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SPI3とは?
「SPI3」とは、株式会社リクルートマネジメントソリューションズが提供している採用向けの総合適性検査です。
同趣旨の適性検査としては他にも、「玉手箱」「CAB」「GAB」(日本エス・エイチ・エル株式会社)や「SCOA」(式会社日本経営協会総合研究所)、「TG-WEB」(株式会社ヒューマネージ)などが存在します。
適性検査でトップシェアを誇るSPI3
そのなかで、最も高いシェアを誇るのが「SPI3」です。2021年12月期実績で年間利用社数14,400社、受検者数215万人という数字を示しています。
名実ともに採用向け適性検査の最大手といってよいでしょう。最初のSPI1からSPI2への検査の実施形式や検査内容にアップデートが重ねられて、現在はSPI3となっています。
なお、当サイトの読者のみなさんが携わっていると思われる、サブスク型ビジネス、とりわけSaaSビジネスにとっての最重要課題は「カスタマーサクセス」です。
そんな「カスタマーサクセス」について、以下の特集記事『カスタマーサクセスとは?サブスク型SaaSビジネスの生命線を完全解説!』で特集しています。ぜひご一読ください。
また、SaaSを含むBtoB企業における、マーケティング組織の類型と作り方や、営業部門との関係性に関して以下の特集記事『現代のマーケティング組織の類型と作り方とは?営業部門との関係性も解説』で解説しています。ぜひ、そちらも参考にご覧ください。
SPI3は「能力検査」と「性格検査」に分かれる
SPI3の検査内容は大きく「能力検査」と「性格検査」の2つに分かれています。前者は知的能力を測るもので、筆記試験を指します。一方、後者は受験者の性格を測るもので、これを実施する際にはあくまで人物像の参考として用いられます。
能力検査は「言語分野」と「非言語分野」がある
能力検査は、内容がさらに「言語分野」と「非言語分野」に分かれます。前者は「言葉の意味や話の要旨を的確に捉えて理解できる力を測る問題」となり、後者は「数的な処理や論理的思考力を測る問題」です。
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SPIとSPI3の違いとは
企業によっては、求人票や求人要項に「SPI」と記載されていることもあります。SPIとSPI3の違いは、バージョンの違いです。ここでは参考に、SPIの歴史を概観しておきましょう。
SPIの歴史
SPI総合検査は、以下のような歩みを辿っています。
- 1963年:リクルートテスト(SPIの前身)が開発される
- 1973年:SPI総合検査が開発される
- 2002年:SPI2が開発される。
- 2004年:テストセンターが開設される
- 2012年:SPI3が開発される
SPI総合検査の最新バージョンがSPI3
SPIの最新バージョンがSPI3なので、SPIと記載があれば、それはSPI3の試験を指していると考えて差し支えないでしょう。
現在のSPI3とそれまでのSPIの違いは、性格検査があるかないかです。SPI3に性格検査が加えられたことで、採用企業は候補者の能力と性格を併せて把握できるようになり、ミスマッチを回避できる確率が高まりました。
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SPI3を公務員の採用に活用する地方自治体もある
従来公務員の採用試験では、民間企業が利用するような採用テストはあまり取り入れられてきませんでした。
しかし今日では、「民間企業への就職をメインに考えている求職者にも公務員の受験を検討してほしい」という自治体のニーズやパンでミックの影響などにより、地方自治体はさまざまな試験の導入が進んでいます。
なかには公務員試験の代わりにSPI3を活用する自治体もあるほどです。
SPI3は多面的・総合的に人材の適性を判断するテスト
SPI3は知識・学力・能力だけを問うのではなく、性格も含めて多面的・総合的に人材の適性を判断するテストなので、最近の人物中心主義の採用ニーズに親和性が高くなっています。
なお、受験者に検査結果は明かされません。
公務員の採用全体として、従来の公務員試験とSPI3のどちらかを、受験生が選択できるようにする採用方法が増えています。
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テレワークとその生産性については、以下の特集記事『テレワークは生産性を向上or低下?国内事情や海外の議論も含めて徹底解説!』で取り上げて詳しく解説しています。そちらの記事もぜひ、参考にご一読ください。
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SPI3の4つの受験方式
SPI3には以下の4つの受験方式があります。
- Webテスティング
- テストセンター
- インハウスCBT
- ペーパーテスト
個別に概要を見ていきましょう。
Webテスティング
Webテスティングとは、自宅やコワーキングスペースなどでインターネットに接続し、オンラインでSPI3を受験する方式です。試験時間は、能力検査が約35分で性格検査が約30分です。全体としては約65分程度の所要時間となっています。
求人先に指定された期日までに、任意の場所でWebテストを受験します。指定された会場などに行く必要がなく、都合の良い場所で受験できるのが最大の特徴です。
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ワークライフバランスについては以下の特集記事『「ワークライフバランス」の使い方はもう間違わない!例文付き解説で完全マスター』で取り上げて詳しく解説しています。そちらの記事もぜひ、参考にご一読ください。
Webテスティングを受ける受験者のメリット
遠方の受験者にとっては、交通費や移動時間がかからないメリットがあります。ただし、Webテスティングでは各問題に制限時間(2分弱)があり、また一度先に進むと(ペーパー試験のようには)戻れないという制約があります。
Webテスティングを実施する求人企業のメリット
求人側のメリットとしては、運営コストが抑えられる上に、遠方や海外からでも人材を確保しやすいメリットがあります。パンデミックの影響もあって、採用活動にSPI3のWebテスティングを導入する企業が増えています。
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テストセンター
共通会場であるテストセンターでSPI3を受験する方式は、全国に設置されるテストセンターから受験者が行きやすい会場を選んで訪れ、会場に用意されたパソコンを使ってテストを受けます。
試験時間は前述のWebテスティングと同様に、能力検査が約35分で性格検査が約30分で、全体としては約65分程度の所要時間です。
予約は必要だが全国各地で受験が可能
なお、SPI3をテストセンターで受験する場合は、予約が必要となります。一般的に、SPI3を導入している企業の採用ページからテストセンターの予約が可能です。
テストセンターは多いときは全都道府県に設置されますので、受験者にとっても利便性が高い方法です。なお、テストセンターでSPI3を受験すれば、他の企業の応募に過去1年以内に受験したSPI3の試験結果が使えます。
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インハウスCBT
インハウスCBTとは、応募企業によって指定された会場で、そこに用意されたパソコンを使ってSPI3を受験する方式です。試験時間は能力検査が約35分で性格検査が約30分、全体としては約65分程度となります。
インハウスCBTは、応募企業がSPI3の試験を運営するため、同日に面接も併せて実施するケースもあります。中途採用で利用されることが多い方式です。新卒採用でこのインハウスCBTを利用する企業はあまりありません。
ペーパーテスト(マークシート)
ペーパーテストは、応募企業が指定する会場にて、マークシートのSPI3を受験する方式です。試験時間は言語問題が30分間で40問、非言語問題が40分間で30問、合わせて70分間で70問の適性検査となります。性格検査は40分間で300問の検査です。
ペーパーテストは問題の冊子が配布されるので、問題量を把握して臨めます。また、進んでから後戻りして見直すことも可能です。ただし現在では、パソコンを使う方式が拡大しており、ペーパーテストを実施する企業は減りつつあります。
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SPI3の種類別の特徴
適性検査SPI3には以下のような種類があります。
- SPI3-G:中途採用向け適性検査
- SPI3-U:大卒採用向け適性検査
- SPI3-H:高卒採用向け適性検査
- SPI3-R・SPI3-N:事務職・一般職採用向け適性検査
それぞれの特徴を見ていきましょう。
SPI3-Gとは中途採用向け適性検査
SPI3-Gは、転職者を対象とする、中途採用向け適性検査です。ペーパーテスト(マークシート)の形式です。また、自宅で受験するウェブテスティングもSPI3-Gです。
ただし、同じSPI3-Gであっても、ペーパーテストとWeテスティングでは出題傾向が異なります。中途採用で活用される以外にも、正社員登用試験にも使われます。
なお、パンデミックの影響で、ほとんどの受験者はWebテスティングでSPI3-Gを受験しています。
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SPI3-Uとは大卒採用向け適性検査
SPI3-Uは大卒採用向け適性検査です。こちらもペーパーテストとWebテスティングがあり、両者の出題傾向は異なります。就活中の新卒予定の候補者は、テストセンターで受験する場合が多いという傾向です。
新卒採用とはいえ、1次試験でSPI-Uを実施する企業はあまりありません。内定に近づいている2次テストで実施されるほうが多いようです。
試験時間は40分間で30問です。広い範囲からの出題で、なおかつ設問を理解するスピードと解くスピードの双方を求められる、難易度が高いテストとなっています。
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今日のあらゆる職場に求められる「ダイバーシティ」については、以下の特集記事『ダイバーシティとはどのような考え方か?日本一わかりやすく全方位的に解説!』で取り上げて詳しく解説しています。そちらの記事もぜひ、参考にご一読ください。
SPI3-Hとは高卒採用向け適性検査
SPI3-Hとは高卒採用向けの適性検査です。企業の指定した会場でのペーパーテスト(マークシート)とWebテスティングが選べますが、高校生が受け慣れているマークシートが中心となります。
企業は面接とSPI3の結果をあわせて確認することで、面接慣れしていないのでわかりづらい高校生の人物像を、複数の観点から見極められます。
SPI3-R・SPI3-Nとは事務職・一般職採用向け適性検査
SPI3-RとSPI3-Nは、事務職や一般職の採用向けの適性検査です。基本的にはペーパーテスト(マークシート)になります。
比較的簡単な問題で、それだけに問題量が非常に多いという特徴があります。そのため得点だけでなく誤謬率(間違いの割合)も測定して、採点に考慮されるようです。
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現代企業に求められている「ウェルビーイングの実現」については、以下の特集記事『ウェルビーイングとは?社会・福祉・健康・経営等の視点からみた重要性』で詳しく解説しています。ぜひ、そちらも参考にご一読ください。
まとめ
SPI3について、その種類や受験方式について整理し、わかりやすくご紹介しました。SPI3-G、SPI3-U、SPI3-H、そしてSPI3-R・SPI3-Nはそれぞれ用途が違い、受験方式や内容も同じではありません。
企業の経営者や経営幹部、人事担当のみなさんは、ここでご紹介した情報を参考に、採用活動における適性検査にSPI3をひとつの選択肢として検討されてはいかがでしょうか。
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なお、当メディア「kyozon」のメインテーマのひとつが「マーケティング」です。当サイトにて、マーケティングに役立つ、さまざまなサービスの資料が無料でダウンロードできます。マーケティング担当者や責任職のみなさんは、ぜひご利用ください。
また、ビジネススキルの中でも高度な部類に入るのが「マーケティングスキル」です。
マーケティングスキルはビジネスにおける自分の最強のリソース(資源)であることを、以下の特集記事『マーケティングスキルは身につけて損がないビジネス上の最強の自己資源』で総合的に詳しく解説しています。ぜひそちらも、参考にご覧ください。
ちなみに、そもそもマーケティングとは一体どういうものなのかについて知りたいみなさんのためには、以下の特集記事『マーケティングとはなにか?その意味や定義を日本一わかりやすく解説』において、掘り下げつつわかりやすく解説しています。
基礎的情報として、ぜひ参考にご一読ください。
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※2023年以降のマーケティング戦略構築に参考になる、マーケティングトレンドについて、以下の特集記事『マーケティングトレンドを徹底解剖!2022年までの考察と2023年の展望』で総合的かつ詳細に解説しています。ぜひとも、参考にご一読ください。
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※マーケティング活動は幅広い領域にまたがるため、全体を統括するスキル「マーケティング・マネジメント」が求められます。
「マーケティングマネジメント」について、そのプロセスと業界別成功例を以下の特集記事『マーケティングマネジメントとは?プロセスと業界別成功例を徹底解説』で詳細に解説しています。そちら、ぜひ参考にご覧ください。