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地方創生の切り札!卓球の張本選手も所属したプロスポーツチームが抱える課題と地域貢献の取り組み

投稿日:2023年9月7日 /

更新日:2023年10月30日

地方創生の切り札!卓球の張本選手も所属したプロスポーツチームが抱える課題と地域貢献の取り組み
● 地方創生● 対談

地方創生サミット2022 スポーツによる地方創生/地方自治体の取り組み Day4
セッション開催日時:2022年7月14日

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目次

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登壇者プロフィール

早川 周作(はやかわ しゅうさく) 氏
琉球アスティーダ スポーツクラブ株式会社 代表取締役社長

2018年2月、沖縄から卓球のプロリーグであるTリーグに参戦する「琉球アスティーダ」やトライアスロンチーム、飲食店を運営する琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社を設立し、代表取締役に就任。2021年3月、プロスポーツチームとして日本初となる上場を果たす。

2021年4月、女子チームに参入し子会社の九州アスティーダ株式会社を設立し、取締役に就任。同年8月、子会社のアスティーダマーケティング株式会社、AMG株式会社取締役に就任。

また明治大学MBAビジネススクール講師に就任、国立大学法人琉球大学客員教授に就任し業種業界を超えた幅広い分野で活躍している。

 

鈴木 章裕(すずき あきひろ) 氏
株式会社コミクス 代表取締役

1969年、大阪府生まれ。甲南大学法学部を卒業後、広告代理店の営業部長を経て、2000年にインターネット広告を手掛けるアイブリッジ株式会社へ入社。

2007年9月、アイブリッジ株式会社、アドデジタル株式会社、アカラ株式会社、ブランド総合研究所という4つの会社を束ねるグループ会社へと成長した同社の社長を辞し、株式会社コミクスを設立し、代表取締役社長に就任。

自己紹介

スポーツビジネスが地方創生の切り札というテーマで、琉球アスティーダ代表取締役早川さんにお越しいただきました。よろしくお願いします。

早速ですが、簡単に御社の紹介と、どんなことされているのかをお話しください。

鈴木
鈴木
早川
早川
琉球アスティーダスポーツクラブと申します。T.Leagueという卓球のプロリーグに参戦しているチームで、その受け皿が、琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社です。人口2万人の中城村から初めての上場会社を作ろうという気持ちで、家賃4万8000円のところからスタートしました。

私はもともと、父が会社を潰して蒸発してしまい、その後新聞配達でお金を貯めて、夜間大学へ行きました。大学4年のときに創業して、25歳でその会社を離れて2年半ほど元総理大臣の秘書をやり、衆議院選挙にチャレンジをしました。

プロスポーツチームが抱えるビジネス上の課題

早川
早川
弱い地域、弱いものに光を当てていくということを、卓球を通して実現できるだろうということでチームを引き受けましたが、そもそもプロスポーツチームにはさまざまな課題がありました。

今までプロスポーツチームは大手資本の、PR、CSRで使われてきましたが、将来は変わっていくだろうと考えています。
なおかつ、チケット、ファンクラブ、スポンサーに頼った経営では安定しないため、ユーザー、いわゆるスポーツを通じたBtoC、BtoBのマーケティング会社として成長したいと考えました。また、あまりにもスポーツにお金の循環がなく、ガバナンスも効いてない、情報開示もされてない、一社も上場してないという時代を変えたいと、TPMを活用して上場会社になりました。鞍替えの準備をして、さらにステージを上げる準備をしている会社です。

張本智和選手は琉球アスティーダ所属なんですよね。どうやって所属にできたのですか。
鈴木
鈴木
早川
早川
設立当初から、我々のビジョンは「日本人の体格にあったもので世界を獲りに行こう」というテーマを掲げています。世界を獲りに行くにあたって、日本一のクラブチームであり続けなければいけない。

2021年度は最下位からスタートして、無事に3年で日本一のクラブチームになりました。世界を獲りに行くにあたって、張本選手の力が絶対必要だとファーストシーズンから思っていて、ずっと声かけを続けてきた結果、このたびようやくうちの選手になっていただきました。

スポーツが地域創生の集客装置に

先ほどForbesのマークが見えました。Forbesの何かに選ばれたんですか?
鈴木
鈴木
早川
早川
たまたま、2021年の12月にForbes今年の顔に選ばれましたね。スポーツで言うと大谷翔平さんとかと並ぶことになり、本当に恐縮です。
琉球アスティーダは上場していますが、一般の人ではよく知らない方もいると思うので、琉球アスティーダがどういう会社で、地方創生に対してどう貢献しているのかを聞きたいです。
鈴木
鈴木
早川
早川
例えば、クラブトークンを出して、地方にお金の循環モデルを作るための仕組み化をしています。我々が望むところとしては、スポーツがさまざまな集客装置になることです。

例えば沖縄は夏に向けて観光客が増えて秋口に下がっていくことが、雇用が安定しない理由の1つです。観光閑散期において、3日に1回雨が降る沖縄で、室内コンテンツがあったらたくさんの人を呼び込める可能性がある。そこで、沖縄×スポーツだけではなくて、食とか、観光とか、エンタメとか、テクノロジーを絡めようと。

例えば、沖縄には日本最高の1万人のアリーナがあるんですね。真ん中に卓球台があって、その隣にプロレスリングがあって、突然そこでプロレスが始まったり。突然、島谷ひとみさんがプロレスリングで歌い出したり。なぜか野球選手の斎藤佑樹さんが始球式をやったり。

ビジネス的なところでは、メルカリ社の小泉さん、ミッション社の木村さんとか、いわゆるベンチャーで注目される経営者に集まっていただいて。上場会社の社長様だけで110名ぐらい、コロナ禍で人数は少なかったのですが、2万2000人に来ていただきました。2023年は6万人を目指してやろうと思っています。

そうなってくると、地方創生の仕組みだとか、肉のイベントだとか、当然我々の試合だとか、ブースとかを行います。さらに、子供たちに1つのスポーツだけじゃなくて様々なものを体験してもらおうと、Eスポーツを用意したり、ほかにも例えば卓球をしている人がハンドボールを経験するというような、体験スペースも準備しています。

そういった形で、アリーナにブースや体験スペースがあって、ビジネスの勉強もできるといった形で、アリーナをディズニーランドのようにしようと。ワンデーパスでみんなが楽しめるような、そういった地方創生の仕組みを考えています。

また、先日リリースされましたが、ふるさと納税のフルスポというサイトを譲り受けました。ふるさと納税×スポーツというテーマのサイトを運営しています。過疎が進んでる地域にコーチを派遣したり、内閣府と連携してシングルマザーの親子を約2,000名招待したりということも行っています。

ふるさと納税をスポーツに生かす試み

フルスポ、ふるさと納税×スポーツについて具体的に教えてください。
鈴木
鈴木
早川
早川
例えばマラソン大会やトライアスロン大会など、何かイベントをするとします。その参加費などをふるさと納税で払えたり、強い選手を獲得したいチームがふるさと納税を活用してスポーツクラブにお金を循環させたりということを考えています。

ほかにも、地域から強い選手を生み出すための定期的な大会や、地元の有力者の皆様とSDGsのプロジェクトなどがあります。私自身は琉球大学の客員教授をやっているのですが、沖縄には約6000名の大学生がいるので、体育館をアリーナにしたり、プロが直接スポーツ指導に回ったりとかをしています。

アリーナ設備がすごいんですよね。
鈴木
鈴木
早川
早川
約200億円くらいかけたアリーナで、MBAのアリーナに最も近いと言われています。
沖縄だから自然もあるし、アリーナの設備はいいし、本当に地方創生の目玉のような場所ですね。このアリーナはどこが運営してるのですか?
鈴木
鈴木
早川
早川
運営は沖縄市です。沖縄でしか実現できなかったことだと思うのですが、恐らく90億ぐらいかかっています。その85〜90%近くが防衛予算になっていて、沖縄市の所有になっていて、指定管理は別のところが行っています。
民間だと収益化させるために必死になりますけれど、市民のための場所なのですね。
鈴木
鈴木
早川
早川
市民のための場所ですが、指定管理を受けている会社も運用をしなきゃいけないので、頑張ってると思います。
設備がよいので費用が高そうなイメージがあります。
鈴木
鈴木
早川
早川
サイトでは結構安めに金額を出していますが、照明や運営など諸々かかります。VIPルームも30個あるので、その運用を考えると、2日で諸経費込みで1000〜1500万ぐらいになると思います。
私たちは10月に恵比寿で働き方改革サミットを開催するのですが、1日の場所代とイベント装飾で約1500万かかります。割高感を感じてしまいますね。
鈴木
鈴木
早川
早川
それは東京価格だからではないでしょうか。鈴木社長が考えているイベントを沖縄で実施しましょう!丸々2日間借りるので、一緒にやることによって、チケットをうまく連動させて、場所をまわせると思います。おそらく10〜11月ぐらいには沖縄の国際線も解放されると思うし、円安で外国人にとって日本は、天国状態になっているので、地方に人を運んでくるきっかけになるはずです。
自然はいい、治安もいい、天候もいい、しかも円安で自分たちの国で観光するより安く感じる。外国人にしたら行きたくて仕方ないエリアですよね。ところで、先ほどから気になっているのですが、着用されているTシャツに書いてあるその文字は何ですか。
鈴木
鈴木
早川
早川
ノーアスティーダ、ノーライフ、琉球アスティーダなくして僕の人生はないという意味です。このTシャツを渋谷や新宿でも着て歩いて、「あ!そのTシャツ!」と言われるぐらいに頑張りたいです。
売ってるんですかそれ。
鈴木
鈴木
早川
早川
ウェブサイトで売っています。
1着買って色々なところに着ていきます!
鈴木
鈴木
早川
早川
それも地方創生につながることなので、是非お願いします。

地域イベントが地域の「誇り」になる

地方で循環することですからね。早川さんはオンライン以外にリアルでお会いしたことないので、リアルで会いたいですね。とりあえず、ラッキーフェスで会いましょう。
鈴木
鈴木
早川
早川
是非お会いしたいです。
ラッキーフェスはもうソールドアウトしているらしいですね。演者もすごい人ばかりで、若者向けのR&Bもいっぱいいるし、往年のスターもいるし。
鈴木
鈴木
早川
早川
すごいですね。それこそ地方創生ですよね。魅力的なコンテンツを地域に作って、集客装置として沖縄×スポーツ×テクノロジーとか掛け算的なコンテンツを作って。

例えば今回のラッキーフェスに参加するアーティストなどを見ても、若者から幅広い年齢層に受け入れられると思うので、地域にもお金が落ちていく。

2日で予算3億円ぐらいかかったと堀江さんが話していたのを、事前動画で見ました。
鈴木
鈴木
早川
早川
やっぱりリスクはありますよね。大イベント、しかも音楽祭なんてやったことないことにチャレンジして、すごいと思います。
地方で勇気を持って何かを立ち上げていくのはすごく重要です。そこに人が集まって、思い出ができて、「自分たちの村や町は最高だ」と自分たちの街に誇りが生まれて。明日から生きていく活性化にもなり、地域がよくなっていくと思います。なので、記念DAY的なイベントは大切です。
鈴木
鈴木
早川
早川
例えば地域の若者たちでも、経営者でも、リスクを取ってその地方で立ち上がっていく。東京に出てこなかったとしても、結果的に沖縄でもオンラインでも、どんな地域でも実現できるとか、情報を示していくことが地方の経済人としてすごく重要だと思います。
地方創生のド真ん中ですね。
鈴木
鈴木
早川
早川
実際はお金を読み込んで循環型モデルを作り、地方の経済人たちが立ち上がってやっていく。トークンのような循環モデルを作ったり、ふるさと納税というのも掛け算的なところによって、人とモノを地方に運んでいく作業だったりします。
人が来ないと活性化しない。どんどん過疎化して、一般的には街の活気がある東京に人が集まる。地方を活性化させて地方創生をやろうと思ったら、情報や物、自然資産をうまく生かして、逆に地方に呼び込むことをしなければいけないんですよね。
鈴木
鈴木
早川
早川
そのための着火剤として、スポーツやフェスがある。その地域に人が来るきっかけを、地方の経済人がどれだけのリスクを取った上でやれるかっていうのは、すごく重要だと思います。
究極的なことを言うと、各地方に自分のオフィスを持ちたいです。オンラインでどこでも仕事や商売ができるようになってきているので、オフィスがいるのかという説もありますが。ですが、エリアの人を雇用して、リアルがいいですよね。
鈴木
鈴木
早川
早川
リアルがいいから、リアルのイベントで、その地方に人とものとお金が集まるようなものをしっかりやる。市場に出ていないタンス預金が多い中で、地方でどうやって魅力的なコンテンツを作って、どうやって地域にお金を落としてもらえるかを作ることが重要だと思います。世の中を、自分が生まれ育った故郷を、よりよくしていくために一歩踏み出して、そこで消費に向かっていくことで、日本経済の角度を高めることになると思うんです。
それで人が地域に誇りをもって感動して、次に生きる力になるというのはとても重要ですよね。よくある地方のシャッター商店街というのは活気がなくて、若者たちはみんな東京に出てしまう。真逆ですよね。地方がいい、地方に住もう、定期的に行こうなど、地方に人が来て初めて循環して、地方創生になると思います。どんどんいろんな地方に都市部から人が流れていくといいですね。
鈴木
鈴木
早川
早川
アスリラフェスでもトークンでも、循環モデルを作るきっかけをどれだけ多く経営者が作っていけるかが重要だと思います。
ビジネスモデルがすごい複雑なイメージがあるのですが、トークンってそれこそサッカーとか、ヨーロッパリーグとか、結構昔からあると思うのですが、トークンの仕組みをメジャーどころで初めて実施したのが早川さんのイメージがあります。
鈴木
鈴木

社会貢献度が企業の価値になる時代

ビジネスモデルでそのスポンサー収益とか、集客収益とか、トークンとか色々ありますが、スポーツで上場するぐらいだから、ビジネスモデルが秀逸ですよね。
鈴木
鈴木
早川
早川
我々が考える企業の課題を我々が受け皿となって、地域課題と連携させて循環型のモデルを作るというスタイルが適してると思っています。

例えばヨーロッパでは、H&Mが廃棄衣料を燃やしていることが判明して不買運動が起きました。ドーム社の安田会長と、沖縄で売れ残った廃棄衣料約2千万円分を我々が受け皿となる、と話していて。例えば沖縄の地域課題の1つには、子供の貧困率が全国平均の倍もあります。そこで、アンダーアーマーの施設などを、掴み取りなどの企画で回っていったり。企業の課題の受け皿となり、企業課題と地域課題を連携させて、循環型のモデルを作るということを我々が今力を入れています。

企画力は、すごく頭が必要だと思うのですが、どなたが考えてるのですか。
鈴木
鈴木
早川
早川
僕が起案しています。地方創生のあり方とか、地域を考えた時に、株価の形成は、アメリカ型の資本主義が押し付けられ、利益とPRで成り立っていると感じています。しかし、時代はそういう方向ではなく、売上、利益、PRでは評価されないのでは、と。社会に必要なことをどれだけやってるかが評価されるという方向に、社会が変化していくと思っています。
精神的豊かさとか、経済的指標で測れない社会的貢献度で企業価値が決まるとか、そういう流れになってきてますね。モノよりコト消費になってるし。
鈴木
鈴木
早川
早川
はい。これから移行する中で、地方創生、つまり地域の中でも社会起業家とかインパクト投資とか、世の中に必要なことをやっている企業が評価されるという方向性を、地方創生というテーマで作っていかなきゃいけない。それを実現していこうと思っているのが琉球アスティーダだと思っていただければと思います。
今日はありがとうございました。
鈴木
鈴木

まとめ

今後もSaaSについてのお役立ち情報とかを配信していきますので、チャンネル登録と高評価をよろしくお願いします。ご視聴いただきありがとうございました。
kyozon編集部
kyozon編集部

地方創生サミット2022 スポーツによる地方創生/地方自治体の取り組み Day4 アーカイブ

YouTube:https://youtu.be/NkuhiEMM4v8?t=3158

 

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