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アナリティクスの平均セッション時間と平均ページ滞在時間とは?

投稿日:2022年11月4日 /

更新日:2023年3月19日

アナリティクスの平均セッション時間と平均ページ滞在時間とは?

アクセス解析を始めると必ず出てくる「滞在時間」という言葉ですが、具体的にどのような指標かしっかりと理解されていますでしょうか?文字から何となくの意味は読み取れてしまう為、正確に理解をしないうえでアクセス解析をしてしまっている方も多いのではないでしょうか?ところが滞在時間がどのような条件で計測されているのかを理解しないでアクセス解析をしてしまうと、まるで検討違いの施策を行ってしまう可能性もあります。

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目次

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今回はgoogleアナリティクスにおける滞在時間について解説していきますので、しっかりと理解を深めてサイトの改善に活かしてください。

アナリティクスの滞在時間は2種類

アナリティクスの滞在時間は2種類

はじめに、googleアナリティクスには「滞在時間」に当たる指標が二つあります。

  • 平均セッション時間
  • 平均ページ滞在時間

ざっくりと解説すると、

  • 平均セッション時間:サイトにどのくらいの時間いたのか
  • 平均ページ滞在時間:特定のページにどのくらいの時間いたのか

となります。

このように、どちらもユーザーがどのくらいサイトにいたかを図る指標ですが、それぞれでの指標で明確な違いがあります。

平均セッション時間とは

セッション時間は、ユーザーがサイトを1回訪問した際の滞在時間です。

その為、特定のページにどのくらいの時間いたかを表すものではなく、サイトに訪れてからいくつかのページ遷移を繰り返し離脱するまでの一連の時間の表します。平均セッション時間はあくまで平均になりますので、総セッション時間(秒)÷総セッション数で求められます。

平均セッション時間の計測方法は、

  • 閲覧したページの開始時間
  • 次に閲覧したページの開始時間

との時間差で計測されています。その為、最後に見ていたページは次に見たページの開始時間が存在しない為、計測に含まれていません。

例1

閲覧ページ閲覧開始時間離脱時間
ページA09:0009:05
ページB09:0509:06
ページC09:0609:09
ページD09:0909:12

上記セッションの例では、ユーザーは9時にサイトに流入し、9時12分に離脱していますので、本来セッション時間は12分になります。

しかし、googleアナリティクスは最後に閲覧したページは計測に含まれない為、最後の閲覧開始時間である9時9分までがセッション時間として扱われ、セッション時間は9分と計測されます。

もう1つの注意点が直帰の場合です。

例2

閲覧ページ閲覧開始時間離脱時間
ページA10:0010:15

上記の場合、ユーザーは本来15分もの時間サイトに滞在していますが、直帰によって次の閲覧開始情報がない為、便宜上滞在時間は0分として扱われます。

例1と例2を合計するとセッションは2回、滞在時間は総合で9分となりますので、「540(秒)÷2=4.5(分)」となる平均セッション時間は4分30秒となります。

平均ページ滞在時間とは

平均滞在時間は、特定のページにいた時間の平均です。

公式には特定のページまたは一連のページに滞在した平均時間と書かれておりますが、基本的には特定のページと理解して問題ありません。総滞在時間÷PV数で求められます。

計測方法はセッション時間と同様に、ページの閲覧開始時間と次に見たページの閲覧開始時間の差で計測されます。

その為、1ページしか閲覧していない直帰に関しては、PVはあっても滞在時間は0分となります。

閲覧ページ閲覧開始時間離脱時間滞在時間
ページA09:0009:055分
ページB09:0509:061分
ページC09:0609:093分
ページD09:0909:120分

上記の例では、ページAの滞在時間は5分、ページBは1分、ページCは3分となります。

ページDに関しては、本来3分の滞在時間がありますが、アナリティクスの場合ページDの滞在時間は0分としてカウントされます。上記の例では4PVになりますので平均滞在時間は「(300+60+180+0)÷4=135」で2.25分になります。

滞在時間の目安

サイト運用をしていく中で、平均セッション時間と平均ページ滞在時間の目安が気になるかとも多いかと思います。

結論から申し上げますと、決まった目安というものはありません。理由として「サイトの種類によって滞在時間は大きく変わってくるため」です。

例えば動画配信ページの場合滞在時間は1時間近くになることもありますし、辞書サイトの場合は数十秒という場合もあります。また、先に説明した通り直帰ページに関しては0分として計測される為、その1ページでユーザーのニーズを満たすようなページはいくら読み込まれても0分となってしまい平均時間を下げてしまいます。反対に、UIが悪いサイトの場合、ユーザーがサイト内の導線が分からずに迷ってしまい、無意味に滞在時間が長くなっているケースも考えられます。

このように、平均時間がどのくらいだから「良い」「悪い」と判断することはアクセス解析においてあまり意味を成しません

重要なのは、何かしらの施策を行った後と前でどのくらいの差が出るのかを見ることです。

どのページにどのような施策をすると滞在時間が長くなった、もしくは短くなったという事実を把握することで、そのサイトに必要な施策が何なのかを見つけていくことが重要となります。

平均セッション時間の確認方法

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平均セッション時間の確認方法はいくつかあります。

 

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ユーザーレポートから確認する方法

「ユーザー」⇒「概要」からサイト全体の平均セッション時間を確認できます。

「ユーザー」⇒「ユーザー属性」⇒「性別」では、男性と女性でそれぞれの平均セッション時間を確認することが可能です。

集客レポートから確認する方法

広告や自然検索など、流入したチャネル別に確認したい場合は、「集客」⇒「チャネル」で流入経路別で平均セッション時間を確認できます。

行動レポートから確認する方法

特定のページからの平均セッション時間を確認した場合は、「行動」⇒「ライティングページ」で、流入したページ別に平均セッション時間を確認できます。

平均ページ滞在時間の確認方法

平均ページ滞在時間の確認方法

平均ページ滞在時間は「行動」⇒「概要」からサイト全体での平均滞在時間を確認できます。

また、「行動」⇒「サイトコンテンツ」⇒「すべてページ」からはページごとに平均滞在時間を確認することも可能です。

 

SEOと平均セッション時間の関係性

SEOと平均セッション時間には密接な関係性があります。

まず、SEOにおいては、ウェブサイトのコンテンツの質や量、内部リンクの構造、外部からのリンク数などが重要な要素です。これらの要素が充実している場合、検索エンジンのアルゴリズムから高い評価を受け、上位表示される可能性が高くなります。

そして、ウェブサイトの表示順位が上がると、ユーザーが訪れる確率が高くなりますが、ここで平均セッション時間が重要な役割を果たします。

ユーザーがウェブサイトに長く滞在すると、検索エンジンはそのウェブサイトがユーザーにとって有用であると認識し、より高い評価を与えます。逆に短い滞在時間だと、ウェブサイトがユーザーにとって有用でないと判断され、検索エンジンの評価も下がる傾向にあります。

つまり、SEOと平均セッション時間には相互に影響し合う関係性があるため、ウェブサイトの改善に取り組む際は、SEO施策と同時に平均セッション時間の向上にも注力しなければいけません。

 

SEOツールは必要?

上記の関係性を考慮したとき、SEOはウェブサイトのアクセスを増やせますが、訪問者の滞在時間を伸ばすことはできません。要するに、『SEOだけでウェブサイトの成功を保証することはできない』といえます。

そこで、SEOツールの使用を検討してみると良いでしょう。

SEOツールを使えば、キーワード調査や競合分析の機能からウェブサイトの最適化が容易になるだけでなく、訪問者の行動を分析できるため、平均セッション時間を伸ばすこともできるようになります。

したがって、SEOで成功したいウェブサイト運営者にとって、SEOツールの使用は必要不可欠であるといえます。

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平均セッション時間を伸ばす方法4選

最後に、平均セッション時間を伸ばす方法を4つ厳選して紹介します。

  1. 検索意図にあった構成作り
  2. 内部リンク構造の見直し
  3. 画像や表なおどの挿入
  4. PREPを取り入れたライティング

 

1.検索意図にあった構成作り

まず、検索意図にあった構成作りを徹底的に意識しましょう。

ユーザーの検索意図とギャップがある場合、ユーザーは「関係ない」との判断から一瞬で離脱してしまう可能性があります。

たとえば、ユーザーがある商品に関するページを調べたとします。その際の検索ニーズは、その商品の特徴や価格、口コミなどが考えられるでしょう。しかし、そこで開いたサイトが「まずは弊社の会社概要から解説します。」のような出だしで始まっていたらどうでしょうか。

ユーザー視点からすれば、そのサイトには自分の求める答えがない(=読む必要性がない)と感じるため、別のサイトに移りたくなるものです。

このようにユーザーの検索意図と違った内容で構成を固めてしまうと、ユーザーの離脱に直結し、平均セッション時間が短くなります。そのため、ユーザーが検索するキーワードのニーズを把握し、適切な情報を提供するよう心掛けましょう。

 

2.内部リンクの構造の見直し

内部リンクの構造を見直すことも、平均セッション時間を伸ばすことにつながります。

たとえば、「Googleアナリティクス」を解説しているページに、企業のウェブサイト運営者が閲覧しているとします。このとき「Googleサーチコンソール」の別記事の内部リンクが貼られていたら、ウェブサイトの最適化を図りたいと考えているユーザーは気になってリンク先に移動するかもしれません。

このように、ユーザーの検索ニーズに沿った内部リンクを貼ると、ユーザーの視線や関心を誘導でき、平均セッション時間の増加に繋げられるのです。

 

3.画像や表などの挿入

平均セッション時間を伸ばす上で、文章を補足できるような画像や表を挿入するのも効果的です。

「百聞は一見にしかず」ということわざが存在するように、人は「文字だけで伝えられるよりも、同時に画像を含んで伝えられた方が記憶に残りやすい」性質を持っています。心理学では、これを俗に「画像優位性効果」と呼びます。

当然ながら、内容と関係のない画像や表などを挿入することは逆効果ですが、関連性のあるそれらを用いると、ユーザーの理解度・満足度を高めることができます。

そのため、特別な理由がない限り、ウェブページには画像や表を挿入するようにしましょう。

 

4.PREPを取り入れたライティング

PREP法とは、結論・理由・具体例・結論の流れで相手に話を伝える方法です。

P= Point(結論)
R=Reason(理由)
E=Example(事例)
P=Point(結論を繰り返す)

PREPは結論から書くライティング手法のため、PREPを取り入れることで直帰率を下げることが期待できます。

そもそもユーザーは、基本的に記事を読みたいからリサーチするのではなく、今抱えている悩みや疑問を解決したいためにGoogle検索しています。そのため、結論を先延ばしにしてしまえば、すぐに答えを知りたいユーザーは別のサイトへ離れてしまうでしょう。

「1.検索意図にあった構成作り」と似ていますが、まずは検索ニーズを把握し、その上で結論から書くことを意識してみてください。

 

まとめ

平均セッション時間と平均ページ滞在時間

今回は平均セッション時間と平均ページ滞在時間について解説しました。

ポイントを改めてまとめると

  • サイト全体の滞在時間を知りたい場合は平均セッション時間を確認
  • 特定のページの滞在時間を知りたい場合は平均ページ滞在時間を確認
  • 直帰は滞在時間が0になる
  • 長いから良い短いから悪いではない
  • 目安ではなく施策前後での変化を確認

となります。

滞在時間に関しては、わずかな施策だけでも数値に変化が出やすい項目でもあり、UI/UXの改善だけでなく関節的にはSEOにも影響があるポイントでもあります。正しく意味理解したうえで、適切な施策を行っていきましょう。

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