パーマリンクとは?
パーマリンクとは、ウェブサイト上の特定のページや投稿、記事などに固有のURLのことを指します。パーマリンクは永続的なリンク(Permanent Link)とも呼ばれ、ウェブサイトにおいて重要な役割を果たします。パーマリンクは、そのページの内容やタイトルなどを反映した、簡潔でわかりやすいURLにすることが推奨されています。これは、ユーザーにとって使いやすくわかりやすいURLを提供することと、検索エンジンの検索結果での表示にも影響するためです。以下では、SEO対策の観点から、パーマリンクの重要性と作成方法、注意点について詳しく説明します。
パーマリンクとSEOの関係性
ウェブサイトを構築するうえで、パーマリンクはSEOにおいて重要な存在です。
パーマリンクは、検索エンジンにとってのURLの識別子となります。これは、Googleなどの検索エンジンがURLを認識し、クロール(巡回)することによって、そのページが検索結果に表示されるようになるためです。
また、パーマリンクは、そのページへのリンクを貼る場合にも重要です。パーマリンクがシンプルかつ簡潔でわかりやすい内容であれば、そのページへのリンクが貼られやすくなる傾向にあるのです。
結果的に、パーマリンクの設定が、ウェブサイトの検索エンジン最適化(SEO)にも効果的とされています。
ちなみに、パーマリンクは、ウェブサイトの改装やリニューアル時にも重要な役割を持ちます。長年運用してきたウェブサイトを、事情によってリニューアルしなければならない場合、URLが変わってしまうことがあります。
しかし、そのページにアクセスしようとしているユーザーや検索エンジンが、以前のリンクを把握していれば、仮に新しいURLになってもリダイレクトすることが可能です。
そのため、ウェブサイトのURLが新しくなっても、SEO評価に影響しにくくなるといったメリットがあります。
日本語パーマリンクはSEO的にどうなのか
日本語パーマリンクは、SEO的に効果的な要素の一つです。パーマリンクは、WebページのURLに含まれる文字列のこと。URLは、検索エンジンにとって重要な情報であり、URLに含まれるキーワードや情報が検索エンジンのランキングに影響を与えるとされています。
日本語の場合、URLに含まれる文字列が漢字やひらがななどの文字列であるため、ローマ字の場合とは異なります。
しかし、最近では検索エンジンの技術も進んでおり、日本語パーマリンクを含むWebページが上位に表示されることも増えてきました。
かつては、日本語パーマリンクは、SEO的な面でデメリットとなることが多いとして認知されていましたが、近年はそういった認識が見直されつつあり、基本的には英語でも日本語でもSEO対策における効果に大差はないとされています。
とはいえ、日本語表記による文字化けが起きたり、日本語では長文になりやすかったりするなどの面もあることから、多くの現場では英語でのパーマリンク設定が多い傾向にあります。
パーマリンクを設定する手順
ここからは、パーマリンクを設定する手順について解説していきます。
ワードプレスを活用したコンテンツ制作やSEO対策の場面で、どのようにパーマリンクを設定したらいいのか悩んだときには参考にしてみてください。
初期段階で設定する
パーマリンクは初期段階で設定を行います。
ワードプレスを使用する場合には、管理画面の「パーマリンク設定」を選ぶことで変更が可能です。
具体的な手順は次の通りです。
- 管理画面のメニュー画面を開く
- 「設定」を選ぶ
- 「パーマリンク設定」を選ぶ
- 複数の項目のうち任意のものを選ぶ
パーマリンクは、初期設定の段階では日付や日時が登録されています。「カスタマイズ構造」を選ぶと自由に入力ができるので、目的や用途に合わせて選びましょう。
初期段階で設定すべき理由
パーマリンクを初期段階で設定したほうがいい理由は、ページを公開してからパーマリンクを変更してしまうと、すでにほかのサイトなどで紹介されていたり、外部リンクを得ていた場合には、そのリンクを経由したアクセスが望めなくなってしまいます。
また、せっかくSEO評価が上がってきたなかでパーマリンクを変更してしまうと、別ページとして認識され、SEO評価がリセットされてしまうこととなります。
いずれにせよ、ページをリリースしてからパーマリンクを変更することは、SEOの観点から見ても得策とはいえません。なるべく、初期段階でパーマリンクを設定することをおすすめします。
投稿時に設定する
パーマリンクは、投稿時にページごとに設定することも可能です。記事を投稿するたびに、管理画面へ戻って設定画面からパーマリンクを変更しなくて済むので、設定作業が比較的楽になります。
具体的な手順は以下の通りです。
- ワードプレスの編集画面を開く
- 記事を作成する
- 「下書き保存」を行う
- Title直下に表れるパーマリンクの入力欄に任意のパーマリンクを入れる
- 「Enter」を押下する
パーマリンクの入力欄は、一旦下書き保存を行わないと表示されないので注意してください。
パーマリンクを設定するときのポイント
パーマリンクを設定する際には、あらかじめ把握しておきたいポイントがあります。
SEO対策の効果を高めるためにも、パーマリンクを設定する際には次の点を意識してみてください。
シンプル・わかりやすくする
パーマリンクを設定する際には、シンプルかつわかりやすい内容を心がけましょう。
そのリンクを見ただけで、どのような内容が表示されていて、どのような記事なのかがわかるような内容がベストです。
具体的には、「トマトのレシピ」に関する記事であれば「https://XXXX.XXXX.com/ tomato-recipe」などのようなパーマリンクが好ましいでしょう。
とはいえ、どのようなパーマリンクを設定すべきかについては、明確なルールはありません。どのような記事であるのかがおおよそ想像できる程度であれば問題はないので、基本的には対策したいキーワードをパーマリンクにすれば問題ないでしょう。
日本語よりも英語で設定する
パーマリンクを設定するにあたり、注意したいのが言語です。
日本語サイトであっても、パーマリンクは英単語を用いたものが適しています。一説では、仮に日本語のパーマリンクを設定してもSEO上の問題はないといった声もあるのが事実。しかし、現時点では、日本語のパーマリンクを設定すると、コピペをした際に文字化けしてしまうといった難点があるのです。
文字化けした文章が長文でコピペされてしまうことから、サイトの使いやすさやユーザー体験における満足度などが低下するおそれがあります。
そのため、原則としては、パーマリンクの設定は日本語ではなく、英語が好ましいでしょう。
適宜ハイフンで区切る
上記では、英単語でのパーマリンク設定をおすすめしました。それに伴い知っておきたいのが、「英単語をハイフンで区切ること」です。
上記の例で挙げると、「Tomato recipe」のパーマリンクは「Tomatorecipe」ではなく、「Tomato-recipe」と区切ることを指します。
英単語の間にハイフンがあるだけで読みやすくなるので、結果的にユーザビリティが向上します。
まとめ
本ページでは、パーマリンクについて詳しく解説しました。
パーマリンクはSEOとの密接な関係があるので、コンテンツ制作を行う現場では、正しく理解したうえで適切に対応しなければなりません。
また、パーマリンクを設定するためのポイントを把握し、「どのようなパーマリンクが好まれるのか」「SEO的にはどのようなパーマリンクが望ましいのか」なども視野に入れて設定する必要があります。
現在、パーマリンクについて疑問を感じている方は、今回ご紹介した内容を参考にしながら、記事内容及びSEO対策に配慮したパーマリンクを設定してみましょう。