この記事は、「SEOをやってみたいけど、何から手を付けたらいいかわからない」という方に向けたものです。
今回はコンテンツ作成の要である「ロングテールキーワード」について解説します。
ここでは、
- 「ロングテールキーワード」とは?
- ロングテールキーワードのメリット
- ロングテールキーワードのデメリット
- コンテンツ作成の基本
といった流れで解説していきます。
そもそもの「SEOとは」から知りたい方はこちらの記事をご参考ください。
関連記事:【初めてのSEO①】SEOでサイト集客!~メリットとデメリット~
「ロングテールキーワード」とは?
SEO対策をする上で「ロングテールキーワード」は必ず知っておくべき言葉です。「ロングテールキーワード」について理解を深めましょう。
ロングテールSEOとは
2004年にWired Magazineの編集長であるクリス・アンダーソンによって提唱された”ロングテール理論”という考え方を基に、これをSEOに落とし込んだものが「ロングテールSEO」と呼ばれています。
「ロングテールキーワード」はキーワードの組み合わせ!
ロングテールSEOでは、検索ボリュームの大きい「単体の単語のキーワード(例:「ログハウス」)」(ビッグキーワード)での上位表示を狙うのではなく、「複数の単語の掛け合わせキーワード(例:「ログハウス」「平屋」)」での上位表示を狙っていきます。
また、関連した様々なキーワードで上位表示を狙い、より幅広いユーザーを獲得できるようにするためのSEO対策のことを指す場合もあります。
ロングテールキーワードはニッチで検索数が比較的少ないキーワードのため、「スモールキーワード」などとも呼ばれることもあります。
※ロングテールと呼ばれる所以
人気のあるヒット商品と、普段あまり買われることのない商品の売り上げを比べた時、普段あまり買われることのない商品の数は非常に多いため、結果売り上げの大半を占めている…という話を聞いたことがあるかもしれません。
この場合に売上順のグラフで表した時、低順位のグラフが長い尻尾のようになっていたことから名付けられたのが、”ロングテール理論”です。
ロングテールキーワードを狙っていくメリット
では、検索需要があまりないはずのロングテールキーワードを狙っていくことのメリットとは何でしょうか?
メリット①:競合が少ない→上位表示がしやすい
複数単語の掛け合わせとなると、基本的に検索回数が少ないため、同じキーワードを狙っている競合はあまり多くはありません。
したがって「上位表示を狙っている競合が少ない」ということは、比較的上位表示をしやすいキーワード群ということでもあります。
さらに、競合が少ない方が、コンテンツSEOで重視すべき「独自性」も保ちやすいというメリットもあります。
メリット②:検索意図を把握しやすい→コンテンツに必要な情報が明確
単一の単語のキーワード(ビッグキーワード)の場合、ユーザーの検索意図の幅が広いため、何を求めて検索しているかがわかりづらく、ユーザーにマッチしたコンテンツを作成しにくいです。
一方で、ロングテールキーワードは複数キーワードの掛け合わせのため、含まれる単語の数も多く、検索意図やユーザーが求めている情報はいくぶん容易に想定できます。例えば、「冬」よりも「冬 野菜」、「冬 野菜 レシピ」の方が、検索意図は把握しやすいということです。
以上のことから、ロングテールキーワードを狙ったコンテンツは検索意図を絞り込めるため、明確な回答を提示しやすいのです。
メリット③:明確な意図を持ったユーザーが辿り着きやすい→CVに繋がる可能性が高い
上記で述べたことを繰り返しますが、ロングテールキーワードを検索するユーザーは検索意図が明確であることが多く、行動意欲も比較的高いです。
つまり、ロングテールキーワードは「コンバージョンに繋がる可能性がより高いキーワード」なのです。
ロングテールキーワードにはデメリットも…
いくつか、ロングテールキーワード戦略の難しい部分を紹介します。
デメリット①:検索ボリュームが小さい
上記の繰り返しになりますが、ロングテールキーワードとは検索回数が比較的少ないもののことを指します。
そのため、一つのロングテールキーワードで上位表示できたとしても、月に数人がページを見に来るか来ないか…という状況に陥る場合も少なくありません。
いくつかのロングテールキーワードで上位表示できていたとしても、目に見える効果はとても少ないものになる可能性もあります。
デメリット②:キーワードの掛け合わせに注意が必要
ニッチなキーワードを狙うあまり、複数のキーワードを掛け合わせすぎると、そもそも検索をするユーザーが存在しないというケースがあります。
検索するユーザーがいなければ、当然流入は期待できません。
そのため、ロングテールキーワードを狙いたい場合には、キーワードの検索ボリュームを調査することがとても重要になるのです。
デメリット③:意味合いが同じキーワードに注意が必要
コンテンツのテーマとして「ニキビケア 方法」「ニキビケア 手段」があるとします。
これらは違うキーワードですが、意味合いはほとんど同じですよね。
このように類似しているキーワードに気づかないまま、類似したテーマでコンテンツを作成した場合、無駄にコンテンツを量産することになります。
そうならないためにも、意味合いが同じだなと思ったならば実際に「Googleの検索結果」を見てみることが重要です。
ロングテールキーワードを用いたコンテンツ作成の基本
では実際に「ロングテールキーワード」をどのようにしてコンテンツ作成に組み込むのかを解説します。
コンテンツ作成の基本①:対策したいキーワードをコンテンツ内に含める
仮に文字数がほとんどないサイトでも、ユーザーに価値を感じさせる運営をしていれば上位表示させることは可能です。とはいえやはり、ユーザーが検索したクエリが記事にテキストとして含んでいない場合、検索結果として表示させることはできません。
逆に考えれば、コンテンツ内にテキストとしてキーワードが存在するだけでランキングの対象になり得るということでもあります。競合の少ないニッチなキーワードであれば、コンテンツの改善や頻繁を更新をせずとも上位表示を保つことも可能です。
コンテンツ作成の基本②:1つのコンテンツにつき、1組のキーワードだけでいい
1つのコンテンツには1組のキーワードをメインテーマに据えるのが基本です。
あれもこれもと様々なキーワードを盛り込むのはあまりよくありません。
まずは1つのテーマに特化したコンテンツを作成することを繰り返し、専門性の高いコンテンツを地道に増やしていくことが、様々なキーワードからの流入につなげる最善の方法です。
まとめ
今回は「ロングテールキーワード」についてご紹介しました。
メディアを始めたばかりの方にとっては最初から「ビッグキーワード」で上位表示させるのは非常の難しいため、初めは「ロングテールキーワード」から固めていくことが基本戦略となります。
まずはテーマを一つに絞って、その周辺の「ロングテールキーワード」を捉えた記事をいくつか作成してみるところから始めてみてはいかがでしょうか。
記事執筆:石渡 優
記事編集:田邊 龍司、中條 優
初めてのSEOシリーズ:
【初めてのSEO①】SEOでサイト集客!~メリットとデメリット~
【初めてのSEO②】やってはいけない!気を付けるべきSEO対策
【初めてのSEO③】ロングテールキーワードって何?メリット・デメリットを解説
【初めてのSEO④】検索エンジンって何?SEOに欠かせないGoogleの理念
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