスト
- Googleサジェスト
- 楽天サジェスト
- GooglePlayサジェスト
ラッコキーワード
「goodkeyword」は、キーワードを入力すると、そのキーワードに対するサジェストキーワードを抽出してくれるツールです。
2012年にリリースした「関連キーワードツール( 仮名・β版 )」をリニューアルし、現在のラッコキーワードが誕生しました。
ラッコキーワードでは、以下のサジェストキーワードを確認することができます。
- Googleサジェスト
- Bingサジェスト
- YouTubeサジェスト
- Amazonサジェスト
- 楽天サジェスト
- Googleショッピングサジェスト
- Google画像サジェスト
- マルチサジェスト
まとめ
今回はキーワードの選定方法と役立つツールを紹介しました。
SEOにおいてキーワード選定は非常に重要なため、市場分析や自社サイトのサービスやテーマ、ユーザーの検索意図などを踏まえてキーワードを選ぶ必要があります。
また、当然ながらキーワードを選定して終わりではありません。
Googleから評価されるよう、コンテンツ内にキーワードを含めなくてはならないのです。
ユーザーや検索エンジンに評価されるコンテンツをつくるには、SEOに関する知識やノウハウが必須です。