Twilioとは
Twilioとは、あらゆるコミュニケーションチャネルをつなぐ、クラウドコミュニケーションAPIです。電話やSMSはもちろんのこと、ビデオ通話やテキストチャット、SNSなどにも対応しているため、現代のニーズにマッチしたサービスと言えます。
これまで、電話やSMSなどを活用した開発には高い開発コストが発生し、工数の多さ、環境の問題などさまざまな壁が存在していました。しかし、Twilioを導入することによって、開発にかかる諸問題を解決することができます。
また、Twilioは従量課金制である点が特徴。また事業が安定していない段階でコストをかけることに抵抗がある方でも、導入を検討しやすい料金システムです。
ちなみに、Twilioで接続が可能なキャリアは国内にとどまらず、世界100か国以上のキャリアに対応しています。そのため、ビジネスパートナーや顧客が海外にいる企業にもおすすめです。
Twilioの主な機能
Twilioにはどのような機能が搭載されているのでしょうか。ここからは、Twilioの主な機能について詳しく解説していきます。
音声再生
Twilioの主な機能として、まず挙げられるのが音声再生です。テキストを音声として再生できるのが特徴。実際の声を録音する必要がなく、必要なメッセージをテキストで書き出すことで、電話メッセージとして活用できます。
対応言語は、日本語のほかにも英語や中国語など。26か国の言語に対応しています。各国の言語もテキストで入力するだけで、音声に合成することが可能です。
電話番号API
Twilioの機能の一つが、電話番号APIです。TwilioのウェブサイトもしくはREST APIなどを経由して電話番号を追加したり、削除したりすることができます。
日本の場合は、電話番号が「050」で提供されていて、手続きが完了したらすぐに使用をスタートできます。電話番号のプロパティ更新や検索なども可能です。
カンファレンスコール
カンファレンスコールは、Twilioが搭載する便利機能の一つです。特定のコードを記入するだけで、数十人規模の同時通話ができるサービスを開発できます。
そのうえ、コードはわずか5行のみ。最大で40人もの同時通話が可能なサービスを作り出すことができます。また、050の番号をかけるだけで、自動的にカンファレンス内のユーザーに接続できるといった機能もあります。
通話キューイング
通話キューイングとは、コールを制御することが可能な機能です。特定の番号に複数からの着信があったときに便利です。
通話の待ち時間に音楽を流すことができるほか、待ち時間に一定の制限を設けることもできます。発信側の負担やストレス軽減を実現したい方にとって便利な機能でしょう。
ステータス・ログ
Twilioでは、ステータス及びログを取得できる機能があります。通話やSMSなどのステータス・ログは事業のヒントや改善点の発見につながる貴重な情報です。
ステータスに関しては、リアルタイムでファイルに渡すことが可能。REST API経由でもステータスの取得ができます。
また、ログは、インターネット上で確認することができます。REST API経由でも取得が可能なので、都合の良い方法で確認してください。
Twilioを導入するメリット
Twilioを導入するにあたって、具体的にどのようなメリットがあるのかは気になるところではないでしょうか。
ここからは、Twilioの導入を検討している方へ向けて、主なメリットについて解説します。
固定電話の契約が不要になる
Twilioを導入するメリットとして、まず挙げられるのが固定電話の契約が必要なくなる点です。Twilio自身が電話の役割を担う存在であり、そのうえインターネット環境が整っていればすぐに通話をスタートすることができます。
また、Twilioであれば固定電話とは異なり、回線工事も不要。速やかに電話を活用したい方にとって、メリットの大きいサービスです。
1対複数の通話ができる
従来の電話とは異なり、Twilioは1対複数の通話を実現できるのが特徴です。固定電話やキャリア電話などの場合、基本的に1対1でのコミュニケーションです。
しかし、Twilioは特定の電話番号で同時に電話の発着信が可能。通話における活用法の幅が広がり、よりシーンに柔軟に対応しやすくなるでしょう。
在宅でコールセンター業務ができる
在宅でコールセンター業務ができるのは、Twilioのメリットの一つです。インターネットを介して通話ができるTwilioは、在宅でのコールセンター業務を実現することができます。
従来のコールセンターは、自社システムを活用していることが多く、在宅へと切り替えることが難しいのが問題でした。しかし、クラウド型であるTwilioは場所を選ばずに発着信が可能なので、コールセンター業務を簡単にリモートワーク化できます。
Twilioの導入に向いている企業の特徴
Twilioはどのような企業に向いているサービスなのでしょうか。自社の状況と照らし合わせながら、以下の特徴を見ていきましょう。
コールセンターシステムの問題を解消したい
Twilioの導入に向いている企業として、まず挙げられるのが自社のコールセンターシステムに問題を感じている企業です。電話の取り逃しやクレーム対応の品質などは、コールセンターを展開する多くの企業が感じている問題です。
Twilioを導入すれば、自動音声応答機能を活用できたり、企業から折り返しの電話をかけたりすることが可能。コールセンターシステムにありがちな問題を解消したうえで、業務を進めることができます。
Webサイトへユーザーを誘導したい
ユーザーをwebサイトへ誘導したいと考えている企業には、Twilioがおすすめです。従来の電話・SMSなどは、インターネットとは全くの別物であり、それぞれには一切の接点が無いようなシステムでした。
しかし、Twilioはさまざまな外部サービスと連携できるのが特徴。電話やSMSとリンクさせることができるので、webサイトの誘導を目指している企業にもピッタリです。
コミュケーションシステムを改善したい
自社で既に導入しているコミュニケーションシステムを改善したいと考えている企業には、Twilioをおすすめします。Twilioは、既存システムにプラスαで導入できるのが特徴です。
システムを丸ごと変更する必要がないので、「こんな機能があったらいいのに」「ここの課題を解決したい」といったニーズに沿って、簡単に導入できます。コストを抑えて、必要なシステムを取り入れられるのが、Twilioの大きな魅力と言えるでしょう。
データ連携ツールを選ぶときのポイント
データ連携ツールを選ぶにあたって、どのようなポイントを押さえておくべきか悩む方は多いのではないでしょうか。ここからは、数あるデータ連携ツールの中から、とくに自社にマッチするツールを選ぶためのポイントを解説します。
データの並列処理ができるか
データ連携ツールを選ぶ際には、まずはデータの並列処理が可能であるか否かをチェックしましょう。処理するデータの量が膨大であると、入力や変換、出力といった負荷が大きくなることが予想されます。
その結果、なかなかデータの処理が終わらないといった事態に陥ることも少なくありません。データの並列処理が可能であれば、データの量に限らず負荷を抑えつつ速やかに処理できるため、データ連携ツールを選ぶ際にはチェックしてみましょう。
連携先は適切か
データ連携ツールを選ぶ際のポイントの一つが、連携先についてです。データ連携ツールによって、連携先には大きな違いがあります。
たとえば、Googleの各種ツールやSNS、Officeソフトなどの世界的にメジャーなサービスとしか連携できないデータ連携ツールがある一方で、国内で開発・提供されているサービスとも連携が可能なケースもあります。そのため、自社で導入しているサービスの連携先を確認したうえで、どのツールを導入するかをきちんと考える必要があります。
操作性は優れているか
データ連携ツールを選ぶにあたって、忘れてはならないポイントが操作性です。データの活用業務を担う担当者にとって、使いやすさは重要です。
システムの分かりやすさや、機能の使いやすさなどはもちろんのこと、各フローをスムーズに進めやすいといった点にも着目して選ぶことがおすすめです。また、何らかのトラブルにもすぐに対応できるよう、プログラミング知識を必要としないサービスを選ぶのもいいでしょう。
【kyozon編集部おすすめ】あわせて活用したい業務自動化サービス
ここからは、kyozon編集部おすすめとして、データ連携ツールとあわせて活用したい業務自動化サービスについてご紹介します。業務の効率化を目指している方、現在の業務フローに課題を感じている方は、ぜひ以下のサービスの導入を検討してみてください。
Salesforce Sales Cloud | 営業ソリューション
項目 | 情報 |
提供会社 | 株式会社セールスフォース・ジャパン |
無料トライアル | あり |
無料プラン | なし |
特徴 |
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kyozon編集部がおすすめする業務自動化サービスの一つが、「Salesforce Sales Cloud」です。Salesforce Sales Cloudは、Salesforceが手掛ける営業ソリューションシステムであり、営業支援と顧客管理を行うことができます。
レポートやダッシュボードではデータドリブンな営業ができます。顧客管理では、AIがさらなる業務効率化を担ってくれるので、現場の担当者の負担を大幅に軽減しやすいでしょう。
- 業種:IT / 通信 / インターネット系
- 会社名:匿名ユーザー
- 従業員規模:301〜1000人
- 部署:営業・販売部門
- 役職: 係長・主任クラス
ASTERIA Warp | ノーコードによる業務自動化
項目 | 情報 |
提供会社 | アステリア株式会社 |
無料トライアル | あり |
無料プラン | なし |
特徴 |
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ASTERIA Warpは、業務自動化を実現できるシステムでありながら、コーディングやプログラミングの知識が不要なサービスです。普段使っているExcelを活用して、特定の定型業務を自動化することができます。
自動化することで、作業コストのほか、人為的なミスの削減も期待できるのが魅力。テンプレートも豊富なので、すぐに使い始めることが可能です。
2:クラウド連携ができるので、データの移行がしやすくなったのはとても使い勝手がいいです。
3:システム上でデータの一元管理ができる様になりました。
- 業種:IT / 通信 / インターネット系
- 会社名:Tebiki株式会社
- 従業員規模:11〜30人
- 部署:マーケティング部
- 役職:一般社員・職員
まとめ
本ページでは、Twilioの概要や主な機能、導入がおすすめの企業などについてご紹介しました。業務効率化を図りたいと考える企業や、コールセンターとして展開している企業にとって、Twilioは強い味方となってくれる存在です。
さまざまな外部サービスと連携ができたり、1対複数といった通話も可能なTwilioは、現場の課題を解決しつつ、さらなる事業展開を促進するきっかけとしても期待できます。そのため、多くの企業に導入してほしいサービスと言えるでしょう。
また、今回はkyozon編集部のおすすめとして、業務自動化サービスについてもご紹介しました。業務自動化サービスを導入することで、日々のルーティン業務にかけていた時間を別の業務に有効活用したり、ミスを減らしたりすることが可能です。
ぜひ、ご紹介した業務自動化サービスも視野に入れて、自社にマッチするサービスを探してみてはいかがでしょうか。
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