「バナー広告とは」簡単にいえば?
バナー広告とは、簡単にひと言でいえば、「Webサイトに画像や動画を使用して配信する広告手法」です。バナー広告の概要について、以下の2つの視点からわかりやすく解説します。
- インターネット上のバナー広告の意味
- クリエイティブで多様な表現が可能なバナー広告
なお、現代企業にとって今後欠かせない要素はDX(デジタルトランスフォーメーション)です。DXを成功させるためには、その前段階の「デジタライゼーション」が重要となります。
「デジタライゼーション」については、以下の特集記事『デジタライゼーションとは?DX等との関係性も含め日本一わかりやすく解説!』で取り上げて詳しく解説しています。そちらの記事もぜひ、参考にご一読ください。
インターネットのバナー広告(スマホバナー広告含む)の意味
バナー(Banner)は、「のぼり」や「看板」「旗」などの目印を意味します。Web上のバナー広告とは、インターネット上で他のWebページに誘導するための目印として設置する広告です。
誰しもWebサイトの閲覧中に、キャンペーンや何らかの特集をアピールする、テキストと画像や動画でデザインされた広告を見たことがあると思います。それらがバナー広告です。
特に最近ではインターネットによる購買に使うデバイスとして、スマホの率が増えてきていますので、スマホのバナー広告も以前と比べて重要度を増しています。
ちなみに、スマホに絡んだSNSマーケティングのなかでもInstagram(インスタグラム)を活用したインスタマーケティングについては、以下の記事で詳しく特集しています。ぜひそちらも参考にしてください。
クリエイティブで多様な表現が可能なバナー広告
バナー広告はクリエイティブな表現ができて魅力的であるため、活用すればさまざまな効果が得られます。テキストだけの広告とは異なり、イメージを活用した視覚的アプローチが可能で、扱う商品がより魅力的になります。
この広告画像には、広告主サイトやキャンペーンなどのリンクが貼られており、クリックすることで広告主が誘導したいページに案内できます。そのためには、ユーザーがクリックしたくなるバナーを作成する必要があります。
インパクトのある画像やGIF動画などを使用し、Webサイトのトーンに合ったテキストを使用するなど、デザインに工夫が必要です。
また、バナーのサイズはIAB(InteractiveAdvertisingBureau)によって規格が決められており、その点も考慮する必要があります。
クリック型、成果報酬型、インプレッション型、月額保証型、PV保証型など多岐にわたる課金制度があります。課金額はメディアの認知度によって大きく異なるため、予算や目的に応じて最適なメディアを選択することが重要です。
なお、バナー広告などのWebマーケティングを含めて、現代のマーケティングは多くの課題を抱えています。
現代マーケティングの課題について、以下の特集記事『マーケティングにおける現代の課題とは?3つの視点から徹底解説』で詳細に解説しています。そちらも、ぜひ参考にご覧ください。
ディスプレイ広告とバナー広告の関係性
ディスプレイ広告とは、Webサイト上の広告枠に表示される広告すべてを指します。バナー広告も広告枠に表示されるので、ディスプレイ広告のひとつとなります。
なお、当サイトの読者のみなさんが携わっていると思われる、サブスク型ビジネス、とりわけSaaSビジネスにとっての最重要課題は「カスタマーサクセス」です。
そんな「カスタマーサクセス」について、以下の特集記事『カスタマーサクセスとは?サブスク型SaaSビジネスの生命線を完全解説!』で特集しています。ぜひご一読ください。
また、SaaSを含むBtoB企業における、マーケティング組織の類型と作り方や、営業部門との関係性に関して以下の特集記事『現代のマーケティング組織の類型と作り方とは?営業部門との関係性も解説』で解説しています。ぜひ、そちらも参考にご覧ください。
【当サイト「kyozon」とは?】
当サイト「kyozon」とは、読者のみなさんの日々の業務に役立つ情報群を発信し、ユーザーとベンダーのコミュニケーションを大いに活性化させるWebサービスです。
ご提供する情報はデジタルトレンド情報や専門家のインタビューおよび対談、最新ワードや基本情報のわかりやすく解説、ビジネスに役立つイベント情報など盛りだくさんとなっています。
ほかにもマーケティングの成功・失敗事例やビジネスツール・サービス導入検討に役立つ他のユーザーの事例やツールの感想、話題となったイベントのレポートな多岐にわたるラインナップです。
なによりも、読者のみなさんにとって関心があるサービスの資料を、無料でダウンロードできます。そしてダウンロードした資料をマイページでいつでも確認でき、ツール・サービスの検討や活用のお役立ち資料として、ご活用いただけます。
バナー広告とリスティング広告の対比
代表的なWeb広告のひとつがバナー広告ですが、ほかにもよく使われているWeb広告としてリスティング広告があります。
この2つの広告手法の大きな違いは、「広告の種類がテキスト形式か画像や動画も使えるか」ということや「広告の掲載場所が広告枠か検索結果表示ページか」であることが挙げられます。さらに詳しく見ていきましょう。
なお、Webマーケティングの基本となる「コンテンツ」というものの意味について、以下の特集記事『コンテンツの意味とは一体なに?分野別に具体例を挙げてわかりやすく解説』で掘り下げて解説しています。ぜひ、参考にご一読ください。
検索結果に連動するリスティング広告
Web広告の中でも有名な手法であるリスティング広告は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンの検索結果と連動して結果表示ページに掲載されます。そのため、ニーズが明確なユーザーにアプローチができます。
つまりコンバージョンの確度が比較的高いユーザーの目に触れさせることが可能です。ただしあくまで、テキストによる訴求となります。
なお、Web広告を含むさまざまなマーケティング戦略を学ぶためや、マーケティング業務の実践に役立つおすすめ本を厳選し、以下の特集記事『マーケティング戦略の実践に役立つ本おすすめ20選!初心者向け教科書から名著まで網羅』にてご紹介しています。
ぜひ、参考にご覧ください。
掲載場所を絞り込めるバナー広告
Web広告の中で最も代表的なバナー広告は、ニーズが明確ではない不特定多数のユーザーをターゲットにしています。画像はもちろんGIF動画など、テキストに限定されないクリエイティブな広告です。
Webサイトのトップページなどの視認性に優れている広告枠に表示されたり、ユーザーのWebにおける行動特性から表示場所を絞り込んだりが可能です。バナー広告は、その絞り込んだ場所を訪れた人に広告が表示されます。
バナー広告は掲載するWebサイトを訪れるユーザーが潜在顧客層と一致、もしくは近ければ、見込み客に向けてアプローチできます。そのため、バナー広告から誘導される情報の商材がユーザーの目的と合致することにより、広告をクリックして成約する可能性が高いと言えます。
このように、ターゲットが明確になっているほど、戦略的にバナー広告を出稿できるわけです。そんなマーケティングにおけるターゲット設定の戦略的意義を、コトラーやドラッカーの理論を交えつつ以下の記事で解説しています。ぜひ参考にご覧ください。
バナー広告の掲載場所と効果
バナー広告は掲載される場所の特性によって、費用のレベルおよび得られる効果が異なります。
大規模なWebメディアのトップページやニュースなどに掲載される視認性の高い広告枠は、掲載料も高額となりますが、短期間での認知度向上やブランティングに効果があるでしょう。
一方、大規模ではなくとも特定のユーザーに集客力があるWebサイトは、掲載費用は比較的抑えられます。しかし、それだけ商品やサービスへの興味を持っている潜在顧客層に表示される可能性が高まるので、費用対効果が見込める掲載場所となっています。
なお、バナー広告の役割のひとつである「ブランディング」という包括的戦略は、現代企業にとって重要なテーマです。自社のブランディングにおいて、ひとつの大切な基準となるのが、「他社が模倣できない独自の強み」をひと言で表現した「USP」です。
このUSPについて、以下の特集記事『マーケティングにおけるUSPとは?独自の強みを活かした提案の作り方』で取り上げ、総合的に解説しています。ぜひ参考にしてください。
また、別の角度(顧客視点・顧客心理の理解)から、ブランディング政策を進めるために貴重な示唆を与えてくれるのは、「顧客エンゲージメント」です。
顧客エンゲージメントの概念について、以下の特集記事『マーケティング施策で高めるべき顧客エンゲージメントとは?事例付きで徹底解説』で詳しく解説しています。ぜひ、参考にご覧ください。
バナー広告の2つのタイプ 「純広告型」と「運用型」
バナー広告の出稿方法は、大きく分けて2種類となります。
掲載したいWebサイトのセールスパートナーとなっている広告代理店を通じて出稿する方法と、広告代理店を通さないで掲載したいWebサイトを直接取引して、自ら運営する方法です。
広告代理店を通す方法をとる場合は、トップページなどの視認性に優れた広告枠での掲載が保証される、純広告型と呼ばれるバナー広告が採用されるのが一般的です。
Webサイトに直接取引する場合は、潜在顧客層の行動特性により絞り込まれた場所に掲載する、運用型と呼ばれるバナー広告が多く使用されています。
自社オウンドメディアへの誘導や商材の販売、サービスの成約などの明確なコンバージョンを促すアプローチ手法として使われます。ここではバナー広告の2つの手法である「純広告型」と「運用型」について、詳しく見ていきましょう。
ちなみに、オウンドメディアを通してメディアリテラシーを発揮できるマーケティング手法は、コンテンツマーケティングです。
コンテンツマーケティングに関する詳細に関しては、以下の特集記事『コンテンツマーケティングとは?情報の資産効果で顧客拡大を図ろう!』で詳しく取り上げて解説していますので、ぜひそちらも参考にご覧ください。
純広告型バナー広告
集客力の高いWebサイト上の、視認性の高い広告枠において、一定期間の掲載および表示回数が保証されるのが、純広告型バナー広告です。
後述する運用型に対して、優先的に配信され、ユーザーが閲覧可能な状態でのインプレションをもって表示回数をカウントします。
クリエイティブな表現と圧倒的な露出量を伴って掲載される広告で、ブランディングや商品、サービスの認知度を向上させたい場合にふさわしい広告です。
掲載のフォーマットも多彩で、一般的な広告枠やトップページ上部だけでなく、背景を使ってイメージを表現したり、3D表現で枠から飛び出すようなインパクトを与えたりもできます。
掲載後はその成果を、可視化されたデータで確認できます。ブランドや商材の認知状況、好感度や購入意向などをアンケートによって調査したり、広告に接触したユーザーの行動変容を追跡して分析したりなどが可能です。
なお、アンケートを含むマーケティング部門で行うリサーチ、「マーケティングリサーチ」には「消費者インサイト」を探ることと、そして経営リスクを減らすことという、2つの重要な目的があります。
マーケティングリサーチのさまざまな手法については、以下の記事で調査分析方法の種類を整理して詳細に解説していますので、ぜひ参考にしてください。
また、消費者インサイトの概念を理解するためには、以下の特集記事『マーケティングの生命線はインサイト!実践に応用して新市場を創造しよう』を参考にしてください。
運用型バナー広告
いつでも広告出稿のストップや再開が可能で、1日における最大予算を設定したりなど、予算に応じて運用できるのが、運用型バナー広告です。広告主は、掲載Webサイトのパートナーである広告代理店を通じて、もしくは自ら費用対効果の高い広告を目指します。
純広告と異なり、表示されただけでは費用が発生せず、バナーがクリックされて初めて課金されます。認知・ブランティングだけでなく、商材購買や自社オウンドメディアへの誘致などの、多様な広告目的達成のため活用できる点も運用型の魅力です。
なお、バナー広告を効果的に運用するベースとして、企業や組織のITリテラシーを維持・向上するのがひとつの課題です。現代ビジネスの中核であるマーケティングも、今やデジタルマーケティングの概念なしには立ち行かなくなってきています。
そんなデジタルマーケティングについては、以下の特集記事『デジタルマーケティングとは?現代ビジネスに欠かせない方法論を徹底解説』で総合的に解説していますので、ぜひ参考にご覧ください。
デジタルマーケティンで活用する、ビジネスに関する膨大な情報の収集と分析・解析に欠かせないのがマーケティングオートメーション(MA)です。
マーケティングオートメーション(MA)については、以下の特集記事『マーケティングオートメーションとは?ツールの選び方と運用の注意点』で包括的に詳しく解説しています。ぜひ、そちらも参考にご一読ください。
バナー広告の効果を高めるポイント
バナー広告効果を高めるための、主なポイントを挙げると以下の3つです。
- 目的とターゲットの明確化
- ターゲット層を意識したクリエイティブ
- 検証・改善の繰り返し
個別に見ていきましょう。
〜【おすすめ記事】「疑問ワードを日本一わかりやすく解説」シリーズのご紹介 〜
「シェアードサービス」については、以下の特集記事『シェアードサービスとは?企業の成功事例を交え日本一わかりやすく解説!』で取り上げて詳しく解説しています。そちらの記事もぜひ、参考にご一読ください。
目的とターゲットの明確化
広告の目的ならびにターゲットが明確化されていれば、訴求すべき点も自ずと明確になります。目的とターゲットが不明瞭な場合、訴求レベルが曖昧な広告に陥り、効果がほとんど現れないケースもあるので注意が必要です。
なお、Web広告などのマーケティングを成功させるためには、目的とターゲットの明確化だけでなく営業部門との連携による、営業現場の声や顧客の営業情報も把握することで、さらに精度が上がります。
しかし時としてマーケティング部門と営業部門は、対立しているケースがあります。マーケティングの成功の鍵のひとつは、マーケティングと営業の関係性が、決して「対立」ではなく情報を共有する「連携」を目指すべきでしょう。
そんなマーケティングと営業の関係性については、以下の特集記事『マーケティングと営業の違いとは?顧客像と情報の共有で対立を連携に!』で特集していますので、ぜひ参考にご覧ください。
ターゲット層を意識したクリエイティブ
明確になったターゲットにとって、親和性が高いビジュアルや仕掛けのクリエイティブを準備することも重要です。想定されたターゲットの年代層や趣味、価値観や志向性、地域性や年収などの属性から、逆算して親和性を高める工夫を心掛けましょう。
PDCAサイクルの繰り返し
バナー広告は従来のメディア広告(TV・新聞・ラジオ・雑誌など)と異なり、閲覧数などのデータをリアルタイムで計測して、改善の参考とできます。
いわゆるABテストを用いて、同じ期間に複数の広告、あるいは同じ広告を別のメディアに掲載し、データから成果の比較が可能です。それをもとに、仮説・実行・検証・改善のPDCAサイクルを繰り返し回しながら運用することで、広告の精度を高めていくことが可能です。
なお、バナー広告にかぎらずすべてのマーケティング施策において、個々の目的の明確化が必要です。そしてマーケティング全体を俯瞰した、大局的な目的の設定もまた欠かせません。
そんなマーケティングの目的について、以下の特集記事『【徹底解剖】マーケティングの目的とは?重要性や設定例と達成のための手法』で詳しく掘り下げています。ぜひ参考にご一読ください。
また、企業側の目的以上に、潜在顧客側の心理を理解し、施策に反映することも必要です。
心理学を応用したマーケティング手法については、以下の特集記事『心理学を応用したマーケティング手法一覧!すぐに使えるテクニック11選』ですぐに使えるテクニック11選をご紹介しています。そちらも、ぜひ参考にご覧ください。
まとめ
バナー広告はビジュアルの訴求力に優れ、ブランディングや認知度向上、見込み客の獲得につなげやすい広告です。とはいえバナー広告にも、課金方式や運用方式によりさまざまな種類が存在します。
目的やターゲットを明確化した上で、訴求点に合わせた種類の選定が欠かせません。企業のWebマーケティング担当者のみなさんは、ここでご紹介した情報をバナー広告検討の際の参考にしていただければ幸いです。
なお、当メディア「kyozon」のメインテーマのひとつが「マーケティング」です。当サイトにて、マーケティングに役立つ、さまざまなサービスの資料が無料でダウンロードできます。マーケティング担当者や責任職のみなさんは、ぜひご利用ください。
また、ビジネススキルの中でも高度な部類に入るのが「マーケティングスキル」です。
マーケティングスキルはビジネスにおける自分の最強のリソース(資源)であることを、以下の特集記事『マーケティングスキルは身につけて損がないビジネス上の最強の自己資源』で総合的に詳しく解説しています。ぜひそちらも、参考にご覧ください。
ちなみに、そもそもマーケティングとは一体どういうものなのかについて知りたいみなさんのためには、以下の特集記事『マーケティングとはなにか?その意味や定義を日本一わかりやすく解説』において、掘り下げつつわかりやすく解説しています。
基礎的情報として、ぜひ参考にご一読ください。
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※2023年以降のマーケティング戦略構築に参考になる、マーケティングトレンドについて、以下の特集記事『マーケティングトレンドを徹底解剖!2022年までの考察と2023年の展望』で総合的かつ詳細に解説しています。ぜひとも、参考にご一読ください。
※マーケティングを実践するにあたって、消費者の購買行動を可視化するマーケティングモデルというものがあります。マーケティングモデルとは何かについて、以下の記事『マーケティングモデルとは?認知から購買の消費者行動を分析した仮説』でわかりやすく解説しています。そちらも、参考にご一読ください。
※マーケティング活動は幅広い領域にまたがるため、全体を統括するスキル「マーケティング・マネジメント」が求められます。
「マーケティングマネジメント」について、そのプロセスと業界別成功例を以下の特集記事『マーケティングマネジメントとは?プロセスと業界別成功例を徹底解説』で詳細に解説しています。そちら、ぜひ参考にご覧ください。