Webマーケティングの手法まとめ!
Webマーケティングとは、Web上で行われるマーケティング活動全般を指します。インターネットの利用率が非常に高い現代では、非常に有効なマーケティングです。
リード獲得・育成だけでなく、ブランディング、既存顧客のエンゲージメント醸成など、さまざまな目的で活用されています。
ここからは、代表的なWebマーケティングの手法を10選紹介します。それぞれの特徴やメリット・デメリットも併せて解説していきます。
手法1:SEO(検索エンジン最適化)
SEO(Search Engine Optimization)は「検索エンジン最適化」と訳されます。
Googleなどの検索エンジンの検索結果ページにおいて、自社サイトを上位にランキングさせるための施策です。上位を獲得できれば、それだけ多くのユーザーの目に留まるため、サイトへの流入数を増やす効果が期待できます。
具体的には、以下のような方法があります。
- 内部対策:モバイル対応やページ表示速度最適化など、サイト内を改善する
- 外部対策:外部サイトからの被リンクを獲得する
- コンテンツSEO:良質な記事コンテンツを発信する
SEO対策のメリットは、上位表示されれば広告費をかけることなく集客ができる点です。また、社内に担当者がいれば、外注することなく社内リソースだけで運用できる点もメリットでしょう。
デメリットとしては、専門的な知識や手間がかかる点が挙げられます。検索エンジンの仕組みを理解し、手間をかけてサイト改善やコンテンツ制作をしていかなければなりません。そのため、効果が出るのに時間がかかる場合もあります。
なお、SEOについて詳しい内容はこちらの記事をご参考ください。
手法2:Web広告
Webマーケティングでは、Web広告も頻繁に活用されています。Web広告とは、インターネット上のメディアで出稿できる広告です。
テレビCMや新聞広告などのマス広告に比べて、コストをかけずに運用できる点がメリットです。また、アクセス数やコンバージョン数などのデータを蓄積できるため、分析して改善していくことも容易です。
ただし、専門的な知識がなければ成果につながりにくいため、Web広告の専門知識のある人材を起用するか、Web広告代理店に依頼する必要があります。
Web広告にもいくつかの種類があるため、自社に最適な種類を見極めることも重要です。代表的なWeb広告は以下になります。
なお、Web広告に関する詳しい内容はこちらの記事をご参考ください。
リスティング広告
リスティング広告とは「検索連動型広告」とも言い、検索エンジンの検索結果ページに表示される広告枠です。キーワードごとに出稿できるため、自社のターゲットユーザーが検索しそうなキーワードを設定することで、大きな成果が見込めます。
ただしキーワードによってクリック単価が異なるため、人気のキーワードだと高額になる可能性もあります。
SNS広告
SNS広告は、TwitterやInstagramなどのSNSに出稿する広告です。
出稿できる広告の種類は多岐にわたり、広告枠に出稿するものから、通常投稿の形式で出稿できるものまであります。
ユーザーの属性や関心ジャンルに合わせて配信できるため、詳細なターゲティングが可能です。
アドネットワーク広告
アドネットワーク広告とは、広告配信ができる複数のメディアで構成されたネットワークに広告を出稿する手法です。ネットワークに登録されたメディアすべてに一括で広告配信できるため、効率的に幅広くアプローチできます。
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告とは、アフィリエイターのWebサイトやブログ、SNSなどに掲載されたリンクを経由して、自社の会員登録や商品購入などのコンバージョンが発生した際に広告費が発生します。
コンバージョンが発生しない限りは広告費がかかりませんが、そもそもアフィリエイターに自社を選んでもらう必要があります。
アフィリエイト広告について、詳しい内容はこちらの記事をご参考ください。
リターゲティング広告
リターゲティング広告とは、過去にWebサイトを訪問したユーザーを追跡して広告を配信する仕組みです。
「ECサイトで商品を閲覧したら、他のメディアでもそのサイトの商品が広告に表示されるようになった」という経験がある方も多いのではないでしょうか。
離脱してしまったユーザーにリマインドさせる効果がある一方で、しつこく表示すると迷惑がられてしまうリスクもあります。
手法3:メールマーケティング
メール利用率が減少しているとは言え、まだまだメールマーケティングは有効なWebマーケティング手法だと言われています。
- メルマガ(メールマガジン):登録者全員に同じ内容を一斉配信する
- セグメントメール:登録者の属性や購買履歴などでセグメント(分類)してメールを配信する
- パーソナライズメール:一人ひとりに最適な内容のメールを配信する
これらのメールを通じて、自社サイトへの訪問や商品購入などを促します。
メールマーケティングは、メールを配信するリストがあればすぐにでも始められます。メール配信ツールを使えば、一斉配信もセグメント配信も簡単に行えます。
ただし、メールを開いてもらいクリックしてもらうためには、タイトルや本文を工夫しなければなりません。また、配信する曜日や時間帯も工夫する必要があり、効果的な条件を分析する必要があるでしょう。
手法4:SNS運用
TwitterやInstagram、FacebookなどのSNSで、自社アカウントを作成し、情報発信やコミュニケーションを行います。SNSユーザーが増加している現代にマッチした手法です。
各SNSによりユーザー層が異なるので、自社のターゲットユーザーと親和性の高いSNSを活用することが重要です。
SNSでは一方的な情報発信だけでなく、「いいね」やコメントなどでユーザーとコミュニケーションを取れる点がメリットです。親しみやすさを演出することで、自社のファンを増やすことができるでしょう。
また、拡散性の高さも特徴です。「バズる」という言葉のように、投稿内容によっては広く拡散されて大きな効果を生み出します。ただし、拡散性が高いゆえに、炎上のリスクもあることは頭に入れておきましょう。
なお、SNS運用について詳しい内容はこちらの記事をご参考ください。
手法5:LPO(ランディングページ最適化)
LPO(Landing Page Optimization)とは「ランディングページ最適化」のことで、ランディングページを改善する手法です。
Web広告をクリックしたユーザーを、LP(ランディングページ)に遷移させている企業も多いでしょう。しかし、いくらWeb広告からLPに流入しても、LP内でコンバージョンにつながらなければ徒労に終わってしまいます。
そこで、LPのデザインやキャッチコピー、コンバージョンまでの導線、CTAボタンなどを最適化することで、コンバージョン増加が期待できます。
しかし、Webデザインやライティングのスキルが求められます。また、いくつかのパターンのLPを効果検証していくABテストによって成果を測り、より効果的なLPにブラッシュアップしていく必要があります。
手法6:EFO(入力フォーム最適化)
資料ダウンロードやお問い合わせの際、ユーザーにフォームから入力してもらっている企業も多いでしょう。このとき重要になるのが「入力フォーム最適化」とも言われるEFO(Entry Form Optimization)です。
入力項目やデザインなどを工夫して入力しやすいフォームにすることで、より多くのユーザー情報を取得できます。 ただしEFO対策のみに注力してもWebサイト自体が最適化されていないとユーザーの離脱を招くため、Webサイト全体の見直しも重要です。
手法7:YouTubeチャンネル運営
テキストや画像だけでは訴求しきれないことも、動画なら視覚的・聴覚的な訴求が可能です。
そのため、Webマーケティング施策としてYouTubeチャンネルを運営する企業も増えています。
その一方で、動画の企画や撮影、編集などに多くのリソースがかかる点はデメリットとも言えるでしょう。
また内容が間違っていたり変更になったりした場合、テキストなら簡単に修正できますが、動画だと丸々一本を撮影しなおして差し替える必要があります。
手法8:公式LINE
企業公式のLINEアカウントを開設し、チャンネル内でユーザーに情報発信します。チラシ情報やクーポン、お役立ち情報などを配信している企業が多い傾向です。
LINEチャットボットを活用すると、ユーザーからの質問や問い合わせにもチャットボットが自動で対応できます。そのため、電話やメールによるオペレーターのサポートが不要になり、社内リソースの最適化ができるでしょう。
ただし、配信頻度が高いとブロックや非表示をさせる可能性もあります。また、そもそも友だち登録してもらう必要があるため、発信力がなければハードルを感じるかもしれません。
手法9:ホワイトペーパー
ホワイトペーパー施策とは、Webサイトにお役立ち情報や事例集などのホワイトペーパーを設置する方法です。メルマガなどでホワイトペーパーを配信する場合もあります。
ダウンロードする際にユーザー情報を入力してもらうことで、効率的にリード獲得ができます。
ただし、ホワイトペーパーを制作するスキルやリソースが必要です。社内で難しい場合は、ホワイトペーパー制作を外注することもできますが、コストがかかるでしょう。
手法10:ウェビナー
Webセミナー、通称「ウェビナー」は、コロナ禍を通じて急速に広まりました。
セミナーであれば参加者が現地に来てもらう必要がありますが、ウェビナーであれば場所を問いません。また、ウェビナーを録画しておけば、動画コンテンツとしての再利用も可能です。
ただし、通信環境によって音声が途切れたり画面が止まったりすると、参加者がストレスを感じます。その結果、離脱を招く可能性もあるでしょう。
なお、ウェビナーマーケティングの詳しい内容はこちらの記事をご参考ください。
Webマーケティングを効果的にするためのツールは?
Webマーケティングでは、施策実行やデータ分析などを効率化するために、適したツールの活用をおすすめします。Webマーケティングに活用できるツールは、以下の種類があります。
ツール1:MAツール
マーケティング活動を自動化・効率化するMA(マーケティングオートメーション)ツール。メール配信やフォーム作成、アクセス解析などの機能があり、さらにそれぞれの施策の効果測定も可能です。
さまざまなWebマーケティング手法を実行・改善するための機能が充実しているので、自社のマーケティング戦略に合わせたMAツールを導入するとよいでしょう。
ツール2:アクセス解析ツール
自社サイトのアクセス解析ができるツールは、PV数やCV数などを測定してSEO対策が適切に行われているか検証する際に役立ちます。代表的なツールだとGoogleアナリティクスが挙げられますが、無料・有料問わずさまざまなツールが提供されているので、使いやすいツールを選びましょう。
ツール3:ABテストツール
LPOで活用できるのがABテストツールです。複数パターンのLPの作成と効果測定ができ、より効果的なLPを分析できます。
Googleが無料提供しているGoogleオプティマイズが代表的ですが、ほかにもさまざまなツールが提供されています。
まとめ
インターネットが必須となっている現代では、Webマーケティングは非常に有効です。Webマーケティング手法は多岐にわたるので、自社の商材やターゲットユーザーに合わせて最適な手法を選択しましょう。
当メディア「kyozon」では、Webマーケティングを促進するツールやサービスを多数紹介しています。資料ダウンロードも可能なので、気になるツールがあればお気軽にご活用ください。
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