CROツール(コンバージョン最適化ツール)とは
CROツールは、コンバージョン率最適化をサポートしてくれるツールのことです。
そもそも、CROとは「Conversion Rate Optimization」の略で、Webサイトの訪問者が商品を購入したり、サービスに登録したりするなど行動を促す施策のことです。
そのため、CROはWebサイトでの成果を最大化するためにも欠かせない施策の1つだと言えるでしょう。
CROツールには、色を用いて視覚的にユーザーの行動を分析できたり、登録フォームを簡略化してユーザー登録を促したりなどさまざまな機能が搭載されています。
Webサイトの収益率を高めるためにも、CROツールをうまく活用してサイトを改善していきましょう。
CROツールの種類
CROツールには、主に4つの種類があります。また、CROツールによっては、複数の機能を載している場合もあります。
【CROツールの種類】
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ヒートマップツール
ヒートマップツールは、ウェブページ上で訪問者がクリックやスクロールした場所、どのページを長く見ているかなどを色で分析できるツールです。
例えば、訪問者が長く滞在している箇所には赤い色が表示され、閲覧せずに飛ばしている箇所には青い色が表示されるなど、赤外線カメラで運営サイトを見ているかのような視覚的な分析ができます。
そのため、サイトに訪れるユーザーが興味を示している箇所や、閲覧していない箇所を把握できるツールだと言えるでしょう。
ヒートマップツールを使用してユーザーが閲覧していない箇所を修正することで、サイト全体のコンバージョン率を向上させられます。
EFOツール
EFOツールは、Webサイト内の登録フォームを最適化するツールのことです。
例えば、フォームの入力項目が多すぎる場合、せっかく登録しようとしても途中でフォーム入力から離脱してしまう可能性があります。
このような離脱を減らす際に、EFOツールが役に立ちます。というのも、EFOツールを使用することで、郵便番号から住所を自動入力できたり、氏名に漢字を入力すると自動でカナが入力されたりなどの機能があり、フォーム入力をスムーズに進められるからです。
EFOツールで登録ユーザーの離脱を防ぎ、コンバージョン率を向上させましょう。
A/Bテストツール
A/Bテストツールは、Webサイトのコンテンツやデザインをランダムでユーザーに表示させることで、それぞれの効果を比較できるツールです。
例えば、ランディングページを2つのバージョンに分けて、どちらのページが会員登録や購入などのコンバージョン率が高いのかを比較できます。
A/Bテストツールを使用することで、効率的に訪問者が好む最適なページを見つけられるため、より効果的なマーケティング戦略を実施できるでしょう。
Web接客ツール
Web接客ツールとは、Webサイトの訪問者に対してコミュニケーションを取れるツールのことです。
例えば、訪れたユーザーの行動パターンなどに合わせて、最適な商品を提案してくれたり、ポップアップを表示してくれたりなどさまざまなアクションを自動で実施してくれます。
Web接客ツールを導入することで訪れたユーザーの要望や問題を素早く解決できるため、顧客満足度の向上につなげられます。
コンバージョンアップに期待できるCROツールおすすめ3選【ヒートマップ】
まずは、ヒートマップツールを搭載しているおすすめCROツール3社から紹介します。
費用 | 特徴 | |
Ptengine | 【Freeプラン】 【Growthプラン】 【Premiumプラン】 | ・直観的な分析ができる |
User Insight | 【基本プラン】 | ・月間60億PVを計測している |
MIERUCA HEATMAP | 【ファーストプラン】 【基本プラン】 | ・導入企業累計1,300社を突破している |
①国内利用者数第1位のヒートマップを使用したいなら「Ptengine」
ヒートマップ機能を搭載しているおすすめCROツール1社目は、国内利用者数第1位を獲得している「Ptengine」です。
「Ptengine」はCROツール初心者でも扱える直観的な分析と、サイトの最適化ができ、国内・国外問わず多くの企業が利用しているCROツールです。
タグ実装から5分でヒートマップツールを利用できるため、導入後すぐに顧客の行動パターンを計測できます。
提供会社 | 株式会社Ptmind |
費用 | 【Freeプラン】 【Growthプラン】 【Premiumプラン】 |
特徴 | ・直観的な分析ができる |
こんな会社におすすめ | ・CROツールを初めて導入する会社 |
②改善が必要なページを見つけ出したいなら「User Insight」
ヒートマップ機能を搭載しているおすすめCROツール2社目は、改善が必要なページを見つけ、CVR(サイト訪問者がアクションを起こした割合)を上げられる「User Insight」です。
「User Insight」は月間60億PVを計測しているCROツールで、12種類のヒートマップでユーザーの行動を可視化できます。また、直帰したユーザーと直帰しなかったユーザーの行動パターンを4つのデータで比較でき、自社ページの課題を見つけてくれます。
提供会社 | 株式会社ユーザーローカル |
費用 | 【基本プラン】 |
特徴 | ・月間60億PVを計測している |
こんな会社におすすめ | ・自社サイトの課題を発見したい会社 |
③サイト訪問者の行動を3パターンで分析したいなら「MIERUCA HEATMAP」
ヒートマップ機能を搭載しているおすすめCROツール3社目は、サイト訪問者を3パターンのヒートマップで分析できる「MIERUCA HEATMAP」です。
「MIERUCA HEATMAP」で使用できるヒートマップは、以下のとおりです。
- アテンションヒートマップ:ページのどこが読まれているのかがわかる
- スクロールヒートマップ:ページのどこでユーザーが離脱したのかがわかる
- クリークヒートマップ:ページのどこがクリックされているのかがわかる
また、広告の最適化やポップアップ表示でもコンバージョン率をサポートしてくれます。
提供会社 | 株式会社Faber Company |
費用 | 【ファーストプラン】 【基本プラン】 |
特徴 | ・導入企業累計1,300社を突破している |
こんな会社におすすめ | ・ヒートマップ以外に広告最適化を考えている会社 |
コンバージョンアップに期待できるCROツールおすめ3選【Web接客】
次に、Web接客ツールを搭載しているおすすめCROツールを3社紹介します。
費用 | 特徴 | |
KARTE | 【基本プラン】 | ・顧客理解を深めてくれる |
Sprocket | 【基本プラン】 | ・コンサルティングにも対応している |
ecコンシェル | 【フリープラン】 【スタンダードプラン】 【エンタープライズプラン】 | ・AIが搭載されている |
①正しい顧客理解を教えてくれる「KARTE」
Web接客機能を搭載しているおすすめCROツール1社目は、正しい顧客理解を教えてくれる「KARTE」です。
「KARTE」は、Web接客以外にも集客やLTV(特定の顧客との取り引き開始〜終了までの利益)向上など、あらゆる視点でユーザーの理解度を高めてくれます。そのため、新規顧客だけでなく、既存顧客の強化にも向いているCROツールだと言えるでしょう。
また、「KARTE」では直観的なサイト運営ができ、顧客一人ひとりに合わせたコミュニケーションを自動で実施してくれるため、簡単なツールを使用したい方にもおすすめです。
提供会社 | 株式会社プレイド |
費用 | 【基本プラン】 |
特徴 | ・顧客理解を深めてくれる |
こんな会社におすすめ | ・直観的なサイト運営をしたい会社 |
②350社以上の改善実績を持っている「Sprocket」
Web接客機能を搭載しているおすすめCROツール2社目は、350社以上の改善実績を持っている「Sprocket」です。
「Sprocket」は、これまで多くの会社のコンバージョン最大化を実現しています。
- 平均CVR改善率:148.3%
- 業界別成功シナリオ:300パターン以上
- ABテストの運用:70,000回以上
また、「Sprocket」ではWebサイト上に表示される「プラットフォーム」の立案から改善などの運用や、コンサルティングも実施してくれます。
提供会社 | 株式会社Sprocket |
費用 | 【基本プラン】 |
特徴 | ・コンサルティングにも対応している |
こんな会社におすすめ | ・コンサルティングも受けたい会社 |
③AIを搭載して一人ひとりに合った顧客体験を実施してくれる「ecコンシェル」
Web接客機能を搭載しているおすすめCROツール3社目は、AI機能で最適なWeb接客を実行してくれる「ecコンシェル」です。
「ecコンシェル」は、顧客一人ひとりに合わせてAIが最適なバナーを表示してくれるWeb接客ツールです。また、AIが自動学習でPDCAサイクルを回してくれるため、使い続けるほど正確にアプローチできるCROツールだと言えるでしょう。
提供会社 | 株式会社NTTドコモ |
費用 | 【フリープラン】 【スタンダードプラン】 【エンタープライズプラン】 |
特徴 | ・AIが搭載されている |
こんな会社におすすめ | ・ツール改善を自動でしてほしい会社 |
コンバージョンアップに期待できるCROツールおすすめ2選【A/Bテスト】
次に、A/Bテストツールを搭載しているおすすめCROツールを2社紹介します。
費用 | 特徴 | |
SiTest | 【無料トライアルプラン】 【基本プラン】 | ・さまざまな便利機能を搭載している |
DLPO | 【基本プラン】 | ・複数の要素をまとめてテストできる |
①コンバージョン率の向上に特化したいなら「SiTest」
A/Bテスト機能を搭載しているおすすめCROツール1社目は、継続的なテストを繰り返してコンバージョン率を向上させられる「SiTest」です。
「SiTest」は、Web知識がない方でも簡単に検証できるように設計されているCROツールです。そのため、ツールの使い方で不安を感じている方でも安心して利用できます。
また、A/Bテストだけでなく、ヒートマップやクリック分析、自動レポーティングなど、業界トップクラスの便利機能を搭載しています。
提供会 | 株式会社グラッドキューブ |
費用 | 【無料トライアルプラン】 【基本プラン】 |
特徴 | ・さまざまな便利機能を搭載している |
こんな会社におすすめ | ・業界トップクラスの便利機能を搭載したCROツールを使用したい会社 |
②日本国内実績で第1位を獲得しているA/Bテストを使用したいなら「DLPO」
A/Bテスト機能を搭載しているおすすめCROツール2社目は、国内実績で第1位を獲得している「DLPO」です。
「DLPO」は、A/Bテストや多変量テスト、パーソナライズでコンバージョン率を向上させてくれます。
多変量テストとは、複数の要素を一度にテストでき、最短でサイト内の改善点を見つけられる機能のことです。そのため、複数の要素をまとめてテストして効率良くPDCAサイクルを回したい方におすすめのCROツールだと言えるでしょう。
提供会社 | DLPO株式会社 |
費用 | 【基本プラン】 |
特徴 | ・複数の要素をまとめてテストできる |
こんな会社におすすめ | ・テスト機能に特化したCROツールを導入したい会社 |
コンバージョンアップに期待できるCROツールおすすめ2選【EFO】
最後に、EFOツールを搭載しているおすすめCROツールを2社紹介します。
費用 | 特徴 | |
Gyro-n EFO | 【基本プラン】 | ・デジタルマーケティング全般をサポートしてくれる |
EFOcats | 【SPサイト強化プラン】 【SPサイト+PCサイト強化プラン】 | ・簡単に導入できる |
①デジタルマーケティング全般をサポートしてほしいなら「Gyro-n EFO」
EFO機能を搭載しているおすすめCROツール1社目は、デジタルマーケティング全般をサポートしてくれる「Gyro-n EFO」です。
「Gyro-n EFO」は、ユーザーの流入であるSEOやMEO、DFOから登録フォームのEFOまで幅広く対応しています。
また、EFOの設定はサポートデスクに任せられたり、細かい分析から改善案を提案してくれたりなど、EFOツールを初めて利用する方でも安心できるサービスが受けられます。
提供会社 | 株式会社ユニヴァ・ジャイロン |
費用 | 【基本プラン】 |
特徴 | ・デジタルマーケティング全般をサポートしてくれる |
こんな会社におすすめ | ・EFOツールを初めて導入する会社 |
②簡単導入でコンバージョンをアップさせたいなら「EFOcats」
EFO機能を搭載しているおすすめCROツール2社目は、簡単導入ですぐに入力フォームを最適化できる「EFOcats」です。「EFOcats」は、入力フォームの改善のみを考えている方におすすめのCROツールです。
例えば、資料のダウンロード数が伸び悩んでいる方や入力項目を減らせられない方、デザインが古臭いと感じている方は、「EFOcats」に依頼しましょう。
利用者の97%が使いやすいと回答しているため、CROツールに抵抗がある方でも安心です。(202年4月時点)
提供会社 | 株式会社エフカフェ |
費用 | 【SPサイト強化プラン】 【SPサイト+PCサイト強化プラン】 |
特徴 | ・簡単に導入できる |
こんな会社におすすめ | ・EFOだけを改善したい会社 |
CROツールの必要性
最後にCROツールの必要性を3つ紹介します。
【CROツールの必要性】
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商品やサービスの魅力を伝えられるから
CROツールを利用すると、商品やサービスの魅力をより効果的に伝えられます。というのも、サイトの訪問者に最適なアプローチを実施できるからです。
例えば、Web接客ツールを使えば、顧客の属性に合わせた訴求ポイントをポップアップで表示してくれます。また、ヒートマップツールを使用することで、ユーザーが商品やサービスのどこに興味を示しているのかを視覚的に判断できるでしょう。
このように、CROツールはサイトの訪問者に対して、商品やサービスの魅力を最適な方法で伝えられるようにサポートをしてくれます。
コンバージョンに関する知識がなくても成果が出やすいから
CROツールはコンバージョンに関する知識がなくても、Webサイトやページの改善ポイントを提案してくれるため、成果が出やすいです。
例えば、ヒートマップツールではユーザーの行動を色で判断できるため、改善すべき箇所が明確になります。このように、CROツールでは直観的に改善点を見つけ出せるため、CRO知識がなくても成果を出しやすいです。
Webサイトからの売上をアップさせられるから
CROツールでは、Webサイトからの売上をアップさせられます。というのも、CROツールはユーザーの商品購入やサービス登録を増やすことが目的だからです。
CROツールでコンバージョン率を改善して訪問者の動線を改善することで、ユーザーが商品やサービスに興味を持ってくれます。
また、Webサイトからの売上アップだけでなく、顧客満足度の向上やリピート率の改善にもつながるため、既存顧客の囲い込みにも期待できるでしょう。
まとめ
今回は、CROツールの概要や、おすすめCROツールについて紹介しました。
CROツールは、Webサイトからの収益増加や顧客満足度の向上などを実現するための効果的なツールです。したがって、自社サイトのコンバージョン率が低いと悩んでいる方は、積極的に導入を検討しましょう。
また、CROツールにはさまざまな機能が搭載されており、提供会社によって使用できる機能が異なります。そのため、自社が必要としている機能を明確にし、必要としている機能が搭載されたCROツールを選ぶことが大切です。