SEOには競合分析が必須?
SEOに取り組むうえでユーザーのニーズに沿ったコンテンツを作成することは重要ですが、検索結果の傾向に沿っていなければ、上位表示させることが難しくなります。
また、上位表示させるということは、現時点で上位表示されているページにコンテンツの内容だけでなく、サイトの価値で勝たなければならないということです。
上位表示されているページとの差分をなくすことと合わせて、自分のサイトでしか提供できない価値を作るためにも競合調査は必須なのです。
競合分析のメリット
それでは競合分析を行うことのメリットを1つずつみていきましょう。
ユーザーのニーズを具体化できる
SEOの基本はキーワードからみられるニーズに答えるコンテンツを作ることにありますが、自分の頭の中だけでキーワードを分析した場合、検討違いのコンテンツを作ってしまう可能性があります。
これをさけるために対策するキーワードを実際に検索して、上表示されているページを分析することが重要です。
上位表示されているページは、ユーザーのニーズを満たしているとgoogleが判断したページなので、ユーザーのニーズを具体的に把握することができます。
評価の傾向をつかめる
ユーザーのニーズを具体化できることと近いですが、実際に上位表示されているページを分析することで、どのようなコンテンツがgoogleに評価されているか傾向をつかむことができます。
例えば「パーカー レディース」で上位表示されるコンテンツを作成したい場合、実際に検索してみると、商品ページが上位表示されている傾向にあります。
このような傾向がある中で、レディースパーカーに関するコラムコンテンツを作成しても、上位表示させることは難しいことが考えられます。
このように、上位表示させやすいコンテンツや、させにくいコンテンツなどが分かれば効果のない施策を事前に回避することができます。
競合サイトに勝つための要素を発見できる
検索結果の上位表示を狙うためには、当然ですが現時点で上位表示されているページに勝たなければなりません。
上位表示されているコンテンツが書いてあることを網羅するだけでは、それなりの順位はついても追い抜くことは難しいでしょう。
上位表示されているページを調査し、ユーザーのニーズに不足している内容を洗い出し、自分のサイトに盛り込む必要があります。
また、サイトの規模や関連コンテンツの数など自分のサイトで負けている要素を洗い出し、対策が可能なのかも検討しましょう。
競合分析で調査するべき要素
それでは実際に競合調査を行う上でどのようなポイントを見ていけばいいでしょう。
やみくもに競合サイトを見ていても、本質的なものはわからないですし効率もよくありません。
競合調査をするうえで最低限調べるべきポイントは次の通りです。
- キーワードのニーズ分析
- 検索結果の傾向
- 上位表示されているトピック
- 競合サイトの専門性
これらのポイントを調べるうえで必要となる代表的な項目を紹介します。
インデックス数
競合サイトの規模を把握することは重要です。
一概にサイトの規模が大きいから強いというわけではありませんが、コンテンツが多ければそれだけ被リンクの獲得機会が多いことが考えられますし、関連するコンテンツが多いことも考えられます。
自分が管理していないサイトの具体的なインデックス数を知ることは難しいですが、下記のように検索するだけで大まかなインデックス数を簡単に把握することが可能です。
site:https://www.example.com
このように、調査したいサイトのドメインの前に「site:」を付けて検索することで「約○○件」のように大まかなインデックス数を知ることが可能です。
また、site:https://www.example.com/sample/のように検索すれば「sample」ディレクトリ配下の大まかなインデックス数を知ることも可能です。
競合サイトの大まかな規模を把握することで、施策を行うか否かの判断をするといいでしょう。
関連コンテンツ数
インデックス数の調査と関連する項目ではありますが、対策するキーワードに関連するコンテンツがドメイン内にどのくらいあるかを調査するのも重要です。
少し乱暴な説明にはなりますが、ドメイン内に関連するコンテンツが1つしかないサイトより、複数あるサイトの方が信頼性や専門性は高く評価されるでしょう。
調査方法はインデックス数を調査する際と同様に「site:」と「intitle:」を用いることで調査可能です。
こちらのように、site:と合わせてintitle:で調査したいキーワードを含めて検索することでサイト内でタイトルにキーワードを含んだページがどのくらいあるかを大雑把に調査することができます。
上記の例では、弊社サイト内でタイトル「SEO」を含むページがどのくらいインデックスされているかを調査しています。
こちらの調査で、競合サイトに勝つためにはキーワードに関するコンテンツをどのくらい作る必要があるのかを大まかに把握することができます。
文字数
文字数が直接的な評価にあたるわけではありませんが、ユーザーのニーズを満たすコンテンツを作成するのに必要なボリュームを把握することは重要です。
上位表示されているページのメインコンテンツ部分の文字数をカウントし、平均値を見るといいでしょう。
目視で数えるのは大変なので、ツールを用いて調べるといいでしょう。
無料で多くのツールが公開されてますので活用してみてください。
見出し
競合サイトがどのようなトピックについて書いてあるかを調べるには、見出しを抽出してみていくといいでしょう。
1ページ目に表示されている見出しをすべて抽出して、頻出見出しを中心にすべての要素を網羅できるように構成を作成することで上位表示させるために必要なトピックを調べることが可能です。
無料公開されているツールも多いですが、書かれているトピックを大雑把に把握することができるので目視で調査するのもお勧めです。
共起語
共起語は、ターゲットのキーワードと合わせて使用されることの多い単語です。
上位表示されているページの共起語を調べることで、キーワードのニーズを深堀することができます。
また、コンテンツ作成時にも活用することで、自分のサイトに不足しているトピックを洗い出すことも可能です。
しかし、調査の結果不足している共起語を詰め込めばいいというわけではないので、あくまで不足トピックの調査とし活用するようにしましょう。
ディレクトリ構造
ディレクトリ構造を調査することで、競合サイトが注力しているキーワードなどを把握することができます。
特にコンテンツページは、カテゴリ別でディレクトリを分けているケースが多い為、カテゴリに設定されているキーワードを調査することで関連コンテンツのボリュームや導線の設定方法などを調査することができます。
カテゴリ設定を参考にしたり、さらに改善し独自の設計に落とし込むためのヒントとして活用できるでしょう。
獲得キーワード
競合サイトに流入しているキーワードを調査することができれば、非常に強力なデータになります。
上位表示を目指すためにサイト内に必要なコンテンツを検討する材料になりますし、今まで想定していなかった以外なターゲットが見つかるかもしれません。
また、競合サイトで表示されていて、自分のサイトで表示されていないキーワードをピックアップすれば効率的に競合サイトとの差を埋めていくこともできるでしょう。
競合サイトが獲得しているキーワードを調べるにはツールが必要になりますが、Similarwebなど無料でもある程度使用できるツールもあるので試してみるといいでしょう。
Similarwebでは流入キーワードだけでなく、サイトの流入数、流入経路なども調査することができるので、SEOに限らず広告からの流入など競合サイトの総合的なトラフィック状況を確認することができます。
被リンク数
自作自演による被リンクの効果はほとんどなくなってきていますが、被リンクは現在も非常に重要な要素です。
上位サイトとの差を確認することを目的とした調査だけではなく、競合サイトはどのようなサイトからリンクを獲得しているかを知ることで被リンク獲得方法のヒントを得ることもできるでしょう。
まとめ
今回はコンテンツSEOをするうえで重要な競合分析について代表的なツールと合わせて紹介しました。
項目によっては簡単に調べることができるものもありますが、日々アップデートが繰り返される検索エンジンの調査は膨大な時間がかかります。
肝心のユーザーのニーズに沿ったコンテンツの作成に時間をかけるように、ツールをうまく活用しながら競合調査をしSEO施策に役立ててください。
時間のかかる競合調査、キーワード調査から必要なコンテンツの洗い出しまでワンストップでご提案も可能です。お気軽にご相談ください。