PREP法とは?
PREPとは、論理的な書き方や話し方を実現するためのフレームワークです。
PREP法では、以下の順番で文章が展開されます。
私は読書が好きです。
2.Reason:理由
なぜなら、読書をすると新しい発見があるためです。
3.Example:具体例
例えば、読書をしてから興味のなかったことに対して関心をもつようになりました。
4.Point:結論
本は色々な発見を与えてくれるので、私は読書が好きです。
「Point」、「Reason」、「Example」、「Point」それぞれの頭文字をとり、「PREP」と呼ばれています。
PREP法は最初に結論を述べた後に理由と事例を説明し、最後に再び結論でまとめるのが特徴です。この順序で書いたり話したりすることで、読み手や聞き手に話の内容を分かりやすく伝えられるようになります。
そのため、就活やプレゼン、営業など幅広いシーンでPREP法が活用できます。
PREP法とDESC法の違い
DESC法は、自分が何か提案したいときに効果的な文章構成方法です。
あなたは今日、会議に10分遅刻してきましたね。
2.Explain:主観的な意見や問題点を説明
誰か一人でも遅刻すると、会議が始められないから困ります。
3.Specify:問題点に対して具体例な提案
今後は、会議開始の5分前には席に着いておくのはどうでしょうか?
4.Choose:提案を受け入れた場合、受け入れなかった場合、次にどうするか選択肢を用意
そうすれば遅刻が防げて、定刻に会議をスタートできると思います。もしそれが無理なら、次遅刻した時には何かペナルティを科すことになります。
このような順序で文章構成することで論理的に話を展開することができ、自分の提案を受け入れてもらいやすくなります。PREP法は相手に何かを伝えたい時に活用されますが、DESC法は相手から何か承認を得たい時に活用されます。
PREP法とSDS法の違い
SDS法は、自分が伝えたいことを強く記憶して欲しいときに効果的な文章構成方法です。
来春から、海外赴任が決まったよ。
2.Details:概要の詳細を説明
今後、会社が海外事業に注力するみたいで、本社から現地に何人か出向させることになったんだ。それで、留学経験のある私が選ばれたんだよね。
3.Summary:全体のまとめ
来春から3年くらいは海外勤務になると思う。
最初と最後に同じことを繰り返すのはPREP法と同じですが、SDS法は切り口を変えてずっと同じ内容を話すため、自分の伝えたいことが印象に残りやすくなります。
PREP法のメリット
PREP法でライティングをするメリットは多くあります。
説得力がある文章にできる
PREP法を使えば、論理的で分かりやすい文章になるため、文章に説得力をもたせることができます。
最初に結論を述べることで、読み手はあなたの言いたいことがすぐに分かり、その後に説明する理由や具体例を、結論に結びつけて考えることができるのです。
理由と具体例が結論を裏付けることで、最後に再び結論を述べた時に読み手が「どうしてその結論になったのか」に納得できます。
読み手にストレスがかからない
最初に結論を書かかないと読み手はその記事が何を伝えたいのか分からず、ストレスを感じます。しかし、最初に結論を書いておけば「この記事には、こういうことが書かれているんだな」と即座に理解できます。
また、ユーザーは何らかの疑問や不安を解消したいからサイトを訪問しています。ユーザーは自分の疑問や悩みをいち早く解消したいと考えるので、ユーザーを満足させるために結論ファーストは重要です。
ライティングスピードが上がる
PREP法は文章を書く順序が決まっているので、ライティングスピードが格段に早くなるメリットもあります。
自分が書きたいと思っている内容をPREP法に当てはめれば、どの順序で何を書くか悩むことがなくなります。「書きたいことは決まっているのに、いざ書き始めると時間がかかってしまう」という方は、ぜひPREP法を活用してみてください。
PREP法の文章構成
PREP法を使い、「PREP法」のキーワードを狙った記事の構成を練ってみました。
以下をもとに、PREP法の文章構成について説明していきます。
説得力のある文章を書きたいなら、「PREP法」を使いましょう。
【理由】
なぜなら、PREP法を使えば文章が論理的で分かりやすくなるためです。
読みやすい文章は読み進めてもらえる可能性が高くなります。
【具体例】
実際に、文章を読みやすくリライトしたら、記事の離脱率が改善された事例があります。
【結論】
読者に記事を読み進めてもらうためには、PREP法を活用すべきです。
Point:結論
最初に結論を書きます。
読者は最初に結論が書かれていないと、「この記事は何のことを書いているんだろう?」と思い、話の内容がよく分からないまま読み進めることになります。
上記の例では、最初に「説得力のある文章を書くなら、PREP法を使うべき」という結論を書いています。
Reason:理由
結論を裏付けるために、その理由を説明します。
結論だけ言われても読者は納得できないので、「●●だから▲▲」といったように、その結論に至った理由を説明しましょう。
上記の例では、「説得力のある文章を書くなら、PREP法を使うべき」という結論に対して、「PREP法を使えば文章が論理的で分かりやすくなり、読者に読み進めてもらえる可能性が高くなるから」という理由を添えています。
Example:具体例
理由に対してより理解を深めてもらうために、具体例や事例、根拠を提示します。
上記の例では、「文章を読みやすくリライトしたら、記事の離脱率が改善された事例がある」という事例を書いています。事例を書くことで、「PREP法を使えば文章が論理的で分かりやすくなり、読者に読み進めてもらえる可能性が高くなるから」という理由の説得力が増しますね。
Point:結論
最後に、もう一度結論を書きます。
結論に至った理由と具体例を紹介した後に再び結論を言うことで、説得力が増します。
上記の例では、最初に「説得力のある文章を書くなら、PREP法を使うべき」という結論を述べ、最後にもう一度「読者に記事を読んでもらうためには、PREP法を活用すべき」という主張をしています。
まとめ
PREP法は読者に分かりやすく説明するための文章構成方法ということがお分かりいただけたと思います。
読みやすい文章を書くとページの離脱率改善が期待できるので、PREP法を意識してコンテンツ制作することはSEOの観点でも大切です。
ユーザーが読みやすい、分かりやすい文章を書きながら、検索エンジンからも評価されるようなコンテンツを作ってくださいね。