今回はYouTubeを取り巻く環境の変化とYouTubeの活用方法について紹介します。
5G時代のYouTube活用術
SNSが発達してきた今、その代表格と言われるYouTubeも実に様々な活用方法があります。
今回は、その中で特に効果的な活用術を2つ紹介していきます。
ですが、まずはその前に、YouTube動画視聴環境の変化について解説します。
YouTube動画視聴環境の変化
2021年までに、世界中の消費者のインターネットトラフィックの82%が動画からのトラフィックになるとの話があるほど、動画プラットフォームはどんどん成長し続けています。
特に、YouTubeは日本では6,200万人のMAU(月間アクティブユーザー)を保有しており、18才-64才のインターネット利用者における利用率はなんと82%と、超巨大な動画プラットフォームとして位置づけられています。
Google社の発表によるとGoogleで商品を検索し、商品を購入する前に追加情報を求めてYouTubeに訪問するユーザーがおよそ55%、YouTubeで見つけた商品を購入したことがあるユーザーは40%とYouTubeは商品の購買意思決定に影響を与えているようです。
今後はどうなる?
上記、トラフィックや消費者データから見ると、YouTubeで商品を検索したり見つけるユーザー数はますます増え、YouTubeはGoogle本体の検索プラットフォームを超える検索プラットフォームとして成長するかもしれません。
さらに5G開通により、通信速度が現在(4G)の約100倍になるため、動画アップロード・ダウンロードなどの時間が大幅に短縮され、成長の勢いはさらに伸びることが想定されます。
YouTube活用術①:「YouTube広告への出稿」
YouTubeの活用術として、まずは「YouTube広告への出稿」があります。
あなたもよく見かける、動画の最初や最後によく流れてくるスキップボタンがついたあの広告です。
すぐにスキップされてしまうのであまり効果がないんじゃないかと思うかもしれませんが、効果はあります。
具体的には、以下の4つのポイントがあります。
Good Point:機械学習が活用できる!
YouTube広告はGoogleの優れている機械学習機能を活用することができます。
成長志向のユーザーに適した学習機能を使用しているため、認知のための施策として活用されていただけでしたが、最近は購入や問い合わせなどのCV(コンバージョン)を増やすための施策として活用している方々も増えています。
さらにYouTubeの広告メニューによっては目標CPA(コンバージョン単価)の設定など、リスクを抑えながらより効率的に運用することもできます。
Good Point:膨大なユーザーデータ!
こちらは、「Googleインテントベースシグナル」を使ったキャンペーンと、「ユーザーデモグラフィック」によるターゲティングデータを使ったキャンペーンとの比較を表しています。
先述しましたが、YouTubeは消費者の購買志向に影響を与えており、Googleの検索プラットフォームとしては2位に位置付けられています。
その分、ユーザーデータも膨大で精度も高いオーディンスを保有しているはずなので、他媒体に比べてより安定的に活用することができます。
Good Point:検索広告との相乗効果!
また、既に検索広告を運用している方なら、Youtube広告との相乗効果が期待できます。
YouTube活用術②:「自社チャンネルでブランディング」
YouTubeには購入直前のユーザーから、ただ調べ物をしている人まで様々なユーザーが集まっています。
また先述の通り、5Gで動画プラットフォームは今より大きく成長することが予想されます。
この新しい時代が始まる前にYouTubeというプラットフォームでチャンネルを作り、ブランディングを始めてみるのはいかがでしょうか。
チャンネル開設で効果の高い広告を!
通常のYouTube広告でもブランディング施策を行うことはできますが、広告費をかけずチャンネルのフォロワーを増やすことで費用対効果の高い広告に育てることができます。
YouTubeチャンネルに数万人規模のユーザー流入があれば、ブランディングだけでなく売上アップにつながる可能性もあります。
実際、TwitterやFacebookでフォロワーを増やすSNSマーケティング施策は多く行われております。
よりよい動画コンテンツで新時代へ!
ただし、フォロワーを増やすためにはそれなりに高いクオリティーの動画コンテンツと根気強い継続が不可欠となります。
5G導入による新時代に突入する前にしっかりと種をまき、チャンネルを育てておくことが重要です。
記事執筆:宋 尚潤
記事編集:田邊 龍司、中條 優