ナレッジグラフとは
ナレッジグラフとは「検索キーワードに関連する情報を表示する機能」のことで、Googleの検索結果の右側に表示されます。
この機能によって、実際に検索結果に表示されるものについては「ナレッジパネル」といいます。
ナレッジパネルには、検索キーワードに応じて様々な情報が含まれます。
例えば「東京タワー」で検索すると、以下のようなナレッジパネルが表示されます。
赤枠で囲われた部分全体が、ナレッジパネルです。
上記の例ですと、ナレッジパネルには東京タワーの所在地や営業時間、電話番号、高さなどの情報が表示されています。
このように、Googleはナレッジパネルに、ユーザーが知りたい情報をまとめて表示してくれます。何か検索したとき、検索結果の画面上で即座に情報を得られるため、ユーザーにとっては非常に便利ですね。
ナレッジグラフと強調スニペットの違い
ナレッジグラフと混同しやすいのが、「強調スニペット」です。
強調スニペットとは、Googleが検索キーワードからユーザーの知りたい情報を推測し、その情報を含むサイトの一部を抜粋して表示する仕組みのことです。
例えば「強調スニペット」と検索した場合、以下のような強調スニペットが表示されます。
上記の場合、Googleは「ユーザーは強調スニペットとは何か知りたい」と考え、信頼性や専門性の高いサイトから、ユーザーが知りたいであろう情報を抜粋して表示しています。
強調スニペットは検索結果の1位よりも上に表示されるため、自社サイトが強調スニペットに表示されたら、1位サイトよりも多くの流入が期待できます。
ナレッジグラフではユーザーが知りたい情報をGoogleがまとめて表示しますが、強調スニペットでは特定のサイトの一部をGoogleが抜粋して表示します。これがナレッジグラフと強調スニペットの大きな違いです。
他にも、「強調スニペットは検索結果の1番上に表示される」、「強調スニペットは表示されている内容を変更できない」といった点もナレッジグラフと異なります。
ナレッジグラフに表示されないコンテンツ
ナレッジグラフをユーザーが快適に使えるよう、Googleは以下のようなコンテンツはナレッジグラフに表示しない、と公表しています。
- 広告
- 危険なコンテンツ
- 不正行為
- ハラスメント コンテンツ
- ヘイト コンテンツ
- 操作されたメディア
- 医学的なトピック
- 規制品
- 性的描写が露骨なコンテンツ
- テロに関するコンテンツ
- 暴力や残虐行為
- 下品な言葉や罵倒語
引用:ナレッジパネルヘルプ「Googleのナレッジグラフの仕組み」
自社の情報をナレッジグラフに表示させる方法
では自社の情報をナレッジグラフに表示させる方法を解説します。
Googleマイビジネスに登録する
GoogleマイビジネスはGoogleが提供する無料ツールです。
Googleマイビジネスに企業情報を登録すると、Google検索やGoogleマップにその情報を表示することができたり、口コミへの返信でユーザーと交流を図れたりします。
Googleは、Googleマイビジネスについて以下のように説明しています。
Google マイビジネスは、Google 検索や Google マップなど、Google でのビジネスや組織のオンライン プレゼンスを管理するための使いやすい無料サービスです。ビジネスのオーナー確認を済ませ、ビジネス情報を編集すると、ユーザーにビジネスを見つけてもらいやすくなり、ビジネスについてのメッセージを伝えることができます。
引用:マイビジネスヘルプ「Googleマイビジネスについて」
ナレッジグラフに表示される情報は様々なソースから取得されています。
GoogleはGoogleマイビジネスから企業に関する情報を取得しているため、Googleマイビジネスに登録しておくと、その情報がナレッジグラフに表示されやすくなるでしょう。
構造化データを使う
構造化データとは、サイト内のコンテンツを検索エンジンに正しく理解してもらうためのデータ形式です。
HTMLを専門のコードで正しくマークアップする(≒構造化データを利用する)ことで、検索エンジンにコンテンツの内容をより正確に理解してもらえるため、ナレッジグラフに表示されやすくなります。
ナレッジグラフに表示される情報を変更する方法
Googleは様々なソースから取得した情報をナレッジグラフに表示するため、誤った情報が掲載されることもあります。
このような場合、Googleに情報の変更を申請すれば、ナレッジグラフに表示される情報が変更されることがあります。
ただし、Googleはネット上の情報を基に審査を行って情報を変更するか、しないかを決定しますので、申請をしても情報が変更されない可能性もあります。
掲載情報の権利者の場合
ナレッジグラフに表示されている自社サイトの情報を変更したい場合、まずは「アクティビティ管理」から、Googleに自分が掲載情報の権利者であることを認識させます。
Googleが掲載情報の権利者と認証したら、ナレッジグラフに表示される情報の変更を申請できるようになります。
手順は以下の通りです。
- サイト所有者のGoogleアカウントでログインする
- アクティビティ管理の「ウェブとアプリのアクティビティ」を有効にする
- Google検索で対象のナレッジパネルを表示する
- ナレッジパネル上部の「情報の修正を提案」をクリックする
- 変更したい情報を入力し、「送信」をクリックする
掲載情報の権利者ではない場合
ナレッジグラフに表示されている情報の権利者ではない場合も、Googleに内容の変更を申請することができます。
手順は以下の通りです。
- 対象のナレッジパネル下部の「フィードバック」をクリックする
- 情報の修正を提案したい項目をクリックする
- 修正内容を入力し、「送信」をクリックする
まとめ
ナレッジグラフに自社の情報が表示されたら、多くのユーザーに自社商品やサービスをアピールすることができます。
まずはGoogleマイビジネスに登録し、ナレッジグラフに自社情報を表示されやすくしましょう。