CMSとはどんなツール?
CMS(Contents Management System)とは、Webサイトの作成や管理、運用などをまとめて行うシステムです。
普段わたしたちが見ているWebサイトは、「HTML」「CSS」「JavaScript」などのプログラミング言語を使用し、ページをデザイン・作成しています。しかし、これらのプログラミング言語を習得するには専門知識が必要であり、コストもリソースもかかります。
一方CMSは、複雑なプログラミング言語を使わず、手軽にサイトを構築、運用管理できるシステムです。
文字や画像、動画を使ったWebページの作成やアップロード、更新といった基礎的な管理はもちろん、Webサイト全体のデザインもかんたんに変えられます。
さらにCMSには、チームでの編集に便利な権限の付与機能、ビジターの分析ツールなど、さまざまな機能が備わっているのも特徴です。
このようにCMSは「難しいWebサイトの管理作業を効率化できるツール」として一般化しています。現在では多くの企業がCMSを活用し、Webマーケティングを行っています。
CMSのおもな機能は?
CMSには、以下の機能が備わっています。
- 管理画面でのWebコンテンツの作成・更新機能
- チームでの編集作業に便利な「権限の付与、承認機能」
- 来訪数や属性をはかる「分析機能」
- 外部ツールとの連携機能
- 機能追加、Webサイトのデザイン変更などの「追加拡張機能」
- デバイスによって自動的にWebページのレイアウトを変更する「レスポンシブ対応機能」
これらの機能があることにより、Webコンテンツの追加、更新、削除といった管理が効率的に行えます。
また近年ではスマートフォンやタブレットでWebコンテンツを閲覧する割合が増えており、PC以外のデバイスへ最適化したレイアウト、デザインのWebページを制作することも重要です。
複数のデバイスに応じてレイアウトやデザインを変えることを「レスポンシブ(デザイン)」といいますが、CMSには自動でレスポンシブ表示してくれるものが多いのも特徴です。
レスポンシブ対応のCMSなら、PC用、スマホ用……というふうにそれぞれ専用のページを用意しなくともよいため、管理者の手間や負担が大幅に減らせます。
CMSのメリット・デメリット
Webサイトの構築・管理に便利なCMSですが、導入するとどのようなメリットがあるのでしょうか。本項では、CMSのメリットをデメリットと併せてご紹介します。
CMSを使用するメリット
CMSを利用するメリットは、以下の5つです。
- プログラミングの知識がなくてもサイトが構築できる
- Webサイトの一元管理がしやすい
- 複数人でサイトを管理しやすい
- SEO(検索エンジン最適化)対策に効果的
- Webマーケティングの戦略が立てやすくなる
通常、Webサイトの構築や管理には、プログラミングの知識が必要です。しかしCMSを利用すれば、直感的かつ簡単な操作でWebコンテンツの作成や管理ができます。
Webサイトの管理に不慣れな人材でも容易に扱えるため、外部のWeb制作業者に頼らず自社のみでサイト管理を内製化でき、コスト削減を目指すことも可能です。
またCMSは管理画面からWebサイトの一元管理ができるため、複数人のチームで運営をする際にも便利です。CMSにはSEO対策(検索エンジン最適化)に効果的な機能を備えている製品も多く、検索順位の向上、流入・CV率の増加なども期待できるでしょう。
CMSの分析ツールを活用すれば、ビジターが何を求めて訪ねているかが分かりやすく、Webマーケティング戦略や施策も打ち出しやすくなります。
CMSを使用するデメリット
便利なCMSですが、デメリットもあります。
- 十分なセキュリティ対策が必要
- テンプレートを使う場合、カスタマイズに限界がある
CMSの種類・性能にもよりますが、セキュリティ面で不安のあるCMSを使っていると、Webサイトの乗っ取りや情報流出といった重大なトラブルが起こる可能性もあります。
これを防ぐには、別途セキュリティ対策を講じるか、セキュリティが厳重に管理されているCMSを導入する必要があるでしょう。
またプログラミング言語でWebサイトを作成・構築するのに比べ、CMSの“カスタマイズの自由度”はやや低いといえます。ページごとにデザインを変えたい場合は、CMSを使うとかえって不便に感じるかもしれません。
CMSはどのようなWebサイトに向いている?
CMSでの作成に向いているWebサイトは、次の3つです。
更新頻度が高く、リアルタイム情報を発信している
CMSは、更新ペースの速いサイトを管理するのにぴったりです。
たとえば毎日頻繁にリアルタイム情報を発信しているサイトの場合、「手軽に最新の情報をすばやく伝えること」がもっとも優先すべき事項です。
その際にいちからHTML、CSS等を使ってページを作成するとなると、担当者にとってはかなりの手間と負担ですし、時間もかかります。
一方CMSなら、はじめからデザインやレイアウトが統一されています。伝えたい内容のみを書けばよく、ブログ感覚で手軽に更新ができるのは大きな魅力です。
複数の担当者が更新作業を担っている
CMSは共通の管理画面からWebコンテンツを編集できるのが特徴。
そのため複数人でWebサイトを運営管理する場合、コードを書いてサイトページをアップロードして……という手順を踏むより、CMSを使って管理するほうが効率的です。
また複数人で編集できるがゆえに、更新前のダブルチェックがしやすいのもCMSの利点です。
Webコンテンツは拡散性が高く、内容に問題があると炎上してしまう可能性もあります。
CMSの編集権限の限定・承認機能などを活用し、必ず責任者のチェックを通してからWebページを更新するサイクルを作れば、炎上リスクが大幅に減ります。
結果として安定したWebサイト運用ができ、企業イメージの向上にもつながるでしょう。
サイトそのものの規模が大きい
規模が大きいサイトは、コンテンツ数も多くなります。
特に法人企業が運営するオウンドメディアやECサイトなどの大規模サイトは、CMSで一元管理をすることでコンテンツの更新や編集、削除などが管理しやすくなります。
またデザインや機能の追加変更など、CMSならまとめてカスタマイズが可能です。
担当者の作業工数も少なく済み、コンテンツの充実など別のことに注力しやすくなるでしょう。
CMSには3種類ある!どのタイプを選ぶ?
CMSには大きく分けて3タイプがあり、それぞれメリット・デメリットがあります。
本項では、CMSのタイプごとの特徴や向いているケース、メリット・デメリットをご紹介。それぞれの良い面・悪い面を把握し、CMS選定の参考にしてみましょう。
①オープンソース型
「オープンソース型CMS」は、Webサイトコンテンツの作成に慣れており、スピーディかつ低コストで運用したい場合に向いています。
オープンソース型CMSはソースコード(CMSを形作る設計図のようなもの)が公開されていて、誰でも無料で自由に使えるのがメリット。
「WordPress」などが代表的で、ライセンス契約もなく、登録するだけで法人・個人を問わず利用できます。
低コストで利用できるため、仮に合わなかったとしても別のCMSへ乗り換えやすく、気軽に利用できるのもメリットでしょう。
また、拡張機能を追加できる「プラグイン」や「テンプレート(テーマ)」などが豊富に用意されているのも特徴。
これらを活用すれば、Webサイトを比較的自由にカスタマイズできます。その一方で、他のCMSタイプに比べるとサポートが不十分という欠点も。
Webサイトに問題が生じた場合は、基本的に自分で原因を突き止め、解決しなくてはならないと思ったほうがよいでしょう。
さらにソースコードが公開されている分、セキュリティリスクが高く、別途でセキュリティ対策が必要になる点もデメリットといえます。
②パッケージ型
チームなどの組織でサイト運営をする場合や、担当者がWebサイト管理に不慣れな場合は「パッケージ型CMS」が向いています。
パッケージ型CMSとは、企業(システムベンダー)とライセンス契約を結んで使用するCMSのこと。
ベンダーが企業向けに開発しているCMSのため、承認・編集権限の細かなカスタマイズなど、かゆいところに手が届いた製品が多いのが特徴です。
こうした機能は法人が複数でWebサイト管理をする場合、外部と協働してWebサイト制作・管理をする場合などに重宝します。
また他のCMSタイプに比べ、サポートが手厚いのも大きなメリットです。
操作が分からないときや不具合発生時、アップデートの際にもベンダーがサポートしてくれるので、担当者の負担減につながります。ベンダーによっては、担当者向けにトレーニングなどの導入支援を行ってくれるところもあります。
その一方で、パッケージ型CMSは導入コストの高さがデメリット。
パッケージ型CMSは初期費用+ライセンス費用が必要なケースが多く、ライセンス費用はサイトの規模に応じた月額従量制となっています。
サイトの規模が大きいほどコストがかさむ点を理解しておかないと、予算オーバーになりかねないため注意が必要です。
③クラウド型
CMSの導入にコストをかけたくない、手軽にサイト運営をしたい場合は「クラウド型CMS」が向いています。
クラウド型CMSは、クラウド上で「サイトのテンプレート」「ドメインの取得」をまとめて行えるのが特徴。そのため、PCとネット環境があればすぐにWebサイト運用が始められます。
他のCMSで必要なサーバー契約やドメインの契約、CMSのダウンロードなどの環境構築も必要なし。料金も月額制で低めに設定されている場合が多く、低コストで手軽にサイト運営ができるのは大きな魅力です。
さらに、システムアップデートや困ったときのサポートなど、ベンダーの対応が充実しているのも特徴です。
その一方で、クラウド型CMSはサイトデザインや機能面でのカスタマイズ性が低いのがデメリット。オープンソース型、パッケージ型に比べ、他社と同じようなサイトデザインになりがちな点は理解しておきましょう。
またサーバーやシステムに問題が生じた場合、ベンダーの対応を待たなくてはならないのもデメリットです。クラウド内のデータ消失リスクに備え、自社で定期的にバックアップを取っておく必要がある点にも注意しましょう。
CMS比較時にチェックすべき6つのポイント
CMSはやみくもに導入するのではなく、自社にマッチするかを多角的にチェックして比較検討することが重要です。
ここでは、CMS選びでチェックすべき6つのポイントをご紹介します。
CMSの機能、使い勝手
CMSの機能や使い勝手は必ずチェックしておきましょう。
デザインに凝りたい場合はカスタマイズ性の高いCMSが向いていますが、お知らせ程度のシンプルなWebサイトであれば、多機能なCMSは持て余し気味になることもあります。
サイトの目的・性質に対し「ちょうどいい機能」が揃っているCMSを選ぶとよいでしょう。
また、管理画面のインターフェースや、更新作業に使うエディタの使い勝手もチェックしておきたいですね。特に更新頻度が多いサイトほど、操作性・使い勝手によって作業効率が大きく左右されます。
カスタマイズやコンテンツページ作成に不慣れな場合は、直感的に編集できるブロックエディタ、ドラッグ&ドロップが利用できるCMSがよいでしょう。
実際に操作する人の知識・スキルに合わせたCMSを選んでいるか、必ず確認しましょう。
価格、契約方法が適切か
CMSにかかる費用は、CMSのタイプやプランによってさまざまです。
有料CMSには月額料金制を採用しているものも多いですが、それに加えて初期費用がかかる場合もあります。
一般的には高機能になるほどコストも高くなりがちですが、その一方で高機能なCMSほど、保守管理がしやすく、人件費などのコスト削減につながるケースも多いです。
Webサイト運営の予算、および費用対効果を考えたうえでCMSを決めましょう。
汎用型か特化型か
CMSの中には「ECサイト向け」「LP向け」など、特定のジャンルのサイト作成に特化した製品・サービスもあります。
作成したいサイトジャンルに応じたCMSを利用すると、より効率的に保守管理ができるでしょう。
既存コンテンツの移行ツールがあるか
すでにWebサイトを運用管理していて、新しくCMSに移行する場合は、既存コンテンツの移行ツールが備わっているかもチェックすべきです。
既存コンテンツの数が少なければ手作業での移行もかんたんです。しかし、既存コンテンツが多い場合は、「移行ツール」の有無によって作業効率がかなり変わります。
コンテンツの移行を前提にしている場合は、移行ツールが備わったCMSも検討してみましょう。
他製品との連携機能はあるか
CMSの中には、ビジネスに必要なツールとの連携機能が備わっている製品も多く見られます。
【例】
- 会員情報の登録、認証管理機能
- 決済代行システム
- POSデータシステム
- CRMシステム(Customer Relationship Management/顧客管理システム)
- SFAシステム(Sales Force Automation/営業支援システム)
- MAツール(Marketing Automation/マーケティング自動化ツール)
こうした外部ツールと連携できるCMSを選ぶと、より効率的なサイト運営管理ができるでしょう。
サポートが充実しているか
CMSを導入する際には、サポートの有無や充実度もチェックしておきたいところ。
サイト管理担当者に専門知識があり、保守運用が問題なく行えるのであれば、サポートがなくてもさほど不便を感じないでしょう。
一方、専門知識やスキルのない社員がサイト管理を行う場合、サポートなしでは問題解決までに多くの時間と手間がかかります。その際には、人件費などのコストもかさみがちです。
このような場合にサポートが手厚いCMSを利用していれば、トラブル発生時もスムーズに解決できるでしょう。担当者も安心してWebサイト運営ができ、コンテンツの充実などの作業へ注力できます。
おすすめのCMSは?タイプ別・15選を紹介!
ここまでは、CMS選びにおいて比較しておきたいポイントをご紹介しました。
以下ではオープンソース型・パッケージ型・クラウド型に分類した『おすすめのCMS』15選をご紹介していきます。
【オープンソース型】おすすめのCMS5選
低コストで導入障壁が低いオープンソース型CMS。ここでは5つのおすすめCMSをご紹介します。
※ご紹介している価格はすべて税込です。
WordPress(ワードプレス)
「Webサイト制作といえばWordPress」という人が多いのではないでしょうか?
WordPressは全世界におけるWebページの43%と、圧倒的なシェアを誇る代表的なオープンソースCMS。個人から法人まで多種多様な用途に利用されています。
無料で利用できるほか、デザインテンプレートテーマや拡張機能プラグイン等の種類も豊富。手軽にコンテンツの作成・編集ができるブロックエディタにも対応しています。利用者が多いため、困ったときにはネット検索をすればほとんどのトラブルにも対応可能です。
一方、導入コストがかからない分「無料プランではサポートがなく、自身で調べて問題解決する必要がある」というデメリットも。
また、基本的にはサーバーやドメインを別途で取得する必要がある点にも注意が必要です。
プラグインの相性によっては動作が不安定になるほか、オープンソースならではのセキュリティ対策についても考慮しなくてはなりません。
担当者にある程度プログラミングコードやサイト構築の知識があり、かつとにかく低コストでサイト運用をしたい場合に向いているCMSだといえるでしょう。
内容 | |
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提供会社 | WordPress.com |
導入実績 | 世界のWebページの43%(2023年6月時点) |
国内開発/海外開発 | 海外開発 |
無料/有料 | 無料/有料プランあり |
サポート体制 | 無料プラン:不明 |
データ容量 | 1GB~200GB |
Drupal(ドルーパル)
Drupalはアメリカのホワイトハウス、オーストラリア政府といった大規模サイトにも採用されているCMS。拡張性の高さと強固なセキュリティが特徴で、多言語翻訳機能にも対応。国内向けのみならず、国外向けグローバルサイトにも使いやすいCMSです。
またDrupalは承認フローのカスタマイズ性の高さ、コンテンツの一括管理などにも定評があります。個人はもちろん大規模な組織、チームによる運営管理にも最適です。
内容 | |
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提供会社 | Drupal.org |
導入実績 | アメリカ・ホワイトハウスなど大規模サイトへの導入実績あり |
国内開発/海外開発 | 海外開発 |
無料/有料 | 無料 |
サポート体制 | メールによるサポート |
データ容量 | 制限なし |
Concrete5
Concrete5は無料のオープンソースCMSです。もともとはパッケージ型として販売されていたCMSですが、規模拡大とともにオープンソース化。以降、全世界において無料で手軽に利用できるCMSとして人気を博しています。
Concrete5はブロックエディタを採用しており、パーツを組み合わせるだけでページレイアウトが組めるのが魅力。ドラッグ&ドロップによる直感的な操作で編集でき、Webの専門知識がない人でも使いやすいでしょう。
企業に必要な「問い合わせフォーム」「アンケート」などの基本機能も揃っており、これ1つでWebサイト構築ができます。
内容 | |
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提供会社 | PortlandLabs Inc. /株式会社マカルーデジタル |
導入実績 | 要問い合わせ |
国内開発/海外開発 | 海外開発 |
無料/有料 | 無料 |
サポート体制 | サポートフォーラム |
データ容量 | 制限なし |
EC-CUBE
日本発祥の「EC-CUBE」は、ECサイトの作成に特化したCMS。
オープンソース型のため無料ですが、ECサイトに必要な決済・在庫管理・顧客管理機能はもちろん、クーポン機能、メルマガ機能、会員ランク機能などもプラグインで追加可能です。
またEC-CUBEはデザインテンプレートが豊富なため、販売したい商品やショップのコンセプトに合ったECサイトが作れるのも魅力。コストの低さと柔軟性を求める方におすすめのCMSです。
内容 | |
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提供会社 | 株式会社イーシーキューブ |
導入実績 | 35,000店以上のネットショップで利用実績あり |
国内開発/海外開発 | 国内開発 |
無料/有料 | 無料/有料プランあり |
サポート体制 | EC-CUBEパートナープログラム |
データ容量 | 要問い合わせ |
baserCMS
baserCMSは無料で使える国産のオープンソースCMSです。
直感的な操作でコンテンツ制作ができるほか、ツリー表示でわかりやすいWebサイトの管理画面やメールフォーム、新着ブログといったプラグインも標準で搭載されています。
はじめから必要な機能が揃っているため、後からあれこれ付け足したくない場合におすすめです。
国産ならではのセキュリティ性の高さ、ユーザーによるフォーラム、勉強会の開催といった互助サポートも魅力といえるでしょう。
内容 | |
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提供会社 | baserCMSユーザー会(ボランティア開発) |
導入実績 | 国内での導入実績多数(要問い合わせ) |
国内開発/海外開発 | 国内開発 |
無料/有料 | 無料 |
サポート体制 | ユーザーズフォーラム/マニュアル有り |
データ容量 | 要問い合わせ |
【パッケージ型】おすすめのCMS5選
ベンダーからの手厚いサポートが受けられるパッケージ型CMS。
ここでは、パッケージ型CMSのおすすめ5選をご紹介します。
※ご紹介している価格はすべて税込です。
Movable Type
国内50,000サイト以上のシェアを誇るMovable Type。
国産パッケージ型CMSの中でも安全性、信頼性が高く、高負荷アクセスに耐えられる機能面が好評。教育機関や官公庁などの大規模サイト運営に導入されています。
インターフェースがわかりやすく、ブログ感覚でサイトを作成できるほか、低価格プランが用意されているのも魅力。管理画面の表示速度が速く、スマホからの更新もできる点は大きなメリットです。
困ったときは日本のスタッフによるテクニカルサポートが受けられるため、Webサイト運営に不慣れな担当者でも安心して利用できます。
内容 | |
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提供会社 | シックス・アパート株式会社 |
導入実績 | 国内50,000サイト以上 |
国内開発/海外開発 | 国内開発 |
無料/有料 | 有料 ※無料トライアルあり |
サポート体制 | テクニカルサポートあり |
データ容量 | 10GB~500GB |
HeartCore CMS
HeartCore CMSは証券会社や研究機関を含む導入実績680社以上を誇る、オールインワンパッケージ型CMS。
Webサイトの作成・管理だけではなく、顧客の属性に応じたコンテンツ配信、マーケティング支援ツールなどの機能も搭載された高機能CMSです。
HeartCore CMSにはサイト内検索機能がはじめから実装されているため、データベースサイトなどボリュームのあるWebページにも最適。
保守サポートやCMS利用トレーニングも用意されており、手厚いサポート体制が魅力です。
内容 | |
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提供会社 | ハートコア株式会社 |
導入実績 | 国内680社以上/国外でも導入実績多数 |
国内開発/海外開発 | 国内開発 |
無料/有料 | 要問い合わせ |
サポート体制 | データ移行トレーニング |
データ容量 | 要問い合わせ |
NOREN
NORENはトップクラスの国内導入実績を誇るパッケージ型CMSです。
特筆すべきは高い安定性、セキュリティ性で、操作性もばつぐん。導入時にはトレーニングが受けられるほか、サポート体制も手厚く、Webサイト運用が初めてでも安心して利用できます。
なおNOREN CMSは、NOREN製品シリーズとの連携も可能。デジタルマーケティング、ファイル管理、コンテンツ管理を効率的に行えるのも魅力です。
内容 | |
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提供会社 | 株式会社アシスト |
導入実績 | 国内810社以上 |
国内開発/海外開発 | 国内開発 |
無料/有料 | 有料 |
サポート体制 | 導入時トレーニング/サポートセンター |
データ容量 | 1,000ページ~3,000ページ以上 |
CS‐Cart
CS‐CartはモールやマーケットプレイスなどのECサイト構築・管理に特化したパッケージ型CMSです。標準で75種類のアドオン機能を搭載しており、27言語・多通貨での決済にも対応OK。大規模ECサイトや越境ECにも難なく対応できる機能性の高さがウリです。
また、ページレイアウトをドラッグ&ドロップで編集できるなど、操作性も快適。サポートも手厚く、もしもの時も安心して相談できます。
内容 | |
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提供会社 | 株式会社メクマ |
導入実績 | 50,000サイト以上 |
国内開発/海外開発 | 国内開発 |
無料/有料 | 有料 |
サポート体制 | マニュアル完備/テクニカルサポート/インストール、アップデート代行サービス等 |
データ容量 | 要問い合わせ |
CREAM
オウンドメディアの構築に特化した「CREAM」は、SEOに強いWebサイトが手軽に作成できるCMSです。
HTMLを知らなくてもブログ感覚でモバイルフレンドリーなWebページが作成できるため、はじめてWebサイトを運用する場合にも向いています。
さらに広告の挿入やスマートフォン向けのコンテンツ配信も、かんたん操作でOK。メディアの運用に必要な機能が揃っていますが、カスタマイズでさらに機能を追加することも可能です。
直感的操作のCMSを求めている方は、ぜひチェックしてみてください。
内容 | |
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提供会社 | SODA株式会社 |
導入実績 | 要問い合わせ |
国内開発/海外開発 | 国内開発 |
無料/有料 | 有料 |
サポート体制 | 環境構築、インストール代行サービス有り |
データ容量 | 要問い合わせ (レギュラープランは月10万PVまでの制限あり) |
【クラウド型】おすすめのCMS5選
導入が手軽で運用しやすいクラウド型CMS。ここではおすすめ5選をご紹介します。
※ご紹介している価格はすべて税込です。
Wix(ウィックス)
世界190ヵ国、2億人に愛用されている「Wix(ウィックス)」は、5ステップでWebサイトを作成できるCMSです。AI等を活用した手軽な操作性や豊富なテンプレート、デザイン性の高さが魅力で、スタイリッシュなWebサイトを手軽に作成したい方におすすめ。
気軽に利用できる無料版のほか、SEO対策や独自ドメイン取得機能が使える有料版も選べます。
内容 | |
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提供会社 | Wix.com |
導入実績 | 世界190ヵ国、2億ユーザーが利用 |
国内開発/海外開発 | 海外開発 |
無料/有料 | 無料/有料 |
サポート体制 | 日本語によるサポート/24時間体制 |
データ容量 | 500MB~50GB(プランによる) |
BiNDup
BiNDupはノーコードでサイト運用ができるクラウド型CMSです。
操作が直感的で分かりやすく、400種類以上のデザインテンプレートから好きなものを選ぶだけでかんたんにWebサイトが作成できます。
また1つのCMSにサーバーやドメイン、SEO対策ツール、マーケティング用の分析ツールなどがオールインワンになっているのも魅力。
外部サービスやDropboxとの連携もでき、追加料金なしで“やりたいこと”を実現できます。
有料プランのみですが、30日間のトライアル期間が設けられているので、使用感を見てから導入しやすいのも特長です。
内容 | |
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提供会社 | 株式会社ウェブライフ |
導入実績 | 200,000社以上 |
国内開発/海外開発 | 国内開発 |
無料/有料 | 有料(エントリーコースは初年度無料) |
サポート体制 | 要問い合わせ |
データ容量 | 1GB~1TB |
ferret One
ferret OneはBtoBマーケティングに特化したCMSです。
ノーコードで見たまま直感的に編集できる操作性の高さや、メール配信やセミナー施策、ホワイトペーパー施策など、BtoBマーケティングに役立つ機能が揃っているのが特徴です。
またCMS運営だけでなく、マーケティング戦略、Webサイト作成などの相談サポートも充実。他サービスとの連携機能も充実しており、ワンストップでBtoBマーケティングが行えるよう整備されています。
WordPressのインポート機能を使えば、既存コンテンツをかんたんに移行できるのも魅力です。
内容 | |
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提供会社 | 株式会社ベーシック |
導入実績 | 有名企業を含む延べ1,000社以上 |
国内開発/海外開発 | 国内開発 |
無料/有料 | 有料のみ |
サポート体制 | 初期戦略設定、機能セットアップ、テクニカルサポート、オンラインレクチャー等 |
データ容量 | 非公開 |
BlueMonkey
純国産CMSとして有料CMS国内第3位のシェアをほこる「BlueMonkey」。
シンプルな管理画面やチームでの管理・運用機能が備わったCMSで、SEO対策、カスタマーからのお問い合せ管理などの機能も充実しているのが特徴です。
開発から保守、セキュリティ対策に至るまで国内企業が管理しており、サポート体制が手厚いのもうれしいポイント。Office系ソフトの感覚でWebコンテンツの作成管理ができる手軽さから、中小企業で多く利用されています。
内容 | |
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提供会社 | クラウドサーカス株式会社 |
導入実績 | 2,100社以上 |
国内開発/海外開発 | 国内開発 |
無料/有料 | 有料 |
サポート体制 | 電話やメールでのサポート/CMS操作練習/カスタマーサクセスなどのサポート体制あり |
データ容量 | 10GB~100GB |
ペライチ
ペライチは3ステップでWebサイトを作成・公開できるCMSです。
編集方法はテンプレートからデザインを選んで掲載したい文章、画像を加えるだけ。HTMLなどの知識がない人でもかんたんにWebサイトが作成できます。
公開ページ数上限が1~20ページまでのため大規模なWebサイトには向いていませんが、1ページまでなら無料で利用できます。さらにプランをアップグレードすればWeb決済や予約システム、メルマガ配信などの機能も低価格で利用可能です。
LPなどの単純構造のWebページをサッと作りたい場合には、特におすすめのCMSといえるでしょう。
内容 | |
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提供会社 | 株式会社ペライチ |
導入実績 | 個人/法人を問わず多数あり |
国内開発/海外開発 | 国内開発 |
無料/有料 | 無料/有料 |
サポート体制 | メール相談/個別サポート/ページ添削/個別無料相談会など有り |
公開ページ数上限 | 1~20ページ |
CMSを比較検討する際の注意点
導入してみたいCMSがいくつか絞れてきた方は、「CMSがWebサイトの目的・規模・運用体制に合っているか」を必ず確認しておきましょう。
何をしたいのかによって、最適なCMSは変わってきます。
たとえば「法人で大規模な自社ECサイトを作りたい」という場合と「フリーランスデザイナーのポートフォリオサイトを作りたい」という場合では、サイトの規模や必要な機能、かけられるリソースも大きく変わるでしょう。
- Webサイトの開設・運営目的は?
- Webサイトの運営期間は?
- Webサイトの(将来的な)規模は?
- Webサイトの規模拡張予定がある場合、その希望に対応できるCMSなのか?
- 何人で運用するのか?また、外部業者の介入割合は?
求める条件が明確なほど、過不足のないベストなCMSが選びやすくなります。
複数のCMSで迷っている場合は、ぜひ上記を参考に選定してみてください。なお、文字などの情報だけで分かりにくい場合は、いちどお試し利用をしてみるのもよい方法です。
無料のCMSならば導入障壁も低いですし、有料のCMSにも一定期間無料で試せるCMSが多数あります。うまく活用し、実際の使用感をチェックしてから導入を検討すれば、失敗も防げるでしょう。
まとめ
CMSは、高度なWeb制作知識がなくてもWebサイトの更新・運用ができるツールです。
外注制作に頼らずに、CMSを利用して自社でWebコンテンツ・Webサイトを内製できれば、コストの削減にもつながります。
またテンプレートなどを活用すれば、統一感のある見栄えの良いWebサイトが作成できます。手軽に洗練されたWebサイトが作成でき、企業や事業のイメージアップも期待できるでしょう。
オウンドメディアやECサイトなど、内製型のWebコンテンツを活用したマーケティングに注力したい企業は、ぜひCMSを活用してみましょう。そのためには、Webサイトの目的や課題、管理に割けるリソース(人員、予算、時間)を考慮し、CMSを選ぶことが大切です。
また、CMSを選ぶ際には操作性やデザイン、カスタマイズ性なども考慮したいところ。さまざまな角度から比較検討し、自社に合ったCMSを見つけてみましょう。