ペイドメディアとは?
ペイドメディアとは、従来型のメディアのことであり企業が費用を支払って広告を掲載するトリプルメディアの一つです。
ペイドメディアの役割は、既存顧客だけでなく潜在顧客などの多くの消費者に自社の商品やサービスを認知させることです。
しかし、マスマーケティングの効果が薄れつつある現代社会において、ペイドメディアだけでなくオウンドメディアやアーンドメディア、シェアードメディアと組み合わせながら消費者へアプローチしていことが重要であるといえるでしょう。
そこで、まずはペイドメディアと以下のそれぞれのメディアの違いについて詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
- オウンドメディア
- アーンドメディア
- シェアードメディア
消費者の価値観の多様化が進むことによるマーケティングの変化に対応できるようしっかり理解しておきましょう。
また、現代におけるマーケティング戦略については、以下の記事「現代における9種類のマーケティング戦略とは?3つの系統別に解説」で3つの系統別に詳しく解説していますので、併せて参考にしてください。
ペイドメディアとオウンドメディアの違い
オウンドメディアとは、ブログやWEBメディアなどといったオリジナルコンテンツを自社で運営するメディアを指します。
自社が持つ媒体であるため、企画の提案から拡散まで全てをコントロールすることができるだけでなく、オリジナルコンテンツを発信できることから自社に特化した内容の発信など広告的な要素も取り入れることができます。
また、商品・サービスを通じて自社に興味を持ったユーザーが訪問しやすい点も、オウンドメディアの特徴であると言えるでしょう。
以下の記事「いまさら聞けない「オウンドメディア」とは?目的やメリットを解説します」では、オウンドメディアについてメリットやデメリット、実践方法についても詳しく解説しています。ぜひ、併せて参考にしてください。
ペイドメディアとアーンドメディア
アーンドメディアとは、芸能人やインフルエンサーなどの第三者などを介して商品やサービスのPRや宣伝を行うメディアであり、消費者からの強い信頼を得ることができます。またアーンドメディアは、ブログやSNSなどのメディアを指しています。
強い信頼を獲得できる点がメリットである一方、企業が情報をコントロールできないことから、批判や悪い情報が拡散してしまう点がリスクでありデメリットであると言えるでしょう。
自社の特徴や目的に合わせてどのSNSを利用するかもしっかり検討していくことが重要となります。
強い信頼性と認知を獲得し、広告効果をより高めるためにアーンドメディアとペイドメディアを組み合わせることは必要不可欠であると言えるでしょう。
ペイドメディアとシェアードメディアの違い
シェアードメディアとは、シェア(共有)を表すメディアです。SNSで共有・拡散することで不特定多数の人へ商品やサービスの情報を発信することができます。
また、SNSを通じてユーザー同士が口コミなどで広めることが可能であることから、広がり方が無限であるメディアとも言われています。
シェアードメディアのメリットとして「コストをかけずに拡散が可能」「小規模事業も取り入れやすい」ことが挙げられますが、一方でアーンドメディア同様「情報のコントロールができない」ことがデメリットであると言えます。
各SNSがもつ特性や利用しているユーザーの傾向の分析を行い、商品・サービスに適した媒体を選択することが重要となります。
ペイドメディアの種類
ペイドメディアの種類には、以下の3つの媒体が挙げられます。
- CM
- Web
- 雑誌
また、ここで詳しく解説する3つの媒体以外にも、ペイドメディアには下記の種類があります。
- 駅や電車内に掲示する交通広告
- イベント時のスポンサーシップ
- 検索エンジンに表示されるリスティング広告・ディスプレイ広告
- SNS広告
種類1:CM
メディアの中でも多くの人の目を引く広告方法として活用されているのが、テレビ使ったCMでの広告です。
広告の中でもコストが高い方法となりますが、即効性が高く幅広いターゲットにアプローチすることができ、興味関心を集めやすいという点でもCMを導入する企業が多いです。
CMを利用する場合には、以下の点について注意しておくことが重要となりますので、しっかり理解しておきましょう。
- 時間帯・曜日には注意
- ターゲット・目的の決定
- 「タイムCM」「スポットCM」のCM動画の種類
期間や再生回数、時間帯によって広告費用が異なりますので、新商品・サービスの話題作りの一環として一時的に取り入れてみるのもいいでしょう。
種類2:Web
全国をターゲットに打ち出すことができるweb広告は、ネット社会に移行しつつある現代において必要不可欠となる方法となるでしょう。また、地域が限定されるCMとは異なり全国をターゲットとした広告が可能です。
若い層にアプローチしたい場合には、YouTubeを用いた動画メディアでの広告もWeb広告の一部となりますので、ターゲットの年齢層に合わせて活用することでさらなる効果が期待できるでしょう。
以下の記事「WEB広告を効率的に展開するための3ステップ!【WEB広告におけるPDCAの考え方を解説】」では、Web広告を効率的に展開する方法をステップごとに詳しく解説していますので、ぜひ併せて参考にしてください。
種類3:雑誌
打ち出したい商品やサービスとマッチした雑誌がある場合におすすめする広告の手段です。web広告同様、全国をターゲットに打ち出すことができる点もメリットの一つであるといえるでしょう。
Web広告との違いは、狙いたい特定のターゲットに高確率で訴求することができるのが雑誌であり、雑誌ごとに読者層の年齢・性別・趣味や嗜好などを絞ることが可能です。
また、週刊・月刊・季刊など定期的に刊行されることから、商品・サービスに合わせて最適となる雑誌を選ぶことが重要となります。
ペイドメディア運営のメリット
ペイドメディアを戦略として使用するにあたってどのようなメリットがあるのでしょうか。以下の3つのメリットについて詳しく解説していきます。
- 幅広いユーザーへ情報を届けられる
- オウンドメディア強化につながる
- 広告内容を企業が決められる
メリット1:幅広いユーザーへ情報を届けられる
まず一つ目のメリットとして挙げられるのが「幅広いユーザーへ情報を届けられる」点です。
ペイドメディアは、不特定多数のユーザーが目を向けやすい広告であることから、受け入れてもらえやすい拡散方法であると言えるでしょう。
既存顧客だけでなく、潜在顧客などの今まで自社の商品やサービスを知らないユーザーに対しても、認知してもらえる可能性が高いと言えます。
メリット2:オウンドメディア強化につながる
ペイドメディアを導入することで、オウンドメディアの強化にもつながる点もメリットの一つです。
通常はオウンドメディアをメインに使用している企業も、ペイドメディアを一時的に使用することで、オウンドメディアが広まるきっかけにもなります。
また、前述で説明した「オウンドメディア」や「アーンドメディア」と組み合わせた戦略を構築することで、より効果的となるでしょう。
メリット3:広告内容を企業が決められる
ペイドメディアは、広告費を支払って広告を打ち出す施策であることから、広告内容やどのメディアを使用するかを企業側が決められます。
そのため、デザインや文言を自由に決めることができ、伝えたい情報を盛り込んだ配信が可能な点もメリットであると言えるでしょう。
自社の戦略を最大限に活かせるだけでなく、話題作りとしてもペイドメディアは活用できます。
ペイドメディア運営のデメリット
前述で、ペイドメディアのメリットについて説明しましたが、一方でペイドメディア運用にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。
ペイドメディア運用のデメリットには、以下の2つが挙げられますのでメリットと合わせて理解しておく必要があります。
- コストが莫大にかかる
- 一方的なアプローチになる
デメリット1:コストが莫大にかかる
デメリットの一つ目として挙げられるのが「コストが莫大にかかる」点です。
前述したペイドメディアの種類の中で、CMや雑誌に広告を掲載するにはまず広告枠を購入する必要があります。
新商品・サービスの話題作りとして一時的に利用するのであればコストを抑えることも可能ですが、広告の掲載を継続的に行うのであれば、莫大なコストがかかることを理解しておく必要があります。
そこで、ペイドメディアだけでの戦略だけでなく、トリプルメディア全てを連携させたマーケティングを行うことも重要であると言えるでしょう。
デメリット2:一方的なアプローチになる
デメリットの二つ目には「一方的なアプローチになる」点が挙げられます。
CMや雑誌では、企業からの一方的なアプローチとなるためユーザーはペイドメディアを目にすると「広告」として認識することから、双方的なコミュニケーションをとることが困難となります。
不特定多数の人の目にとまり潜在顧客にも認知されやすい点がメリットでもあるペイドメディアですが、興味を持たれなければ顧客との信頼構築も難しいと言えるでしょう。
そこで、オウンドメディアを活用しCMや雑誌から流入してきたユーザーと双方的なコミュニケーションをとり密接な関係を構築するなどの戦略を立案することが重要となります。
まとめ
この記事では、ペイドメディアについて他のメディアとの違いや種類、ペイドメディア運営のメリット・デメリットについて詳しく解説しました。
不特定多数の幅広いユーザーへ情報を届けることのできるペイドメディアですが、トリプルメディア全てを連携することで、より効果的となることを理解しておくことが重要です。
他のメディアを組み合わせた戦略を構築することで、ペイドメディアのデメリットを解消するだけでなく、ペイドメディアのみでは与えることのできない影響をユーザーへと与えることが可能となります。
それぞれのメディアに対して、しっかり理解した上で戦略の立案を行なっていくことが重要となりますので、ぜひ参考にしてください。
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