Salesforce Sales Cloudとは
Salesforce Sales Cloud(セールスフォースセールスクラウド)とは、株式会社セールスフォース・ジャパンが提供するCRM・SFAツールです。
Salesforce Sales Cloudの特徴として、下記が挙げられます。
- 世界トップクラスのシェア率を誇っている
- 顧客行動をサポート状況やスコアリングといった多角的な角度から分析できる
- AIによる見込み顧客のスコアリングや売上予測を駆使することで、高い成果を出せる
- Google ChromeやMicrosoft Edge、Apple Safariなど、様々なブラウザで利用できる
またCRMの課題解決に特化した「Einstein AI」が組み込まれており、顧客行動を予測したり次にアクションを提案したりしてくれるので、組織全体の労働生産性を上げられるでしょう。
Salesforce Sales Cloudの料金プランは、下記の通りです。
プラン名 | 月額料金(税抜) |
Essential | 3,000円/ユーザー |
Professional | 9,000円/ユーザー |
Enterprise | 18,000円/ユーザー |
Unlimited | 36,000円/ユーザー |
料金プランは幅広く用意されているため、自社に合わせたプランを選びましょう。
こちらの記事では、CRMを選ぶ3つのポイントやおすすめのツールを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
Salesforce Sales Cloudの主な機能
Salesforce Sales Cloudの主な機能は、下記の通りです。
- 顧客管理機能
- 案件管理機能
- 見込顧客管理
- レポート・ダッシュボード機能
- 売上予測機能
- メール連携機能
- ファイル同期・共有機能
- モバイル対応機能
それぞれ解説していきます。
顧客管理機能
Salesforce Sales Cloudの顧客管理機能では、企業情報や顧客との電話・面談などの活動履歴、顧客との社内でのコミュニケーションの履歴などを一元管理できます。
また、顧客とのメールの内容も同期が可能です。
案件管理機能
Salesforce Sales Cloudの案件管理機能では、「どれくらいの売上が見込めるか」「競合他社はどこなのか」「自社が現在どのフェーズにいるのか」といった案件に関する情報確認が可能です。
見込顧客管理
Salesforce Sales Cloudの見込顧客管理では、見込み顧客の動きをトラッキングできます。
それ以外には、最新の連絡先情報やリードに至ったマーケティングキャンペーン、関連性の高い情報も管理が可能です。
レポート・ダッシュボード機能
Salesforce Sales Cloudのレポート・ダッシュボード機能では、営業情報やビジネス全体の状況をリアルタイムで把握できます。
売上予測機能
Salesforce Sales Cloudの売上予測機能では、リアルタイムでチーム全体の売上予測を確認できます。
売上の予測金額には、下記の追加調整が可能です。
- 期間別
- 集計値別
- 担当者別
またチーム全体の上書き状況を確認したり、インラインでの調整を行なったりできます。
メール連携機能
Salesforce Sales Cloudのメール連携機能では、GmailやOutlookといったメールソフトと顧客とのやりとりを同期できます。
ファイル同期・共有機能
Salesforce Sales Cloudでは、チーム内でファイルを共有して共同で更新することが可能です。
モバイル対応機能
Salesforce Sales Cloudのモバイル対応機能では、モバイル環境でも顧客対応や取引の契約状況、マーケティングキャンペーンなどを確認できます。
Salesforce Sales Cloudを導入するメリット
ここまで、Salesforce Sales Cloudの主な機能をお伝えしました。
続いて、Salesforce Sales Cloudを導入するメリットを解説します。
- 営業活動が効率化される
- 教育コストを削減できる
- 社員を正当に評価できる
- 支援体制が充実している
ひとつずつ解説していきます。
営業活動が効率化される
Salesforce Sales Cloudを導入すると、営業活動の効率化につながるメリットがあります。
営業活動が効率化される理由は、下記の通りです。
- 自社の営業活動の状況がリアルタイムで集約できるため
- API連携によって、ほかのツール・サービスと連携できるため
つまり現在の課題点を把握した上で、改善アクションにつなげられるでしょう。
また、マネージャーはポイントを押さえながら指導・状況確認できるので、無駄を省きながら活動できます。
効率化によって時間に余裕が生まれることで、別の活動にも充てられます。
教育コストを削減できる
Salesforce Sales Cloudを導入することで、教育コストを削減できるメリットがあります。
競合他社や業界全体の活きた情報を集約できるため、社内勉強会や外部の教育プログラムに頼る必要がなくなるでしょう。
結果として教育コストの削減につながり、活動を継続することによって更に強い学習組織に成長するはずです。
社員を正当に評価できる
Salesforce Sales Cloudの導入は、社員を正当に評価する効果があります。
実際に、社員の業績評価や人事考課を公平に行うことは難しいです。
しかしSalesforce Sales Cloudの導入によって、下記のデータや記録が蓄積されます。
- 発生率の差
- 受注成功率の差
- 商談発生件数のばらつき
- 顧客のコンタクト数のばらつき
ほかには、売上の結果だけでは見えなかった社員ごとの貢献度や営業プロセスも見えてくるはずです。
上記のデータや記録から、各社員の目に見える・見えない努力が分かるため、正当に評価できるでしょう。
支援体制が充実している
支援体制が充実している点が、Salesforce Sales Cloudを導入するメリットです。
CRM・SFAツールの導入は社内に変革を起こすプロジェクトなので、ベンダー選びは大切です。
Salesforce Sales Cloudには活用支援専門の部門があるため、ユーザー同士で活用方法のノウハウや工夫をオンライン・オフラインで交換できます。
こちらの記事では、SFAを比較する際のポイントやCRM・MAとの違いを解説しているので、ぜひ参考にしてください。
Salesforce Sales Cloudの導入に向いている企業の特徴
ここまで、Salesforce Sales Cloudを導入するメリットをお伝えしました。
続いて、Salesforce Sales Cloudの導入に向いている企業の特徴を解説します。
- ワークフロー・権限設定などのルールが厳密
- 運営の専任担当者がいる
- データを一元管理したい
- CRMツールを使いこなしたい
- 既にリードを多く持っている
それぞれ解説していきます。
ワークフロー・権限設定などのルールが厳密
Salesforce Sales Cloudの導入は、ワークフロー・権限設定などのルールが厳密な企業に向いています。
理由は、企業独自のワークフロー・権限設定のカスタマイズが可能なためです。
特に管理項目や社内ルールが複雑な企業に適しています。
運営の専任担当者がいる
運営の専任担当者がいる企業にとって、Salesforce Sales Cloudの導入は向いています。
新しくツールを導入する際には、下記のリソースが必要です。
- 使用方法
- 導入目的・意識の統率
- 蓄積された情報を分析して、PDCAを回す
実際に導入が成功している企業は、専任担当者を設けているケースが多いです。
データを一元管理したい
Salesforce Sales Cloudは、データを一元管理したいと考えている企業に向いています。
一元管理できるデータの例は、下記の通りです。
- 日報
- 報告書
- 顧客情報
- 案件情報
- 売上実績
- 売上予測
- クレーム履歴
- 顧客からの問い合わせ履歴
仮に書類だけで管理していた場合、外出時に確認できなかったり必要なタイミングで探すのが大変だったりします。
しかしSalesforce Sales Cloudでは、書類やデータ、ファイルで一元管理できる点がメリットです。
CRMツールを使いこなしたい
Salesforce Sales Cloudは、CRMツールを使いこなしたい企業に向いています。
CRMツールの中でも、Salesforce Sales Cloudは取り扱っている機能が豊富です。
ダッシュボードを作成したり、さまざまな角度からデータを分析できたりするため、カスタマイズ性にも優れています。
そのため「CRMツールを導入して、複雑な自社ビジネスを分析したい」といった企業に適しているでしょう。
既にリードを多く持っている
Salesforce Sales Cloudは、既にリードを多く持っている企業に向いています。
特に分析機能や情報一元管理を活用する場合は、リード数が多いほど利便性を発揮します。
また「事業拡大によって、目視やメールだけでリストをフォローアップすることが難しくなってきた」といった課題を抱えている企業にもおすすめです。
Salesforce Sales Cloudでは、発注書作成や提案内容の取りまとめを自動化できたり、アラート設定や経費報告などの承認プロセスを簡素化できたりするので、膨大なリードに対しても効率的に対応できます。
CRMツールを選ぶときのポイント
ここまで、Salesforce Sales Cloudの導入に向いている企業の特徴をお伝えしました。
続いて、CRMツールを選ぶときのポイントを解説します。
- 自社のニーズにマッチしているか
- 複数チャネルに対応しているか
- 使いやすいUIか
- サポート体制が充実しているか
- クラウド型かオンプレミス型か
ひとつずつ解説していきます。
自社のニーズにマッチしているか
CRMツールを選ぶ際は、自社のニーズにマッチしているか確認しましょう。
例えば、自社が必要とする機能が不足していたり機能が多すぎたりすると、操作や覚えるべきポイントが増えてしまいます。
そのため自社のニーズを満たす必要最低限の機能が備わっているCRMツールを選びましょう。
複数チャネルに対応しているか
CRMツールは、複数チャネルに対応しているかどうかを選ぶ基準にしましょう。
顧客と接点を持てるチャネルの例は、下記の通りです。
- SMS
- メール
- チャット
- 問い合わせフォーム
対応チャネルの数が少ない場合、「導入したにもかかわらずデータの吸い上げができない」といった事態に陥る恐れがあります。
顧客と一貫性のあるコミュニケーションを取るために、問い合わせデータをどこまでCRMツールで一元管理できるか確認しておきましょう。
使いやすいUIか
UIの使いやすさは、CRMツールを選ぶ際に重要なポイントです。
使いやすいUIの例として、下記が挙げれらます。
- 情報が整理されている
- 入力操作が行いやすい
- 一目で情報を確認できる
また整理されている情報には、「ひとつの画面にダッシュボード形式で表示されている」「データ集計結果をグラフなどで表示できる」といった特徴があります。
音声で操作できたり、ワンクリックで画面を開けたりすると、操作性が高いといえるでしょう。
サポート体制が充実しているか
CRMツールを選ぶ際は、サポート体制の充実さも重要です。
仮に導入した後も、社員が使いこなせるまで時間はかかります。
社内規模の大きな企業であれば、業務効率を落とすことで売上を下げてしまうかもしれません。
そのためサポート期間や手段、範囲、料金、時間帯などを確認しておきましょう。
クラウド型かオンプレミス型か
CRMツールを選ぶにあたって、クラウド型・オンプレミス型のどちらが必要なのか確認しておきましょう。
それぞれの違いは、下記の通りです。
- クラウド型:パソコンやタブレット、インターネット環境があれば利用できるシステム。ランニングコストだけで運用できる点がメリット。
- オンプレミス型:プライベートネットワークにつなぐことで、顧客情報のセキュリティが高くなる。また既存システムや自社の状況に合わせてカスタマイズできる。
どちらもメリット・デメリットがあるので、自社の運用に適したシステムを選ぶ必要があります。
【kyozon編集部おすすめ】あわせて活用したいマーケティングツール
ここまで、CRMツールを選ぶときのポイントをお伝えしました。
続いて、kyozon編集部おすすめのマーケティングツールを4つ紹介します。
- Sales Platform | あらゆる営業支援サービスを1つに
- オールインワンBPO型営業支援サービス | アウトソーシングサービス
- ALLIANCE Cloud BDR | インサイドセールス総合支援
- SEARCHROOM | BtoB向け企業情報プラットフォーム
ひとつずつ紹介していきます。
Sales Platform | あらゆる営業支援サービスを1つに
内容 | |
提供会社 | 株式会社アイドマ・ホールディングス |
初期費用 | 要問い合わせ |
機能 |
|
Sales Platformとは、再現性のある営業の仕組み化を実現するマーケティングツールです。
2022年12月時点で、7,850社以上の営業実績があります。
営業支援サービスがひとつに集約されているので、マーケティングと営業の分業化が可能です。
日本最大級の法人データベースが搭載されており、680万件以上のリストを選ぶことができます。
また、マーケティング戦略の立案からターゲットリスト作成、スクリプト作成までトータルでサポートを受けられます。
オールインワンBPO型営業支援サービス | アウトソーシングサービス
内容 | |
提供会社 | 株式会社Sales Lab |
初期費用 | 要問い合わせ |
機能 |
|
オールインワンBPO型営業支援サービスとは、商談成立までに必要な営業支援を実行するアウトソージングサービスです。
営業プロセスに潜んでいるデータを詳細に定義づけして、可視化や蓄積、分析、活用することで中長期的な営業活動が行えます。
獲得したリードに対して継続したコミュニケーションを行い、安定的に商談を構築できます。
仮にリードを持っていない場合でも、リード獲得からナーチャリング・商談の創出が可能です。
また独自プラットフォームを活用することで、営業プロセスから詳細にデータを収集できます。
ALLIANCE Cloud BDR | インサイドセールス総合支援
内容 | |
提供会社 | 株式会社アライアンスクラウド |
初期費用 | 300,000円 |
最低利用期間 | 6ヶ月 |
サービス内容 |
|
ALLIANCE Cloud BDRとは、潜在顧客との新規商談数をアウトバウンドコールを通じて創出して、売上を最大化させるサービスです。
ターゲットに合わせて戦略を設計するので、CPAが最適化された顧客獲得を実現します。
また対応可能範囲は商談獲得だけでなく、戦略設計からクロージングまで一気通貫しています。
そのため、高速でPDCAを回すことができるでしょう。
ほかにも専属コンサルタントが主要KPIをモニタリングして、日報・週次で改善案を受けられます。
SEARCHROOM | BtoB向け企業情報プラットフォーム
内容 | |
提供会社 | Decillion Capital株式会社 |
初期費用 | – |
月額料金(税抜) | 9,900円〜 |
機能 |
|
SEARCHROOMとは、AIによる企業検索・分析を可能にしたBtoB向けの企業情報プラットフォームです。
50万社以上の企業のデータから、ターゲット企業を検索・分析・抽出できます。
また作成したリストは、CSVでのダウンロードが可能です。
ターゲット選定から商談までの大部分をサポートしているため、本質的な部分にのみリソースを注力できます。
まとめ
今回は、Salesforce Sales Cloudの主な機能やメリット、導入するべき企業の特徴を解説しました。
Salesforce Sales Cloudとは、株式会社セールスフォース・ジャパンが提供するCRM・SFAツールです。
主な機能として、下記の8つがあるとお伝えしました。
- 顧客管理機能
- 案件管理機能
- 見込顧客管理
- レポート・ダッシュボード機能
- 売上予測機能
- メール連携機能
- ファイル同期・共有機能
- モバイル対応機能
また、導入メリットとして「営業活動が効率化される」「教育コストを削減できる」などがあります。
本記事でお伝えした導入に向いている企業の特徴や選定ポイントも参考にして、Salesforce Sales Cloudの導入を検討してください。
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