そもそもmailtoとは?
「mailto」とは「mailto スキーム」のことで、Webページ上でメーラー(メールソフト)を起動させ、送信させるスキームを指します。
SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)によるeメールアドレスを示すものとしてIANA(Internet Assigned Numbers Authority)に登録されたスキームです。
メールアドレスがmailtoスキームで設定されたリンクになっていて、クリックすればメーラー(メールソフト)が起動します。
このスキームを使うことで、サイトを訪れたユーザは「お問い合わせはこちら」などとなっているリンクをクリックすることで、Webページ上からそのままお問い合わせメールを送信できます。
なお、当サイトの読者のみなさんが携わっていると思われる、サブスク型ビジネス、とりわけSaaSビジネスにとっての最重要課題は「カスタマーサクセス」です。
そんな「カスタマーサクセス」について、以下の特集記事『カスタマーサクセスとは?サブスク型SaaSビジネスの生命線を完全解説!』で特集しています。ぜひご一読ください。
また、SaaSを含むBtoB企業における、マーケティング組織の類型と作り方や、営業部門との関係性に関して以下の特集記事『現代のマーケティング組織の類型と作り方とは?営業部門との関係性も解説』で解説しています。ぜひ、そちらも参考にご覧ください。
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HTMLでの「mailto スキーム」の使い方
HTMLでの「mailto スキーム」の使い方を、具体例を交えてわかりやすく解説します。
なお、現代企業にとって今後欠かせない要素はDX(デジタルトランスフォーメーション)です。DXを成功させるためには、その前段階の「デジタライゼーション」が重要となります。
「デジタライゼーション」については、以下の特集記事『デジタライゼーションとは?DX等との関係性も含め日本一わかりやすく解説!』で取り上げて詳しく解説しています。そちらの記事もぜひ、参考にご一読ください。
表示文と件名を入れる
まずはWebサイト上の表示文と件名をデフォルトで入れる、HTMLの書き方を学びましょう。
HTML
<a href=”mailto:宛先メールアドレス?subject=件名”>Webサイト上の表示文</a>
HTMLで、「宛先メールアドレス」の部分に送信先に設定したいメールアドレスを、「件名」の部分にメーラー(メールソフト)起動時のメールのタイトルを、「Webサイト上の表示文」の部分にWebサイト上でユーザーにクリックしてもらう表示文を記述します。
ちなみに、PCではなくスマホに絡んだSNSマーケティングのなかで、Instagram(インスタグラム)を活用したインスタマーケティングについては、以下の記事で詳しく特集しています。ぜひそちらも参考にしてください。
具体例
具体例を見ていきましょう。
「〇〇〇〇@〇〇〇.com」宛に、たとえば「質問内容」や「お問い合わせ」などの件名でメールを送信できるようにしたいとしましょう。Webサイト上に、たとえば「ご質問はこちらから」と表示したいなら、以下のようにHTMLを記述します。
HTML
<a href=”mailto:〇〇〇〇@〇〇〇.com?subject=質問内容”>ご質問はこちらから</a>
上記のようにHTMLを記述した場合、「ご質問はこちらから」のリンクをクリックすればメーラー(メールソフト)が自動的に起動して、「質問内容」というタイトルの新規メッセージが表示されます。
宛先と件名が入った状態で、新規メッセージがポップアップするので大変わかりやすいといえるでしょう。次に、デフォルトでCc(カーボンコピー)やBcc(ブラインドカーボンコピー)を設定するやり方を見ていきましょう。
なお、企業のWebサイト運営で需要なミッションである「ブランディング」という包括的戦略は、現代企業にとって重要なテーマです。自社のブランディングにおいて、ひとつの大切な基準となるのが、「他社が模倣できない独自の強み」をひと言で表現した「USP」です。
このUSPについて、以下の特集記事『マーケティングにおけるUSPとは?独自の強みを活かした提案の作り方』で取り上げ、総合的に解説しています。ぜひ参考にしてください。
また、別の角度(顧客視点・顧客心理の理解)から、ブランディング政策を進めるために貴重な示唆を与えてくれるのは、「顧客エンゲージメント」です。
顧客エンゲージメントの概念について、以下の特集記事『マーケティング施策で高めるべき顧客エンゲージメントとは?事例付きで徹底解説』で詳しく解説しています。ぜひ、参考にご覧ください。
Cc・Bccを入れる
まずはCcの設定方法を紹介します。
HTML
<a href=”mailto:宛先メールアドレス?cc=Cc先メールアドレス”>Webサイト表示文</a>
第1段階のHTMLのsubject部分が「cc」に置き換わっただけなので、わかりやすいでしょう。
次にBcc(ブラインドカーボンコピー)の設定方法です。
HTML
<a href=”mailto:宛先メールアドレス?bcc=BCc先メールアドレス”>Webサイト表示文</a>
こちらも、「cc」が「bcc」に置き換わっただけです。
なお、Webマーケティングの施策においては、個々の目的の明確化が必要です。そしてマーケティング全体を俯瞰した、大局的な目的の設定もまた欠かせません。
そんなマーケティングの目的について、以下の特集記事『【徹底解剖】マーケティングの目的とは?重要性や設定例と達成のための手法』で詳しく掘り下げています。ぜひ参考にご一読ください。
また、企業側の目的以上に、潜在顧客側の心理を理解し、施策に反映することも必要です。
心理学を応用したマーケティング手法については、以下の特集記事『心理学を応用したマーケティング手法一覧!すぐに使えるテクニック11選』ですぐに使えるテクニック11選をご紹介しています。そちらも、ぜひ参考にご覧ください。
改行を入れる
デフォルトでメールの本文を、ある程度設定しておきたい場合もあるでしょう。たとえば、お問い合わせメールであれば、「お問い合わせ詳細」や「問い合わせした方の名前」を先にメール内容に入れておけば、ユーザーの入力漏れも回避しやすくなります。
以下のようにHTMLを記述しましょう。
HTML
<a href=”mailto:宛先メールアドレス?body=1行目%0D%0A2行目”>Webサイト表示文</a>
例えば1行目に「お名前:」を、2行目に「ご質問の詳細:」を、あらかじめ本文に挿入しておきたい場合、以下のようにHTMLを記述します。
HTML
<a href=”mailto:〇〇〇〇@〇〇〇.com?body=お名前:%0D%0Aご質問の詳細:”>ご質問はこちらから</a>
なお、Webマーマーケティングのなかでも、オウンドメディアを通してメディアリテラシーを発揮できるマーケティング手法は、コンテンツマーケティングです。
コンテンツマーケティングに関する詳細に関しては、以下の特集記事『コンテンツマーケティングとは?情報の資産効果で顧客拡大を図ろう!』で詳しく取り上げて解説していますので、ぜひそちらも参考にご覧ください。
複数の項目をつなげる
Webサイト上の表示文と件名およびCcやBcc、そして改行を入れる方法を解説しましたが、Webサイト上の表示文と件名をつけ、CcやBccも設定したうえで、本文に改行を入れたいのが一般的です。
複数の項目をつなげるためには、間に「&(&)」をはさみます。以下のように設定すると、複数の項目をまとめて設定できます。
HTML
<a href=”mailto:〇〇〇〇@〇〇〇.com?subject=質問内容&body=お名前:%0D%0Aご質問の詳細:&cc=〇〇〇〇@〇〇〇.com”>ご質問はこちらから</a>
なお、Webサイト運営上で、Web広告などのマーケティングを成功させるためには、目的とターゲットの明確化だけでなく営業部門との連携による、営業現場の声や顧客の営業情報も把握することで、さらに精度が上がります。
しかし時としてマーケティング部門と営業部門は、対立しているケースがあります。マーケティングの成功の鍵のひとつは、マーケティングと営業の関係性が、決して「対立」ではなく情報を共有する「連携」を目指すべきでしょう。
そんなマーケティングと営業の関係性については、以下の特集記事『マーケティングと営業の違いとは?顧客像と情報の共有で対立を連携に!』で特集していますので、ぜひ参考にご覧ください。
文字化けを防止する
ここまでは表示名や賢明などを、日本語で文字入力していましたが、環境によって文字化けを起こすことがあります。文字化け防止対策として効果があるのは「日本語をエンコードして記述する方法」です。
以下のページで、日本語の文字列を自動的にエンコードできます。
URLエンコード・デコード|日本語URLをサクッと変換 | すぐに使える便利なWEBツール | Tech-Unlimited
まず、ページ内の「1 デコードするかエンコードするかを選択します」の下の「エンコードする(あ → %E3%81%82)」を選択します。(デフォルトで選択されている)
次に「2 デコードする文字列を入力します」の下の枠に変換したい文字列を入力し、「3 変換ボタンをクリック」の下のボタンをクリックするだけで、自動変換されます。
〜【おすすめ記事】「疑問ワードを日本一わかりやすく解説」シリーズのご紹介 〜
「セクショナリズム」については、以下の特集記事『セクショナリズムとは?その特徴と対策を日本一わかりやすく解説!』で取り上げて詳しく解説しています。そちらの記事もぜひ、参考にご一読ください。
エンコードの例
例を挙げておきましょう。
【変換したい文字列】
ご質問はこちらから
【エンコードされた文字列】
%E3%81%94%E8%B3%AA%E5%95%8F%E3%81%AF%E3%81%93%E3%81%A1%E3%82%89%E3%81%8B%E3%82%89
そうやって変換したコードを、本文(body)に記述することで、文字化けをある程度は防止できます。
なお、Webサイトで行うアンケートも、リード獲得の有効な方法のひとつです。アンケートを含むマーケティング部門で行うリサーチ、「マーケティングリサーチ」には「消費者インサイト」を探ることと、そして経営リスクを減らすことという、2つの重要な目的があります。
マーケティングリサーチのさまざまな手法については、以下の記事で調査分析方法の種類を整理して詳細に解説していますので、ぜひ参考にしてください。
また、消費者インサイトの概念を理解するためには、以下の特集記事『マーケティングの生命線はインサイト!実践に応用して新市場を創造しよう』を参考にしてください。
【当サイト「kyozon」とは?】
当サイト「kyozon」とは、読者のみなさんの日々の業務に役立つ情報群を発信し、ユーザーとベンダーのコミュニケーションを大いに活性化させるWebサービスです。
ご提供する情報はデジタルトレンド情報や専門家のインタビューおよび対談、最新ワードや基本情報のわかりやすく解説、ビジネスに役立つイベント情報など盛りだくさんとなっています。
ほかにもマーケティングの成功・失敗事例やビジネスツール・サービス導入検討に役立つ他のユーザーの事例やツールの感想、話題となったイベントのレポートな多岐にわたるラインナップです。
なによりも、読者のみなさんにとって関心があるサービスの資料を、無料でダウンロードできます。そしてダウンロードした資料をマイページでいつでも確認でき、ツール・サービスの検討や活用のお役立ち資料として、ご活用いただけます。
HTMLでの「mailto スキーム」使用の危険性とは
「mailto スキーム」のHTMLでの使い方を解説してきましたが、主に以下のような理由からHTMLでの「mailto スキーム」使用の危険性を指摘する声も少なくありません。
- ユーザビリティが良いとはいえない
- ユーザー側でメーラーが設定されていない場合は起動しない
- スパム(迷惑メール)の標的になりやすい
- ユーザーの使用環境によって文字化けの可能性がある
個々の声を補足しましょう。
〜【おすすめ記事】「疑問ワードを日本一わかりやすく解説」シリーズのご紹介 〜
「ジャストアイデア」については、以下の特集記事『ジャストアイデアとは?意味と適切な使い方を日本一わかりやすく解説!』で取り上げて詳しく解説しています。そちらの記事もぜひ、参考にご一読ください。
【ユーザビリティが良いとはいえない】
Webサイト上に設定するリンクの表示名によっては、ユーザーがそれでメーラーが起動するとわからなくて、不具合を感じるケースがあります。
【ユーザー側でメーラーが設定されていない場合は起動しない】
この場合は全く意味をなさないので、サイトからの離脱につながってしまいます。
【スパム(迷惑メール)の標的になりやすい】
宛先メールアドレスを公開しているので、当然ながらスパムメールの標的になりやすくなります。
【ユーザーの使用環境によって文字化けの可能性がある】
ユーザーによって使用環境は多種多様なので、日本語の文字列をエンコードをしていても、文字化けの可能性をすべて排除することは難しいです。
それぞれの理由に何らかの対応策はありますが、無理をしてHTMLで「mailto スキーム」を使わないで、Webフォームから問い合わせなどのメールを受けるやり方が、一般的になりつつあります。
なお、現代の企業や組織にとって、ITリテラシーを維持・向上するのがひとつの課題です。現代ビジネスの中核であるマーケティングも、今やデジタルマーケティングの概念なしには立ち行かなくなってきています。
そんなデジタルマーケティングについては、以下の特集記事『デジタルマーケティングとは?現代ビジネスに欠かせない方法論を徹底解説』で総合的に解説していますので、ぜひ参考にご覧ください。
デジタルマーケティングで活用する、ビジネスに関する膨大な情報の収集と分析・解析に欠かせないのがマーケティングオートメーション(MA)です。
マーケティングオートメーション(MA)については、以下の特集記事『マーケティングオートメーションとは?ツールの選び方と運用の注意点』で包括的に詳しく解説しています。ぜひ、そちらも参考にご一読ください。
まとめ
HTMLで「mailto スキーム」を使用する際には、慎重かつ周到にユーザビリティを考える必要があります。企業のWebサイトやWebマーケティング担当者のみなさんには、自社Webサイトで「mailto スキーム」の使用を検討する際には、ここでご紹介した情報を参考にしていただければ幸いです。
なお、当メディア「kyozon」のメインテーマのひとつが「マーケティング」です。当サイトにて、マーケティングに役立つ、さまざまなサービスの資料が無料でダウンロードできます。マーケティング担当者や責任職のみなさんは、ぜひご利用ください。
また、ビジネススキルの中でも高度な部類に入るのが「マーケティングスキル」です。
マーケティングスキルはビジネスにおける自分の最強のリソース(資源)であることを、以下の特集記事『マーケティングスキルは身につけて損がないビジネス上の最強の自己資源』で総合的に詳しく解説しています。ぜひそちらも、参考にご覧ください。
ちなみに、そもそもマーケティングとは一体どういうものなのかについて知りたいみなさんのためには、以下の特集記事『マーケティングとはなにか?その意味や定義を日本一わかりやすく解説』において、掘り下げつつわかりやすく解説しています。
基礎的情報として、ぜひ参考にご一読ください。
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※2023年以降のマーケティング戦略構築に参考になる、マーケティングトレンドについて、以下の特集記事『マーケティングトレンドを徹底解剖!2022年までの考察と2023年の展望』で総合的かつ詳細に解説しています。ぜひとも、参考にご一読ください。
※マーケティングを実践するにあたって、消費者の購買行動を可視化するマーケティングモデルというものがあります。マーケティングモデルとは何かについて、以下の記事『マーケティングモデルとは?認知から購買の消費者行動を分析した仮説』でわかりやすく解説しています。そちらも、参考にご一読ください。
※マーケティング活動は幅広い領域にまたがるため、全体を統括するスキル「マーケティング・マネジメント」が求められます。
「マーケティングマネジメント」について、そのプロセスと業界別成功例を以下の特集記事『マーケティングマネジメントとは?プロセスと業界別成功例を徹底解説』で詳細に解説しています。そちら、ぜひ参考にご覧ください。