強調スニペットとは
例えば「SEO対策とは?」というように、質問の意を含む検索キーワードに対して、信頼性や専門性の高いページから「質問に対する回答部分」をピックアップし、検索結果の上部に大きなボックスとして表示する仕組みのことを、強調スニペットと呼びます。
自身のサイトから強調スニペットとして採用されるメリットは、検索結果のランキング1位よりも上に表示されるため、多くの流入が期待できるというところにあります。
どのようにしたら強調スニペットに採用されるかといった具体的な判断基準はGoogleからは公開されておりませんが、公式には下記のように記されています。
強調スニペットとウェブサイトによると…
ご自分のページを強調スニペットとして設定することはできません。Google では、ユーザーの質問に対する回答がページに含まれていることをシステムで判断し、その結果を強調スニペットとして表示します。
Google の強調スニペットの仕組み
によると…
強調スニペットは、ウェブ検索のリスティングを参照します。システムが自動的にウェブ リスティングを確認し、強調することでユーザーの利便性が向上するかどうかを判定します。検索の際に質問の形式で入力されると、強調スニペットの表示が増える傾向にあります。
強調スニペットの種類
強調スニペットには表示形式が複数あります。そのため、検索キーワードによって形式の異なる強調スニペットが表示されます。
種類①「文章+画像」
強調スニペットとして採用されたページ内にある「pタグによってマークアップされたテキスト」に加え、ページ内にある画像が抽出されて文章+画像という形式で表示されます。
基本的には強調スニペットとして採用された場合、ページ内から抽出された画像が表示されますが、画像の無い文章のみの強調スニペットが表示される場合もあります。
種類②「動画」
検索キーワードにマッチした、Youtubeに投稿されている動画が抽出されて、強調スニペットとして表示されます。
例えば、音楽や料理など、様々な動画コンテンツが実際に採用されています。
加えて、歌詞や「他の人はこちらも検索」といった、強調スニペットとして採用された動画に関連しているコンテンツも複数表示される場合もあります。
そういったことを考慮すると、その他の強調スニペットに比べ、多くのテキストリンクが表示されている可能性もあります。
種類③「リスト」
サイト内ページの「ol」や「ul」、「li」といったリストタグでマークアップされたテキストが抽出され、リスト形式で強調スニペットとして表示されます。
表示されるリストの数は8つ程度です。リストにそれ以上の数がある場合、”その他のアイテム”としてテキストリンクが追加されます。
採用される画像は、強調スニペットとして採用されたページ内から抽出されて表示されます。これに関しては種類①で説明したものと同じです。
種類④「表」
ページ内の「table」など、テーブルタグによってマークアップされたテキストが抽出され、表形式で強調スニペットとして表示されます。
表示されるテーブルの列数は主に3列、行数は4行程度になります。そのため、5行以上になると”他1行”というように、残りの行数が含まれたテキストリンクがスニペット内に表示されます。
強調スニペットとして採用されるためには?
強調スニペットとして自身のサイトが表示されるためには、まず検索結果のランキングで上位化させることが必要となります。
加えて、”検索キーワードに対して簡潔に、明確な回答を記載できているか”、”適切なタグでマークアップできているか”、”Googleのポリシーに準拠し、正しくサイト運用できているか”を追求しなければなりません。
既に他の強調スニペットが表示されているのであれば、その強調スニペットの形式や採用されているページの内容を確認し、採用される傾向などを考えながら取り組むと良いと思います。
では、詳しく見ていきましょう。
検索結果において上位表示させる
上位表示させるには、SEO対策をしていくといいでしょう。
すでに上位表示されているサイトを参考にしてもいいですが、ユーザーが求める情報に対する網羅性や分かりやすさ、正確性、オリジナリティを重視してページを作っていくといいです。
それを繰り返して良質なページを増やし、専門性や権威性、ユーザビリティなどを考慮した信頼できるサイトを作り上げていくことで、Googleから評価されやすくなります。
Googleに評価され、結果的に検索結果で10位以内を獲得した場合、強調スニペットに採用されやすくなるというわけです。
ちなみに、なぜ10位以内に上位表示しなければ強調スニペットに採用されづらいかというと、強調スニペットの約99.6%が10位以内のページから採用されているというデータがあるためです。
明確でシンプルな回答を記載する
まず、キーワードの検索意図をしっかり読み解く必要があります。
それから信頼性の高いサイトや書籍を活用し、検索キーワードに対する説明を考えていきましょう。回答となる文章をより具体的に、明確にすることが大切です。
作成した文章をよく見直し、回りくどい部分や不要な文言を添削して、明確かつシンプルな文章を作成しましょう。
検索意図を理解せず、回答にそぐわない文章を記載しているページは、ユーザーにとって必要なページでしょうか。常に、ユーザーのために行動することが重要です。
HTMLタグで適切にマークアップする
基本的に、W3Cで定義されているHTMLタグでマークアップしていきましょう。
簡単に言うと、テキストならpタグ、リストならulやliタグ、見出しならh1タグやh2タグなど、その用途に合ったタグを使用すべきということです。
そうすることでクローラーはページの情報をより正確に認識しやすくなるため、強調スニペットに採用されやすくなる可能性は高まります。
テキストの段落をpタグ以外でマークアップしたり、そもそもマークアップ自体を怠ってしまうと、クローラーはそのページの情報をよく認識できないため、キーワードに対する回答が記載されていても強調スニペットには採用されないかもしれません。
まとめ
強調スニペットに採用されるためには、常にユーザーの利便性を考慮する必要があります。
検索キーワードに対する回答部分だけでなく、ページや、ひいてはサイト全体のコンテンツ内容をユーザーのために最適化していくことが重要となります。