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パラダイムとは?その意味を具体例を交えて日本一わかりやすく解説!

投稿日:2023年1月21日 /

更新日:2024年2月13日

パラダイムとは?その意味を具体例を交えて日本一わかりやすく解説!
● チームワーク向上● 社内コミュニケーション

パラダイム(paradigm)とは、ある特定の分野において共有される考え方の枠組みのことです。さまざまな分野ごとに、それぞれのパラダイムが用いられています。今回の記事ではパラダイムの意味をわかりやすく解説し、パラダイムシフトの具体例などにも触れておきます。

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パラダイムとは?意味をわかりやすく解説

パラダイムイメージ

まず、パラダイムという言葉そのものの意味を見ていきましょう。

英語の “Paradigm” (パラダイム)の意味

パラダイムは英語の “Paradigm” のカタカナ表記です。ウィズダム英和辞典によれば、以下のような解釈が挙げられています。

  • 規範・模範
  • 語形変化
  • 理論的枠組み・ある分野で共有される思考法

パラダイムの定義とは?

パラダイム(paradigm)とは、元々はアメリカの科学史研究者クーンが、1962年に出版された『科学革命の構造』という著書において、科学の歴史を哲学的に分析するために定義し、提唱した概念です。

ある特定の時代、特定の分野における研究者のコミュニティにとって規範となる「物の見方・考え方・価値観・一般的に認められた科学的業績」などを指します。

現代においては研究者に制限しないで、もう少し広義に時代の規範となるような多くの人々に浸透している「考え方の枠組み」などの意味でも使われるのが一般的です。

クーンの提唱したパラダイムの概念自体が「パラダイム転換」

今日では日常語に近い感覚で使われる「パラダイム」ですが、クーンが『科学革命の構造』を発表した当時には、科学史の常識を覆すほど衝撃的なものでした。

「17世紀に起きたたった一度だけの大事件」「科学を殺した」などと言われるほど、多大なる影響を及ぼしました。つまり、クーンのパラダイムの概念自体が、それまでの科学のパラダイムを転換するほど斬新なものだったのです。

『パラダイムとは何か クーンの科学史革命』

書籍イメージ

クーンのパラダイムの概念にご興味がある方は、クーンの概念を基軸としてパラダイム論争についても考察している書籍『パラダイムとは何か クーンの科学史革命』を参考にしてください。

パラダイムシフトは歴史上で複数回起こっています。この本は20世紀終盤の最大のキーワードとも呼ぶべき「パラダイム」の概念をわかりやすく解説しています。

パラダイムとは何か クーンの科学史革命 (講談社学術文庫) | 野家 啓一

なお、新しいパラダイムの時代にマーケティング戦略を成功させるためには、過去の成功事例を自身で検証し、それを「今」のパラダイムで再構築することが役に立ちます。

そんなマーケティングの過去の代表的な成功事例については、以下の特集記事『マーケティング戦略・過去の成功事例15選!視点や実践手法を解説』で取り上げて詳しく解説しています。ぜひ、参考にご一読ください。

また、過去の大きな成功事例を学ぶためのおすすめ本を厳選し、以下の特集記事『マーケティング戦略の実践に役立つ本おすすめ20選!初心者向け教科書から名著まで網羅』にて書籍ごとに詳しくご紹介しています。ぜひ、そちらも参考にご覧ください。

ビジネス用語パラダイムとは何か?

ビジネスの現場でパラダイムという言葉を用いる際には、特定の時代の一般的な(多くの人に共有されいてる)考え方の枠組み思想といった意味で使用します。

企業においては、特定のパラダイムを思考の前提としたり、共有のイメージにして議論したりすることも珍しくありません。

また、問題の解決や新しい展開への意思決定などを行うディスカッションの現場においては、「共通認識を革新的に転換する」ことを指すパラダイムシフト(パラダイム転換)という言葉が頻繁に使われます。


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なお、ビジネスパーソンがいかなるパラダイムシフトにも対応するためには、ビジネススキルを磨き上げることが肝要です。そしてビジネススキルの中でも高度な部類に入るのが「マーケティングスキル」と言っても過言ではありません。

マーケティングスキルがビジネスにおける自分の最強のリソース(資源)であることを、以下の特集記事『マーケティングスキルは身につけて損がないビジネス上の最強の自己資源』で総合的に詳しく解説しています。ぜひそちらも、参考にご覧ください。

また、そもそもマーケティングとは一体どういうものなのかについて、以下の特集記事『マーケティングとはなにか?その意味や定義を日本一わかりやすく解説』において、掘り下げつつわかりやすく解説しています。基礎的情報として、ぜひ参考にご一読ください。

 

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パラダイムシフトとは?

パラダイムイメージ

前出のパラダイムシフトとはどういうことを意味するのか、詳しく見ていきましょう。

パラダイムシフト(パラダイム転換)の意味

パラダイムシフト(paradigm shift)は抜本的改革という意味です。「枠組み」そのものから「転換」することを意味します。枝葉末節ではなく、根幹部分からの変革ということです。

歴史上有名なパラダイムシフトは「天動説から地動説に」

歴史上で最も有名かつ典型的なパラダイムシフトは、なんといっても天動説から地動説に換わったことではないでしょうか。実際に、パラダイムシフトと呼べるような大きな考え方の変化があった際に、よく「コペルニクス的転回」という言葉で表現されます。

この「コペルニクス的転回」は、哲学者カントが自身の認識論上の立場を特徴づけた言葉として知られています。その意味は、以下のようなものです。

主観(主体の認識)とは認識の対象となる客体に従い、それを映すとするのが従来の考え方でした。カントはそれをまさに逆転させ、客体が主体に従い、主観という先天的な認識形式によって構成されると主張したのです。

その際にカントが自身の主張を、天動説に対して真逆の地動説を主張したコペルニクスの立場になぞらえた言葉こそ「コペルニクス的転回」です。

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パラダイムシフト(パラダイム転換)の具体例

パラダイムイメージ

ここでは以下の5つのカテゴリーにおいての、パラダイムシフトの具体例を見ていきましょう。

  • ITによるパラダイムシフト
  • 価値観のパラダイムシフト
  • 働き方のパラダイムシフト
  • コロナ禍によるパラダイムシフト
  • 心理学におけるパラダイムシフト

ITによるパラダイムシフト 

ITによってもたらされたパラダイムシフトは、非常に広大な範囲に及ぶものです。PCの普及に始まり、インターネットが万民に開かれて容易にアクセスできるようになり、モバイルデバイス(スマホ・タブレット)が発達しました。

私たちはいつでもあらゆる場所で、常に更新され得る膨大な情報群を内包する、インターネットという一大外部記憶装置にアクセスできます。それによって消費行動も経済活動も、文化活動も、大きな変貌を遂げているのは周知のとおりです。

当サイトのテーマであるBtoBビジネスも例外ではなく、デジタルマーケティングに対応しなければ生き残れない時代となっています。

そんなデジタルマーケティングについては、以下の特集記事『デジタルマーケティングとは?現代ビジネスに欠かせない方法論を徹底解説』で総合的に解説しています。ぜひ、参考にご覧ください。

また、デジタルマーケティングを展開するために欠かせないのが、マーケティングオートメーション(MA)です。

マーケティングオートメーション(MA)については、以下の特集記事『マーケティングオートメーションとは?ツールの選び方と運用の注意点』で包括的に詳しく解説しています。ぜひ、そちらも参考にご一読ください。

価値観のパラダイムシフト

1990年代のバブル崩壊や阪神淡路大震災、2000年代の9.11アメリカ同時多発テロ事件やリーマンショック、そして2010年代に入ってすぐの東日本大震災などを通して、民衆の価値観は影響を受けざるを得ませんでした。

なにかひとつの価値観に収斂されるということではなく、価値観が多様化の一途をたどったのです。その中で、モノを所有するこだわりが薄れてゆき、シェアリングや再利用などの価値観が広がっています。

それを背景として、シェアリングサービスやサブスク型ビジネスも続々と誕生しました。サブスク型ビジネスにおいては、やがてその内部においてさらなるパラダイムシフトが起こったことは有名です。それはサブスク型SaaS企業の営業・マーケティング組織編成のパラダイム転換です。

これがどういうことを意味するのかは、以下のSaaS特集記事『カスタマーサクセスとは?サブスク型SaaSビジネスの生命線を完全解説!』について、その経緯を含めて詳しく解説しています。SaaS関係者のみなさんはぜひ参考に、チェックしてください。

​​

また、SaaSのパラダイムシフトで主役となる新領域「カスタマーサクセス」が学べるおすすめ本を、以下の記事『カスタマーサクセス(CS)が学べるおすすめ本10選!【レビュー星4つ以上限定】』にてご紹介しています。ぜひ、そちらも参考にしてください。

働き方のパラダイムシフト

高度経済成長を経て日本社会が成熟するに連れ、子供の育児、家族の介護、自身の病気療養などと両立できる柔軟な働き方を求める声が徐々に挙がってきました。しかし、なかなか改善に向けた具体的な動きは鈍いまま、21世紀に入ったといえるでしょう。

ところが、日本政府は2010年代の後半から「働き方改革の実現」を掲げ、柔軟な働き方の実現や長時間労働の是正や、雇用形態に左右されない公正な待遇などの実現に向けて、さまざまな政策を積極的に推進し始めました。

さらには、後述するコロナ禍の影響も後押しするかたちとなって、従来の月金9時5時フルタイムに縛られない、柔軟で多様な働き方が広がってきています。

なお、現代のビジネスシーンでは、柔軟な働き方ができる反面、メディアリテラリーやITリテラシーなどのさまざまなリテラシーを求められます。

「リテラシー」については、以下の特集記事『リテラシーとは何か?意味を簡単にわかりやすく、主要分野別に網羅して解説』にて詳しく解説しています。ぜひとも、参考にご一読ください。

なお、ビジネスにおいてメディアリテラシーを発揮できるマーケティング手法は、コンテンツマーケティングです。
コンテンツマーケティングに関する詳細に関しては、以下の特集記事『コンテンツマーケティングとは?情報の資産効果で顧客拡大を図ろう!』で詳しく取り上げて解説していますので、ぜひそちらも参考にご覧ください。

コロナ禍によるパラダイムシフト

コロナ禍によって与えられた試練ともいうべき、「非接触」「非対面」「外出制限」「行動制限」などに負けていては企業が立ち行きません。

多くの企業がコロナ禍の試練に応戦して、リモートワークや営業のオンライン化などの、ビジネスのデジタル化を強く推進しています。奇しくもコロナ禍以前に始まっていた、DX(Digital Transformation)の流れを後押しするかたちとなりました。

変革する企業にとってコストダウンと業務効率化をサポートするSaaS分野において、需要の拡大が選択肢の増大と価格の適正化を助長し、多くの企業が身の丈にあった営業支援や業務効率化のサービスを享受しやすくなっています。

 

なお、そんなSaaS企業のカスタマーサクセスと営業の違いについては、以下の特集記事『カスタマーサクセスと営業の違いとは?ゴール・使命・KPIの視点から解説』でゴール・使命・KPIの視点から解説していますので、ぜひ参考にしてください。

併せて、カスタマーサクセスとカスタマーサポートの違いについて理解しておくことにも意味があります。

カスタマーサクセスとカスタマーサポートの違いについては、以下の特集記事『カスタマーサクセスとカスタマーサポートの違いとは?5つの視点から徹底解説』で5つの視点から徹底解説しています。ぜひ、そちらも参考にご一読ください。

心理学におけるパラダイムシフト

心理学においても、いくつかの大きなパラダイムシフトが過去にありました。古いものでは、条件反射で有名なパブロフ学説の悪しき転用といわれているアメリカの行動主義心理学の流行です。

最近では、コンピューティングの発展に伴う情報科学から強い影響を受けた、認知心理学の急速な台頭がその例のひとつです。

欧米の心理学界においては、以下の3つが大きなパラダイムシフトとされています。

  • 職業としての科学的臨床心理学の確立
  • エビデンスに基づいた実践の定着
  • 従来の精神分析療法から認知行動療法への移行

ただし、あくまでこれは臨床心理学の領域にかぎられた、少々拡大解釈されたパラダイムシフトであると論じる意見もあるので、ご参考まで。

 

なお、行動経済学や心理学に基づいたビジネスに応用できる法則について、以下の特集記事『マーケティングに活用できる法則一覧!行動経済学や心理学の理論と効果を徹底解説』にて解説しています。興味がある方はぜひ、参考にご覧ください。

また、BtoB企業がリード獲得にも役立つ心理学を応用したマーケティング手法について、以下の特集記事『心理学を応用したマーケティング手法一覧!すぐに使えるテクニック11選』で詳しく解説しています。ぜひ、そちらも参考にご覧ください。

 

【当サイト「kyozon」とは?】

当サイト「kyozon」とは、読者のみなさんの日々の業務に役立つ情報群を発信し、ユーザーとベンダーのコミュニケーションを大いに活性化させるWebサービスです。また、読者のみなさんは関心があるサービスの資料を、無料でダウンロードでき、お役立ち資料としてご活用いただけます。

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まとめ

パラダイムシフトイメージ

パラダイムやパラダイムシフトについて、その定義を紐解いた上でさまざまなカテゴリーのパラダイムシフトについても解説しました。当サイトの読者であるみなさんの業界の中でも、パラダイムシフトが現在進行中ではないでしょうか?

決裁者や経営幹部のみなさんには、ここでご紹介した情報を参考にしていただき、いかなるパラダイムシフトにも対応できる盤石な組織づくりに励まれることを望んでいます。

また、当メディア「kyozon」ではマーケティングに役立つ、さまざまなサービスの資料が無料でダウンロードできます。マーケティング担当者や責任職のみなさんは、ぜひご利用ください。


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※2023年以降のマーケティング戦略構築に参考になる、マーケティングトレンドについて、以下の特集記事『マーケティングトレンドを徹底解剖!2022年までの考察と2023年の展望』で総合的かつ詳細に解説しています。ぜひとも、参考にご一読ください。

※マーケティングを実践するにあたって、消費者の購買行動を可視化するマーケティングモデルというものがあります。マーケティングモデルとは何かについて、以下の記事『マーケティングモデルとは?認知から購買の消費者行動を分析した仮説』でわかりやすく解説しています。そちらも、参考にご一読ください。


※マーケティング活動は幅広い領域にまたがるため、全体を統括するスキル「マーケティング・マネジメント」が求められます。

「マーケティングマネジメント」について、そのプロセスと業界別成功例を以下の特集記事『マーケティングマネジメントとは?プロセスと業界別成功例を徹底解説』で詳細に解説しています。そちら、ぜひ参考にご覧ください。

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