検索ボリュームとは?
検索ボリュームとは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンでキーワードが検索される回数のことです。
検索ボリュームといえば通常は月間平均検索ボリュームを指しますので、「そのキーワードが1ヶ月で検索された回数」と覚えておくと良いでしょう。GoogleやYahoo!、Bingなど様々な検索エンジンがありますが、日本ではGoogleのシェアが約70%、Yahoo!のシェアが約25%となっているため、検索ボリュームを調べる際にはGoogle検索の検索ボリュームを調べることが多いです。
検索ボリュームの狙い方
キーワードによって検索ボリュームは80や500、20,000など様々です。
検索ボリュームが多いビッグキーワードなどは検索需要が高いので上位表示されると流入数も多く見込めますが、ライバルが多いため競合性は高く、上位表示の難易度は高い傾向にあります。ビッグキーワードは競合が強いため、むやみに狙わないことも大切です。反対に、検索ボリュームがなかったり少なかったりするテールキーワードなどは競合性が低くて上位表示の難易度も低い傾向にあります。
検索ボリュームがなかったり少なかったりするから狙わないというのではなく、そのキーワードでSEO対策する価値があるかで検討すると良いでしょう。
検索数とSEOの関係性
検索数とSEOには密接な関係があります。
自社サイトのアクセスアップを図りたいなら、まず両者の関係性を理解することから始めていきましょう。
以下、2つの観点から順に解説していきます。
- キーワードの検索ボリュームをリーチ
- 検索ボリュームが高ければよい?
キーワードの検索ボリュームをリーチ
キーワードの検索ボリュームをリーチするためには、人気の高い(需要の多い)キーワードを使用することが重要です。ただし、競合が激しい場合は、より具体的で長いキーワードを選択することで、よりターゲットに合ったユーザーを引き付けられます。
また、的確なキーワード選定を行うと同時に、コンテンツの品質やウェブサイトの信頼性を高めなければいけません。検索エンジンは、高品質のコンテンツや信頼性の高いウェブサイトを優先して表示するため、これらの要素を考慮したSEO対策が必要です。
検索ボリュームが高ければよい?
「検索ボリュームが高ければよい」とは一概には言えません。上述の通り、検索ボリュームが高いキーワードは、多くのユーザーが検索する可能性が高く、アクセス数を増やすことができるため、重要なキーワードとされています。
しかし、その一方で競合が激しく、上位表示が難しい場合もあります。また、検索ボリュームが高くても、ユーザーの意図に合わないキーワードをターゲットにしている場合は、アクセス数は増えてもコンバージョン率の低下が考えられます。
検索ボリュームが高いキーワードを選定する際には、競合状況やユーザーの意図に合致するかどうかをしっかりと分析し、戦略的に選定することを意識しましょう。
また、検索ボリュームが低くても、ユーザーの意図に合致するキーワードを選定することで、よりターゲットに合ったユーザーを引き付けられる場合もあります。
検索ボリュームは重要な指標の1つですが、それだけで判断するのではなく、競合やユーザーの意図にも着目して、戦略的にキーワードを選定するようにしてください。
検索ボリュームが調べられるツール
では検索ボリュームを調べることができるツールをご紹介します。
Googleキーワードプランナー
出典:キーワードプランナー
Googleが提供している「キーワード プランナー」には、新しいキーワードを抽出できたり、競合性をチェックできたりとキーワードに関する機能が多くあり、その中のひとつにキーワードの検索ボリュームを調べる機能があります。
まずは、Google広告に「ログイン」または「キーワードプランナーに移動」をクリックしてください。
キーワードプランナーを利用するには、Google広告のアカウントが必要となりますので、アカウントをお持ちでない方はアカウントを作成してくださいね。
キーワードプランナーを開いたら、「検索のボリュームと予測のデータを確認する」から検索ボリュームを調べたいキーワードを入力します。すると、「過去の指標」タブでキーワードの月間平均検索ボリュームを確認することができます。
Googleキーワードプランナーの注意点
キーワードプランナーは無料で利用できますが、Google広告の出稿をしていない場合は「10~100」、「10万~100万」のように曖昧な数字が表示されます。
正確な検索ボリュームを確認したい方は、少額で良いので、広告出稿すれば具体的な数値を確認できるようになります。広告出稿せずに具体的な検索ボリュームを知りたい方は、他のツールの利用をオススメします。
Googleトレンド
出典:Googleトレンド
Googleトレンドは、検索ボリュームが急上昇しているキーワードや、過去から現在までの検索ボリュームの推移などを調べられる無料ツールです。
Googleトレンドのサイトにアクセスし、検索窓に調べたいキーワードを入力すれば、人気度の動向を調べることができます。一度に5つのキーワードを比較して調べることが可能で、国や期間も指定することができます。
結果には検索数が急増している「関連トピック」と「関連キーワード」も表示されますので、季節商材を扱う場合などはそちらも参考になります。
関連トピックは検索キーワードと関連するトピック、関連キーワードは検索キーワードと掛け合わせキーワードを含んだキーワードが表示されます。
Googleトレンドの注意点
Googleトレンドではキーワードの検索ボリュームが確認できるわけではなく、検索総数の最高値を100とし、それに対する相対値が表示されます。
Ubersuggest
出典:Ubersuggest
Ubersuggestはキーワードの検索ボリュームを確認できる無料ツールです。広告出稿していない方はキーワードプランナーで検索ボリュームを調べても曖昧な数値しか確認できませんので、代替ツールとしてUbersuggestの利用がオススメです。
Ubersuggestのサイトにアクセスし、検索窓に調べたいキーワードを入力すれば、検索ボリュームを調べることができます。その他にもSEO難易度や上位表示されているサイトの平均的な被リンク数なども確認できますので、SEO対策の参考になります。
Ubersuggestの注意点
Ubersuggestでは1度に複数のキーワードを調べることができないため、複数キーワードの検索ボリューム調査には向いていません。
aramakijake.jp
aramakijake.jpには「検索数予測ツール」と「競合検索数予測ツール」の2つがあり、キーワードの検索ボリュームと競合サイトが該当のキーワードでどれほど検索されているかを確認できます。
aramakijake.jpのサイトにアクセスし、検索窓に調べたいキーワードを入力すれば、上記のようにGoogleとYahoo!の検索ボリュームを調べることができます。また、競合検索数予測ツールでは競合サイトのURLとキーワードを入力すると、そのサイトが該当のキーワードでどれほどアクセスされているかを確認できます。
aramakijake.jpの注意点
検索数予測ツールでは1度に複数のキーワードを調べることができないため、複数キーワードの検索ボリューム調査には向いていません。なお、競合検索数予測ツールでは1度に3つのキーワードまで調べることが可能です。
rishirikonbu.jp
rishirikonbu.jpには「関連語・候補キーワード検索数予測ツール」と「SEO難易度チェックツール」の2つがあり、入力したキーワードの関連語・候補キーワードに対する検索予測数と、キーワードのSEO難易度を調べることができます。
▼関連語・候補キーワード検索数予測ツール
関連語・候補キーワード検索数予測ツールでは、検索窓に調べたいキーワードを入力すれば、上記のように関連語・候補キーワードの検索予測数と1位サイトの月間検索アクセス予測数を調べることができます。
▼SEO難易度チェックツール
SEO難易度チェックツールでは、キーワードを1度に3つまで入力することができ、それぞれのSEO難易度を確認できます。難易度は0~100で表され、スコアが高いほどSEO難易度が高くなります。
rishirikonbu.jpの注意点
rishirikonbu.jpではキーワードの検索ボリュームは確認できない点に注意してください。
関連語・候補キーワード検索予測数や、キーワードのSEO難易度を調べたい時に利用すると良いでしょう。
検索ボリュームを元にしたキーワード選定手順
検索ボリュームの調べ方(ツール)を把握したところで、最後に検索ボリュームを元にしたキーワードの選定手順を解説します。
自社のアクセスアップを図る為に必要なフローは、次の流れになります。
- 自社サイトの方向性を明確にする
- メインキーワードを選定する
- 検索ボリュームが100以上の関連ワードを選定する
順に見ていきましょう。
1.自社サイトの方向性を明確にする
まず、核となるキーワードを決めるために「自社サイトの方向性」を明確にする必要があります。
自社サイトの方向性とは、つまり「これから運営していくサイトを通して何を成し遂げたいか」です。
この軸を明確に決めておかないと「どんな情報を発信するのか」「誰に情報を届けるのか」「どんなベネフィットを提供できるのか(自社の強みや特徴)」など、今後の方向性に迷いが生じてしまい何も成果をうめなくなってしまいます。
そのような事態を避けるためにも、ミッション作りにはしっかりと時間をかけ、盤石な基盤(方針)を作るようにしてください。
2.メインキーワードを選定する
自社サイトの方向性が決まったら、メインキーワードを決めていきます。
ステップ1で決めた方針に関わるキーワードのみを選び、必要のないキーワードは積極的に排除するようにしましょう。
たとえば、ウェブ制作会社の自社サイトの方向性が「高品質なウェブサイトの制作・提供」である場合、以下のようなキーワードがメインキーワードとして考えられます。
- ウェブサイト制作
- ホームページ作成
- Webデザイン
- SEO対策
- WordPress制作
3.検索ボリュームが100以上の関連ワードを選定する
最後に、メインキーワードの関連キーワード(複合キーワード)で、検索ボリュームが100以上のものをピックアップしていきましょう。
あまりにも検索ボリュームが少ないと、上位表示できたとしてもほとんどアクセスがないため、コスパが悪くなります。
メインキーワードの検索ボリュームが多ければ多いほど、上記のフィルターで得られる関連キーワード数が多くなりますが、合計で100〜300程度キーワードを取得できれば十分です。
ここまでのフローでキーワードをリストアップできたら、記事作成に集中していきましょう。
まとめ
今回はキーワードの検索ボリュームの調べ方をご紹介しました。
どれほどの検索ボリュームのキーワードを狙うかによって上位表示の難易度や期待できる流入数などに差が出てくるため、SEOにおいて検索ボリューム調査は必須です。検索ボリュームの他にも、キーワードの選定や市場分析、コンテンツ施策なども評価に関わるため、何から手をつけたら良いか分からない方も多いことでしょう。色々なツールやサービスが展開されているため活用しつつSEO対策を進めていきましょう。