そもそもXAMPPとは?
XAMPP(ザンプ)とは、アプリケーション開発のための環境を容易に構築できると同時に、必要なツールやソフトウェアを一括インストールできる、無料のパッケージです。
Webアプリの制作には、「Apache」、「PHP」、「Webプログラミング言語」等が必要になります。しかし、それぞれ別の提供者が制作しているので、ユーザーは本来別々にダウンロードとインストールを行う必要がありません。
初心者のなかには、個別にピックアップしてダウンロードするのが困難と感じてしまい、開発を始める前の段階であきらめてしまう人も少なくありません。
そうした開発初心者にも理解しやすく、必要となるツールとソフトウェアをまとめたパッケージが「XAMPP」です。
なお、身につけやすくて汎用性が高いスクリプト言語の「Ruby」については、以下の特集記事『Rubyとは?Railsも含め特徴と習得方法を日本一わかりやすく解説!』で取り上げて詳しく解説しています。
そちらの記事もぜひ、参考にご一読ください。
macOSやLinuxディストリビューション向けのサービスは?
XAMPPは、OSについては「Linux」や「Windows」などに対応しているパッケージです。Linuxディストリビューションには「LAMP」、「LAMPP」、macOSには「MAMP」、というように、類似のサービスがあります。
なお、システム開発を外部に発注する企業にとっても、IT化に遅れないようITリテラシーを維持・向上するのがひとつの課題です。ビジネスの中核であるマーケティングも、今やデジタルマーケティングなしには立ち行かなくなってきています。
そんなデジタルマーケティングについては、以下の特集記事『デジタルマーケティングとは?現代ビジネスに欠かせない方法論を徹底解説』で総合的に解説していますので、ぜひ参考にご覧ください。
また、デジタルマーケティングで活用する、ビジネスに関する膨大な情報の収集と分析・解析に欠かせないのがマーケティングオートメーション(MA)です。
マーケティングオートメーション(MA)については、以下の特集記事『マーケティングオートメーションとは?ツールの選び方と運用の注意点』で包括的に詳しく解説しています。ぜひ、そちらも参考にご一読ください。
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XAMPPの名前の意味
XAMPPの名称は、パッケージに含まれるプログラミング言語やソフトウェアの頭文字を並べたものです。
詳細は以下のとおりです。
- X:「クラスプラットフォーム」の「X」
- A:ソフトウェア「Apache」の「A」
- M:データベース管理システムの「Maria DB」の「M」
- P:プログラミング言語「PHP」の「P」
- P:プログラミPング言語「Perl」の「P」
個別に補足しましょう。
なお、XAMPPと同様に開発向けのオープンソースソフトウェア「Eclipse(エクリプス)」については、以下の特集記事『Eclipse(エクリプス)とは?その特徴と導入方法を日本一わかりやすく解説!』で取り上げて詳しく解説しています。
そちらの記事もぜひ、参考にご一読ください。
X:「クラスプラットフォーム」を表す「X」
クロスプラットフォームとは、OSのLinuxやWindows、Macなどのいずれにも対応できる環境のことです。マルチプラットフォームとも呼ばれます。
一般的にはOSに合わせて、ソフトウェアを動作させる環境を創出します。そのため、OSが変われば使えないものです。
しかし、多様化しゆく動作環境の傾向から、複数の動作環境に対応できる単一プログラムのプラットフォームである、クロスプラットフォームが強く求められています。
なお、AIや機械学習、ディープラーニングなどにも使用される、旬のプログラミング言語として現在注目を集めているのが「Python」です。
そんな「Python」については、以下の特集記事『Pythonとは?右肩上がりの人気プログラミング言語を日本一わかりやすく解説』で、学び方も含めて詳しく解説しています。ぜひ、参考にご一読ください。
A:Apache
Apacheとは、オープンソースのWebサーバソフトウェアのひとつで、世界中で実に50%を超える揺るぎないシェアを誇っています。
高性能および卓越した動作性があることから、個人法人ともにユーザーが多いソフトウェアです。無料で使える上にOSを選ばずに動作する優位性から、今日のアプリケーション開発には欠かせないものとなっています。
なお、IT用語の「インベントリ」については、以下の特集記事『インベントリとは?IT+各分野における意味を日本一わかりやすく解説!』で取り上げて詳しく解説しています。そちらの記事もぜひ、参考にご一読ください。
M:Maria DB
Maria DBは、MySQL由来のデータベース管理システムです。ベースがMySQLのため、共通点も多くてさまざまなプラットフォームで活用できます。
MySQLやMicrosoft SQL Serverほか、多くのデータベースが存在しますが、ハイパフォーマンスで使いやすいオープンソースのMaria DBはデータベースとして人気が高いのも当然でしょう。
なお、IT用語の「FTP」について、以下の特集記事『IT用語の「FTP」とは?関連用語も含めて日本一わかりやすく解説!』でフォーカスして徹底解説しています。そちらの記事もぜひ、参考にご覧ください。
P:PHP
PHPはスクリプト言語のひとつで、Webアプリケーション開発で良く使われます。シンプルな文法のために理解しやすく、学習コストが低い言語のひとつです。
PHPを使えば、PHPでクライアントからの情報を受け取ることやデータベースと連携すること、HTMLソースコードの生成などが可能です。
このXAMPPのパッケージに含まれている、人気が高いプログラミング言語が「PHP」は、WordPressなどにも使われるほか、多くのサービスを生み出してきた実績があります。
「PHP」については、以下の特集記事『PHPとは何か?どのようなプログラミング言語か、周辺情報を含め日本一わかりやすく解説!』で取り上げて詳しく解説しています。
そちらの記事もぜひ、参考にご一読ください。
P:Perl
Perl(パル)は、1987年に開発された、30年以上の歴史を刻むプログラミング言語です。開発現場で使用されることが多い言語ですが、最近はほかの言語に押され気味です。
それでも、バージョンアップしても、旧バージョンのコードが扱えることと、加えて数値と文字列を自動変換し、型を気にせず記述ができるので、初心者にも使いやすいプログラミング言語といえるでしょう。
なお、あらゆる現代企業にとってブランディングという包括的戦略が発展のための生命線となっています。しかしそのブランディングというものは、抽象的あるいは表層的な理解で行われがちな側面があります。
そんなブランディングをより具体的に実現するための、ひとつの大切な基準となるのが、「他社が模倣できない独自の強み」をひと言で表現した「USP」です。
このUSPについて、以下の特集記事『マーケティングにおけるUSPとは?独自の強みを活かした提案の作り方』で取り上げ、総合的に解説しています。ぜひ参考にしてください。
また、別の角度(顧客視点・顧客心理の理解)から、ブランディング政策を進めるために貴重な示唆を与えてくれるのは、「顧客エンゲージメント」です。
顧客エンゲージメントの概念について、以下の特集記事『マーケティング施策で高めるべき顧客エンゲージメントとは?事例付きで徹底解説』で詳しく解説しています。ぜひ、参考にご覧ください。
【当サイト「kyozon」とは?】
当サイト「kyozon」とは、読者のみなさんの日々の業務に役立つ情報群を発信し、ユーザーとベンダーのコミュニケーションを大いに活性化させるWebサービスです。また、読者のみなさんは関心があるサービスの資料を、無料でダウンロードでき、お役立ち資料としてご活用いただけます。
XAMPPの特徴
XAMPPの主な特徴としては以下の2点が挙げられます。
- 開発環境はインストールで整う
- クラウドサーバにもインストールできる
それぞれを見ていきましょう。
なお、IT用語「Basic認証」については、以下の特集記事『Basic認証とは?仕組みとメリット&デメリットを日本一わかりやすく解説!』で取り上げて詳しく解説しています。そちらの記事もぜひ、参考にご一読ください。
開発環境はインストールで整う
Webアプリケーション開発の初心者であっても、インストールするだけで容易に開発環境が整うということが、XAMPPの最大の特徴です。
前述のとおり、XAMPPを使わないのであれば、開発に必要なプログラミング言語、PHP、Apache等を個別にインストールをして環境を構築する必要があります。
開発経験者であれば知識と経験をもとにして、自分でどんなソフトウェアが必要かを選択ができますが、初心者の方にとっては複雑な作業です。そこでつまずくケースも少なくありません。
なお、開発プロジェクト関連で話題に上がる「人月」については、以下の特集記事『人月とは?プロジェクトの工数の出し方を日本一わかりやすく解説!』で取り上げて詳しく解説しています。そちらの記事もぜひ、参考にご一読ください。
クラウドサーバーにもインストールして使える
クラウドサーバーにXAMPPをインストールし、動かすことができます。XAMPPはクラウドサービス大手のAWSでも使えるため、多くの企業の開発環境でも活用されています。
特に近年では、企業で使うシステムもオンプレミス型よりクラウド型に移行する、大きな時代の流れがあります。ITインフラがクラウド環境でも対応できるXAMPPなら、安心して使えるでしょう。
なお、現代企業がグローバルにビジネスを進めるにあたって必要なのはマーケティング戦略です。
マーケティング戦略の構築やマーケティング施策の実践に役立つおすすめ本を厳選し、以下の記事『マーケティング戦略の実践に役立つ本おすすめ20選!初心者向け教科書から名著まで網羅』にてご紹介しています。参考にご覧ください。
また、マーケティングに取り組むには、過去の先達の優れた成功事例がお手本となります。そんな過去の代表的な成功事例については、以下の特集記事『マーケティング戦略・過去の成功事例15選!視点や実践手法を解説』で取り上げて詳しく解説しています。ぜひ、参考にご一読ください。
XAMPPの使い方の注意点
XAMPPの使用上の注意点があります。知らないままで使うと、いざという時にトラブルに陥るおそれがあるので、内容を充分に確認してください。
なお、IT用語「データクレンジング」については、以下の特集記事『データクレンジングとは?メリットと手順も含め日本一わかりやすく解説!』で取り上げて詳しく解説しています。そちらの記事もぜひ、参考にご一読ください。
ソフトウェアのバージョンを確認しよう
XAMPPのパッケージに含まれるソフトウェアが、古いバージョンの可能性があります。たとえば、インストールしたタイミングによっては、PHPのバージョンが以前のものになってしまうケースがあります。
バージョンが違うとエラーが発生する可能性があり、開発作業に支障をきたしかねません。すでに自社で導入しているソフトウェアがある場合には、バージョンを事前に調べてからインストールしましょう。
なお、IT用語「mailto」については、以下の特集記事『mailtoとは?HTLMでの使い方と危険性について日本一わかりやすく解説!』で取り上げて詳しく解説しています。そちらの記事もぜひ、参考にご一読ください。
開発環境に関する知識を身につけよう
XAMPPは誰でも開発環境が容易に構築できる反面、自分で構築したわけではないので開発環境に関する知識がつきにくいことも否めません。
そして開発に取り組むのは自分自身です。開発中にトラブルが発生した場合に、環境構築に関する最低限の知識や理解がないと前に進まないケースもあります。
そういう時のためにXAMPPをつかって簡単に環境が構築できたとしても、開発環境と関わる知識や理解を身につけておきましょう。
なお、国を揚げてのDXの流れの中で、多くの企業において業務の効率化や自動化が進んでいます。それと並行して、企業は自社の生産性向上だけでなく、従業員のワークワイフバランスやウェルビーイングの実現を考慮しなければなりません。
ワークライフバランスについては以下の特集記事『「ワークライフバランス」の使い方はもう間違わない!例文付き解説で完全マスター』で取り上げて詳しく解説しています。そちらの記事もぜひ、参考にご一読ください。
また、同じく従業員にとって大切な「ウェルビーイングの実現」については、以下の特集記事『ウェルビーイングとは?社会・福祉・健康・経営等の視点からみた重要性』で詳しく解説しています。ぜひ、そちらも参考にご一読ください。
XAMPPのインストールと使い方の手順
XAMPPのインストール手順と遣い。
- 手順1:XAMPPをダウンロードする
- 手順2:XAMPPをインストールする
- 手順1:XAMPPを起動する
- Apacheを起動する
順を追って見ていきましょう。
なお、IT用語「RPA」については、以下の特集記事『RPAとは?AIとの違いや注目される背景を日本一わかりやすく解説!』で取り上げて詳しく解説しています。そちらの記事もぜひ、参考にご一読ください。
手順1:XAMPPをダウンロードする
XAMPPの使用を始めるためには「Apache Friends」にアクセスして、必要なパッケージをダウンロードします。
この際には「Linux向けXAMPP」「Windows向けXAMPP」「macOS X向けXAMPP」から、適切なバージョンを選びましょう。OSごとにダウンロードボタンが異なるので、間違えないように注意が必要です。
ダウンロードボタンを押せば、ファイルのダウンロードが始まり、数分で完了します。
手順2:XAMPPをインストールする
ダウンロードが完了したら、クリックによってインストーラーが開くので、画面の案内に従ってインストールを開始しましょう。
インストーラーでは詳細な設定ができるようになっていますが、デフォルトでも問題ありません。設定が必要な場合には変更し、なければそのまま「Next」をクリックして先を進めます。
画面の案内どおりに進めると、インストールが完了します。完了時に「Finish」と表示されるので、それをクリックしてインストーラーを閉じましょう。
なお、IT用語「IEEE」については、以下の特集記事『IEEE(アイ・トリプル・イー)とは? 成り立ちと歴史を日本一わかりやすく解説!』で取り上げて詳しく解説しています。そちらの記事もぜひ、参考にご一読ください。
手順3:XAMPPを起動する
インストールが完了したら、XAMPPのアイコンをクリックして起動します。起動すると表示されるコントロールパネルを操作していきましょう。
手順4:Apacheを起動する
XAMPPを起動後、XAPMMのコントロールパネルにある、Apacheのスタートボタンをクリックして起動しましょう。この時点でApacheの起動を確認するには、「http://localhost/」にアクセスし、Apacheの初期画面が表示されれば確認できます。
初期画面が表示されなかった際には、再びコントロールパネルからスタードボタンを押して再起動しましょう。何らかの理由でApacheの起動を中断させたい場合には、ストップボタンをクリックします。
なお、当サイトの読者のみなさんが携わっていると思われる、IT系サブスク型ビジネス、とりわけSaaSビジネスにとっての最重要課題は「カスタマーサクセス」です。
そんな「カスタマーサクセス」について、以下の特集記事『カスタマーサクセスとは?サブスク型SaaSビジネスの生命線を完全解説!』で特集しています。ぜひご一読ください。
また、SaaSを含むBtoB企業における、マーケティング組織の類型と作り方や、営業部門との関係性に関して以下の特集記事『現代のマーケティング組織の類型と作り方とは?営業部門との関係性も解説』で解説しています。ぜひ、そちらも参考にご覧ください。
まとめ
XAMPPはここで見てきたように、初心者でもすぐに開発環境が整えられる便利なツールです。自社用のWebアプリケーションの開発にも、複雑なものでなければ活用可能です。企画やアイデアがあるなら、XAMPPで自社開発することも検討に値するでしょう。
なお、当メディア「kyozon」のメインテーマのひとつが「マーケティング」です。当サイトにて、マーケティングに役立つ、さまざまなサービスの資料が無料でダウンロードできます。マーケティング担当者や責任職のみなさんは、ぜひご利用ください。
また、ビジネススキルの中でも高度な部類に入るのが「マーケティングスキル」です。
マーケティングスキルはビジネスにおける自分の最強のリソース(資源)であることを、以下の特集記事『マーケティングスキルは身につけて損がないビジネス上の最強の自己資源』で総合的に詳しく解説しています。ぜひそちらも、参考にご覧ください。
ちなみに、そもそもマーケティングとは一体どういうものなのかについて知りたいみなさんのためには、以下の特集記事『マーケティングとはなにか?その意味や定義を日本一わかりやすく解説』において、掘り下げつつわかりやすく解説しています。
基礎的情報として、ぜひ参考にご一読ください。
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※2023年以降のマーケティング戦略構築に参考になる、マーケティングトレンドについて、以下の特集記事『マーケティングトレンドを徹底解剖!2022年までの考察と2023年の展望』で総合的かつ詳細に解説しています。ぜひとも、参考にご一読ください。
※マーケティングを実践するにあたって、消費者の購買行動を可視化するマーケティングモデルというものがあります。マーケティングモデルとは何かについて、以下の記事『マーケティングモデルとは?認知から購買の消費者行動を分析した仮説』でわかりやすく解説しています。そちらも、参考にご一読ください。
※現代マーケティングは不特定多数ではなく、個々の消費者や企業ユーザーにフォーカスした「One to Oneマーケティング」に取り組まなければ勝機はつかみにくい時代といえるでしょう。
「One to Oneマーケティング」については、以下の特集記事『One to Oneマーケティングとは?成功事例も交えてその重要性を日本一わかりやすく解説!』で取り上げて詳しく解説しています。そちらの記事もぜひ、参考にご一読ください。