そもそもチームビルディングとは?目的と重要性を再確認
「チームビルディング」という言葉を耳にする機会は増えましたが、その本質的な意味や目的を正しく理解できているでしょうか。チームビルディングとは、単にメンバー間の親睦を深めるための懇親会やレクリエーションを指すものではありません。一人ひとりのメンバーが持つスキルや能力、経験を最大限に活かし、共通の目標を達成できるような、機能的で成果を出せる組織を意図的に作り上げていくための取り組み全般を指します。
個々人がバラバラに作業する「グループ」とは異なり、「チーム」は共有された目標に向かってメンバーが互いに協力し、補い合い、相乗効果を生み出す組織です。現代のビジネス環境は変化が激しく、複雑な課題が山積しています。このような状況下で高い成果を出し続けるためには、個人の力だけでは限界があり、組織的なチームの力が不可欠です。そのため、チームビルディングは企業の持続的な成長を支える重要な経営戦略の一つとして位置づけられています。
チームビルディングが目指す5つの段階
チームは結成してすぐに機能するわけではありません。心理学者ブルース・タックマンが提唱した「タックマンモデル」によれば、チームは一般的に以下の5つの段階を経て成長・成熟していくとされています。チームビルディングを効果的に行うには、自分たちのチームが今どの段階にいるのかを正しく認識し、その段階に応じたアプローチをすることが極めて重要です。各段階の特徴と乗り越えるべき課題を理解しましょう。
段階 | 通称 | チームの状態 | 主な課題とアプローチ |
---|---|---|---|
第1段階 | 形成期(フォーミング) | メンバーがお互いを探り合っている状態。不安や緊張感があり、遠慮が見られる。 | リーダーが明確な目標やビジョンを示し、メンバー間の相互理解を促す場を設ける。 |
第2段階 | 混乱期(ストーミング) | 意見の対立や価値観の違いが表面化し、衝突が起こりやすい。 | 対立を避けずに、建設的な議論ができる環境を整える。コミュニケーションのルール作りが重要。 |
第3段階 | 統一期(ノーミング) | チームとしての目標やルールが共有され、役割分担が明確になる。一体感が生まれる。 | メンバーの主体性を尊重し、協力体制を強化する。成功体験を共有し、チームの規範を確立する。 |
第4段階 | 機能期(パフォーミング) | チームが最も成熟し、自律的に機能している状態。メンバー間の信頼関係が深く、高い成果を出す。 | メンバーに権限を委譲し、さらなる高みを目指すための挑戦を促す。パフォーマンスを維持・向上させる。 |
第5段階 | 散会期(アジャーニング) | プロジェクトの終了などにより、チームが解散する段階。成果を振り返り、次の活動へ繋げる。 | これまでの活動を称賛し、メンバーの貢献に感謝を伝える。経験や学びを形式知化し、組織の資産とする。 |
形成期(フォーミング)
チームが結成されたばかりの初期段階です。メンバーはまだお互いのことをよく知らず、手探りの状態にあります。目標や各自の役割も不明確なため、不安や緊張感を抱えていることが多く、発言も遠慮がちになりがちです。この段階では、リーダーがチームの目的や目標(ゴール)を明確に示し、メンバーが安心してコミュニケーションを取れる雰囲気を作ることが重要です。自己紹介や簡単なアイスブレイクなどを通じて、相互理解の第一歩を踏み出しましょう。
混乱期(ストーミング)
お互いのことが少しずつ分かり始めると、それぞれの意見や価値観の違いが表面化し、対立や衝突が生まれやすくなる時期です。一見ネガティブな段階に見えますが、多様な意見をぶつけ合うことで、より良いアイデアや解決策が生まれる可能性を秘めた、チームの成長に不可欠なプロセスです。リーダーは対立を恐れずに、感情的になるのではなく建設的な議論ができるようファシリテーションを行う必要があります。お互いの意見を尊重し、傾聴する姿勢を育むことが求められます。
統一期(ノーミング)
混乱期を乗り越えることで、メンバー間には一体感が生まれ始めます。チームとしての目標が共有され、それに向かうためのルールや規範、各自の役割分担が確立されていきます。コミュニケーションが活発になり、相互理解が深まることで、チームは安定期に入ります。この段階では、メンバーが主体的に行動できるよう促し、チームとしての成功体験を積み重ねていくことが、次の「機能期」へ移行するための鍵となります。
機能期(パフォーミング)
チームが最も成熟し、成果を最大化できる段階です。メンバーは互いを深く信頼し、それぞれの役割を自律的に遂行します。リーダーが細かく指示しなくても、チーム全体が同じ目標に向かって有機的に連携し、「1+1」が「2」以上になる相乗効果(シナジー)が生まれている状態です。この段階では、現状維持に満足せず、より高い目標への挑戦を促したり、メンバーの成長を支援したりすることがリーダーの役割となります。
散会期(アジャーニング)
有期のプロジェクトやタスクフォースなど、目的達成によってチームが解散する最終段階です。目標達成の喜びを分かち合うと同時に、チームとしての活動が終わることへの寂しさを感じるメンバーもいます。この段階では、これまでの活動で得られた成果や学び、個人の成長などをきちんと振り返り、組織全体の資産として次に繋げることが重要です。メンバーの貢献を称え、感謝を伝えることで、ポジティブな締めくくりとすることができます。
チームビルディングで得られる具体的な効果
効果的なチームビルディングを継続的に行うことで、企業や組織は多岐にわたるメリットを得ることができます。これらは単なる精神論ではなく、組織の競争力に直結する重要な要素です。
- 生産性の向上
メンバー間の連携がスムーズになり、情報共有が円滑になることで、業務の無駄が削減されます。また、互いの強みを活かし弱みを補い合うことで、チーム全体としてのアウトプットの質と量が向上し、生産性が飛躍的に高まります。 - コミュニケーションの活性化
チームビルディング施策を通じて、普段の業務では関わりの少ないメンバーとも話す機会が生まれます。これにより部門間の壁がなくなり、風通しの良い組織風土が醸成されます。円滑なコミュニケーションは、迅速な意思決定や問題解決の基盤となります。 - 従業員エンゲージメントの向上
チームへの帰属意識や貢献意欲が高まることで、仕事に対するモチベーションが向上します。自分の意見が尊重され、チームの一員として認められていると感じることは、従業員のエンゲージメントを高め、自律的な行動を促すことに繋がります。 - 離職率の低下
良好な人間関係が築かれ、心理的安全性が確保された職場では、従業員は安心して働くことができます。仕事のやりがいや仲間との連帯感を感じることで、組織への定着率が高まり、優秀な人材の流出を防ぐ効果が期待できます。 - イノベーションの創出
多様な価値観やスキルを持つメンバーが、気兼ねなく意見を交換できる環境は、新しいアイデアやイノベーションが生まれる土壌となります。異なる視点が組み合わさることで、従来の発想では生まれなかった画期的な解決策が創出されやすくなります。
チームビルディングを成功に導く7つのコツ
チームビルディングは、ただイベントやゲームを実施すれば成功するわけではありません。その効果を最大化し、強いチームを作り上げるためには、押さえるべきいくつかの重要なコツがあります。
ここでは、企画段階から実践、そしてその後に至るまで、明日からすぐに使える7つの成功の秘訣をプロの視点から詳しく解説します。
目的を明確にしメンバーと共有する
チームビルディングを成功させるための最も重要な第一歩は、「何のために、どのような状態を目指して行うのか」という目的を明確にすることです。目的が曖昧なままでは、メンバーは「なぜこんなことをやらされているのだろう」と感じ、主体的に参加することが難しくなります。結果として、単なるレクリエーションで終わってしまい、本来の効果は得られません。
例えば、「コミュニケーションを活性化させたい」「部署間の連携を強化したい」「新しいプロジェクトメンバーの相互理解を深めたい」といった具体的な目的を設定します。そして、その目的をリーダー自身の言葉で、背景にある課題感とともにメンバー全員に丁寧に説明し、共有することが不可欠です。目的意識がチーム全体で統一されて初めて、全員が同じ方向を向いて活動に取り組むことができます。
メンバーの主体性を引き出す
トップダウンで決められた活動は、時にメンバーの「やらされ感」を生んでしまいます。チームビルディングの効果を高めるには、メンバーが「自分たちのための活動」だと感じられるような、主体性を引き出す仕掛けが欠かせません。
企画の初期段階で「どんなチームになりたいか」「チームの課題は何か」といったテーマで意見を募ったり、アクティビティのアイデアを募集したりするのも良いでしょう。また、当日の運営の一部をメンバーに任せる、いくつかの選択肢の中から実施するゲームをチームで選んでもらうといった方法も有効です。メンバー一人ひとりが当事者意識を持つことで、活動へのエンゲージメントは飛躍的に高まります。
リーダーが積極的に関与する
チームビルディングにおいて、リーダーの姿勢はチーム全体に大きな影響を与えます。リーダーが企画を人任せにしたり、当日に消極的な態度を取ったりすると、その雰囲気はメンバーにも伝わってしまいます。リーダー自身がチームビルディングの重要性を理解し、積極的に関与する姿勢を示すことが、成功の鍵を握ります。
企画段階から目的設定に関わり、当日は誰よりも楽しむ姿勢で参加し、メンバー一人ひとりに声をかけるなど、率先して場を盛り上げましょう。ただし、リーダーが主役になりすぎてメンバーの主体性を奪わないよう、あくまでファシリテーターとして全体のバランスを見ながら、メンバーが活躍できる環境を整えることが重要です。リーダーのコミットメントが、チームの一体感を醸成します。
心理的安全性を確保する
心理的安全性とは、「このチームの中では、どんな意見を言っても、失敗をしても、非難されたり人間関係が悪くなったりすることはない」とメンバー全員が感じられる状態のことです。この心理的安全性の土台があってこそ、メンバーは安心して本音を話し、新しいアイデアに挑戦できます。
チームビルディングの活動を始める前に、「他者の意見を否定しない」「最後まで話を聴く」といった簡単なグラウンドルールを設定するだけでも効果があります。また、リーダーが自己開示をしたり、アイスブレイクで緊張をほぐしたりすることも、心理的安全性の高い場を作る上で役立ちます。誰もが安心して自分らしさを発揮できる環境を整えることを最優先に考えましょう。
振り返りの時間を必ず設ける
チームビルディングを「楽しかった」という一過性のイベントで終わらせないために、振り返りの時間は絶対に欠かせません。活動を通じて何を感じ、何を学び、それを今後の業務にどう活かしていくのかを言語化し、共有するプロセスが重要です。この振り返りこそが、活動で得た経験を組織の力に変えるための重要な架け橋となります。
アクティビティの直後に、「今回の活動で気づいたチームの強みは何か」「明日からの業務で意識したいことは何か」といったテーマで、個人やグループでディスカッションする時間を設けましょう。KPT(Keep/Problem/Try)のようなフレームワークを用いるのも効果的です。振り返りを通じて、チームビルディングの目的がどの程度達成されたかを確認し、次のアクションへと繋げることができます。
業務との関連性を持たせる
チームビルディングが「ただの遊び」と捉えられないためには、日常業務への接続を意識し、活動内容と業務との関連性を持たせることが大切です。業務から完全に切り離された活動は、現実逃避にはなっても、根本的なチームの課題解決には繋がりにくい場合があります。
例えば、情報共有の課題があるチームなら、伝言ゲームやコンセンサスゲームのように、正確な情報伝達の重要性を体感できるアクティビティが有効です。また、企画立案がテーマのワークショップであれば、実際の業務課題をテーマに設定することで、チームビルディングの時間がそのまま業務改善に直結します。活動で得た学びやスキルが、どのように日々の仕事に役立つのかをメンバーが具体的にイメージできるように設計しましょう。
継続的に実施する
強い信頼関係やチームワークは、一夜にして築かれるものではありません。チームビルディングは一度きりの特効薬ではなく、継続的な取り組みによって文化として組織に根付いていくものです。チームの状態は常に変化するため、定期的に関係性をメンテナンスし、強化していく必要があります。
大規模なイベントを年に1回行うだけでなく、短時間で手軽にできる施策を日常に取り入れることが継続のコツです。施策の目的やチームの状況に合わせて、頻度や時間を使い分けることが効果的です。
頻度 | 施策例 | 目的・効果 |
---|---|---|
毎日 / 毎週 | 朝会でのチェックイン、グッドアンドニュー | 日々のコミュニケーションの習慣化、相互理解の促進 |
毎月 / 四半期 | ランチ会、ワークショップ、読書会 | 定期的な関係性の見直し、新たなスキルの習得 |
半期 / 年1回 | オフサイトミーティング、合宿、キックオフイベント | 大きな目標設定、ビジョンの共有、深い関係構築 |
このように、様々な施策を計画的に組み合わせ、チームビルディングを特別なイベントではなく、チーム運営のサイクルに組み込むことで、変化に強く、生産性の高いチームを持続的に育てることができます。
失敗しないチームビルディング企画の進め方4ステップ
チームビルディングは、ただ流行りのゲームやアクティビティを実施するだけでは期待した効果は得られません。成功の鍵は、自社の課題に基づいた戦略的な企画と実行にあります。ここでは、誰でも明日から実践できる、失敗しないチームビルディング企画の進め方を4つのステップで具体的に解説します。
ステップ1|現状の課題を洗い出す
企画の第一歩は、チームが現在抱えている課題を正確に把握することです。課題が曖昧なままでは、施策が的外れなものになり、時間とコストを無駄にしてしまいます。まずは客観的な視点でチームの現状を分析し、課題を明確にしましょう。
課題を洗い出すための具体的な方法には、以下のようなものがあります。
- アンケート調査:エンゲージメントサーベイやパルスサーベイを活用し、従業員の満足度やチームへの帰属意識などを数値で把握します。匿名性を担保することで、メンバーの本音を引き出しやすくなります。
- ヒアリング(1on1ミーティング):マネージャーやリーダーがメンバーと個別に面談し、業務上の悩みや人間関係、チームに対する要望などを直接聞きます。普段の業務では見えにくい、個々の課題感を深く理解できます。 –
ワークショップ形式での意見交換:
- 「私たちのチームの強みと弱み」といったテーマで、メンバー自身にディスカッションしてもらう方法です。当事者意識が生まれ、課題解決へのモチベーション向上にも繋がります。
- 各種データの分析:時間外労働時間、離職率、プロジェクトの達成率、コミュニケーションツールの利用状況といった客観的なデータを分析し、課題の仮説を立てることも有効です。
洗い出した課題は、以下のように整理することで、次のステップである目的設定がスムーズになります。
課題の領域 | 具体的な状況 | 考えられる原因 |
---|---|---|
コミュニケーション | 部署間の連携が少なく、情報の共有漏れが頻発している。リモートワークで雑談の機会が減り、一体感が薄れている。 | 業務上の接点が少ない。コミュニケーションツールが十分に活用されていない。 |
相互理解 | 新メンバーがチームに馴染めていない。お互いの人柄や業務外のスキルを知らないため、協力を依頼しづらい雰囲気がある。 | 中途採用者が多い。自己開示の場がない。業務以外の交流がほとんどない。 |
目標達成意欲 | チームとしての目標が曖昧で、個々の業務がどう貢献しているか実感しにくい。メンバーのモチベーションに差がある。 | ビジョンや目標が共有されていない。役割分担が不明確。 |
ステップ2|目的とゴールを設定する
現状の課題が明確になったら、次はその課題を解決するために「何のためにチームビルディングを行うのか(目的)」、そして「どのような状態を目指すのか(ゴール)」を具体的に設定します。目的とゴールが明確であれば、施策の方向性が定まり、参加者の納得感も得やすくなります。
ゴールを設定する際は、具体的で測定可能な指標を用いる「SMARTの法則」を意識すると良いでしょう。
- Specific(具体的):誰が読んでも同じ解釈ができる、具体的な内容か。
- Measurable(測定可能):達成度合いを客観的に測れるか。
- Achievable(達成可能):現実的に達成できる目標か。
- Relevant(関連性):組織やチームの課題解決に繋がるか。
- Time-bound(期限):いつまでに達成するのか期限が明確か。
例えば、「コミュニケーションを活性化する」という曖昧な目的ではなく、「部署間の連携ミスを3ヶ月後までに20%削減する」といった具体的なゴールを設定します。
洗い出した課題 | チームビルディングの目的 | 具体的なゴール(SMART) |
---|---|---|
部署間の連携が少なく、情報共有漏れが頻発 | 部署の垣根を越えた円滑なコミュニケーションを促進する | 施策実施後3ヶ月以内に、部署横断プロジェクトにおける情報共有漏れによる手戻り件数を30%削減する。 |
新メンバーがチームに馴染めていない | 新旧メンバー間の心理的な壁を取り払い、相互理解を深める | 施策実施後1ヶ月の1on1で、新メンバーの80%以上が「チームに相談しやすいと感じる」と回答する状態を目指す。 |
チームとしての目標が曖昧で、モチベーションに差がある | チームのビジョンと個人の役割を結びつけ、目標達成への一体感を醸成する | 次の四半期末までに、チーム目標の達成率を前期比で10%向上させる。 |
ステップ3|課題と目的に合った施策を選ぶ
目的とゴールが定まったら、いよいよそれを達成するための具体的な施策(ゲームやアクティビティ)を選びます。大切なのは、単に楽しそうだからという理由で選ぶのではなく、設定した目的を達成できるかどうかという視点で判断することです。
施策を選ぶ際は、以下の観点を総合的に考慮しましょう。
- 目的との整合性:「コミュニケーション活性化」が目的なら対話が生まれるものを、「協力体制の強化」が目的なら全員で課題解決に取り組むものを選ぶ。
- メンバーの特性:年齢層、性別、職種、性格(内向的か外交的か)などを考慮し、全員が無理なく参加できる内容を選びます。
- 時間と予算:確保できる時間(業務時間内か、業務時間外か)と予算の範囲内で実施可能な施策をリストアップします。 –
開催形式:
- メンバーの働き方(出社、リモートワーク、ハイブリッド)に合わせて、オフライン、オンライン、またはその両方を組み合わせた形式を検討します。
これらの観点を踏まえ、課題や目的に合った施策の方向性を決定します。具体的なゲームやアクティビティについては、本記事の次の章で詳しく紹介しています。
ステップ4|実施と効果測定を行う
計画した施策を実行し、その効果を測定して次に繋げる、企画の最終ステップです。チームビルディングを「やりっぱなしのイベント」で終わらせないためには、効果測定と振り返りが不可欠です。
実施段階のポイント
当日の運営をスムーズに行うために、事前準備を徹底しましょう。目的や当日の流れを参加者に事前に共有し、参加意欲を高めておくことが重要です。また、当日はファシリテーターが、全員が発言・参加しやすい雰囲気を作り、目的から逸れないように議論を導く役割を担います。
効果測定と振り返り
施策の効果を測るためには、定量的なデータと定性的な感想の両面からアプローチします。
- 事後アンケート:施策の満足度や、目的としていた「相互理解が深まったか」「コミュニケーションが取りやすくなったか」といった項目について、5段階評価などで回答してもらいます。自由記述欄を設け、具体的な感想や意見を集めることも有効です。
- 行動観察:施策実施後の日常業務において、メンバーの行動にどのような変化があったかを観察します。例えば、「挨拶や雑談が増えた」「部署を越えた相談が増えた」といったポジティブな変化が見られるかを確認します。
- KPIの追跡:ステップ2で設定したゴール(例:手戻り件数、エンゲージメントスコア、目標達成率など)が、施策実施後にどのように変化したかを定期的に計測します。
集計した結果は必ず参加者にフィードバックし、チーム全体で成果と課題を共有しましょう。この一連のPDCAサイクル(Plan-Do-Check-Action)を回し続けることが、継続的に強いチームを育むための最も重要なコツと言えるでしょう。
【目的別】チームビルディングにおすすめのゲームとアクティビティ
チームビルディングの目的や課題は、チームの状況によって様々です。ここでは、代表的な3つの目的「コミュニケーション活性化」「相互理解の深化」「協力体制の強化」に分け、それぞれにおすすめのゲームやアクティビティをオフライン・オンライン別にご紹介します。自社のチームに最適な施策を見つけるための参考にしてください。
コミュニケーション活性化におすすめのアイデア
まずは、メンバー間の会話の量を増やし、発言しやすい雰囲気を作りたい場合におすすめのアイデアです。特に、チームの形成期や、新しいメンバーが加わったタイミングで効果を発揮します。
【オフライン向け】NASAゲーム
NASAゲームは、合意形成(コンセンサス)を学ぶための定番ゲームです。ある状況設定のもと、チームで議論を重ねて一つの結論を導き出します。活発な意見交換を通じて、コミュニケーションの質と量を高めることを目的としています。
項目 | 内容 |
---|---|
目的 | 論理的思考力の向上、傾聴力・対話力の養成、合意形成プロセスの学習 |
所要時間 | 約45分~60分 |
推奨人数 | 1チーム4~6人 |
必要なもの | 問題用紙、筆記用具 |
進め方:
- ファシリテーターが「月で遭難した宇宙飛行士」という状況設定と、手元に残された15個のアイテムリストを配布します。
- まず個人で、生存に必要なアイテムの優先順位を考えます。(10分)
- 次にチームで議論し、チームとしての最終的な優先順位を決定します。(20分)
- NASAによる模範解答と照らし合わせ、個人とチームのスコアを比較し、振り返りを行います。(15分)
このゲームのポイントは、多数決ではなく、全員が納得する結論を目指すプロセスそのものにあります。自分と他者の意見の違いを乗り越え、協力して最適解を探す体験は、日常業務における円滑なコミュニケーションの土台となります。
【オフライン向け】グッドアンドニュー
グッドアンドニューは、24時間以内にあった「良かったこと(Good)」や「新しい発見(New)」を一人ずつ発表していくシンプルなアイスブレイクです。ポジティブな話題を共有することで、チームの心理的安全性を高め、明るい雰囲気を作り出す効果があります。
項目 | 内容 |
---|---|
目的 | アイスブレイク、ポジティブな雰囲気の醸成、相互理解の促進 |
所要時間 | 約5分~15分 |
推奨人数 | 3人~(人数が多い場合はグループ分けを推奨) |
必要なもの | 特になし |
進め方:
- メンバーが円になり、順番に24時間以内にあった「良かったこと」や「新しい発見」を話します。
- 一人の発表が終わるごとに、全員で拍手をします。
- 他のメンバーは、発表に対して質問をしても構いません。
朝礼や定例会議の冒頭に短時間で実施できる手軽さが魅力です。継続することで、メンバーの意外な一面や価値観を知るきっかけにも繋がります。
【オンライン向け】リモートランチ会
リモートワーク環境では、業務以外の雑談が生まれにくく、コミュニケーション不足に陥りがちです。リモートランチ会は、オンライン上で食事をしながら気軽に会話する機会を意図的に設けることで、メンバー間の交流を促進します。
項目 | 内容 |
---|---|
目的 | 雑談の機会創出、社内コミュニケーションの活性化、孤独感の解消 |
所要時間 | 約30分~60分 |
推奨人数 | 1グループ4~5人(会話が弾みやすい人数) |
必要なもの | Web会議ツール、食事 |
成功のコツ:
- 会社が食事代を補助する制度(チケットレストランやUber Eatsのクーポン配布など)があると、参加率が向上します。
- ただ集まるだけでなく、「好きなお取り寄せグルメ紹介」や「最近ハマっていること」など、簡単なテーマを設定すると会話のきっかけが掴みやすくなります。
- 部署や役職を越えたメンバーでグループを組むと、普段関わりのない社員との新たな繋がりが生まれます。
【オンライン向け】オンライン人狼ゲーム
人狼ゲームは、市民チームと人狼チームに分かれて会話をしながら、互いの正体を探るトーク中心の心理ゲームです。オンラインでもツールを使えば手軽に実施でき、論理的思考力、説得力、傾聴力といった高度なコミュニケーションスキルを養うのに役立ちます。
項目 | 内容 |
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目的 | 論理的思考力・傾聴力・説得力の向上、コミュニケーションの活性化 |
所要時間 | 約60分~ |
推奨人数 | 5人~10人程度 |
必要なもの | Web会議ツール、人狼ゲームアプリやWebサービス |
ゲームの性質上、相手を疑ったり、嘘をついたりする場面も出てきます。そのため、実施する際は「あくまでゲームである」という前提を共有し、終了後にはお互いの健闘を称え合うなど、ポジティブな雰囲気で終えるためのファシリテーションが重要です。
相互理解を深めるおすすめのアイデア
メンバー一人ひとりの価値観や人柄、得意なことなどを知ることで、チーム内の信頼関係はより強固になります。ここでは、自己開示や共同作業を通じて、お互いの理解を深めるためのアイデアをご紹介します。
【オフライン向け】ペーパータワー
限られた資源(紙)を使って、チームで協力していかに高いタワーを建てられるかを競うシンプルなゲームです。共同作業を通じて、メンバーそれぞれの役割や思考のクセ、強みが自然と見えてきます。
項目 | 内容 |
---|---|
目的 | 役割分担の学習、PDCAサイクルの体験、メンバーの特性理解 |
所要時間 | 約30分~45分(作戦タイム、作業タイム、振り返りを含む) |
推奨人数 | 1チーム4~6人 |
必要なもの | A4用紙(1チーム20~30枚程度)、ハサミ、定規、ストップウォッチ |
このワークの重要な点は、タワーの高さだけでなく、「なぜその高さになったのか」「チーム内でどのようなコミュニケーションがあったのか」を振り返ることです。「〇〇さんのアイデアが良かった」「もっと時間を意識すればよかった」といった気づきを共有することで、チームの成長に繋がります。
【オフライン向け】自分史ワークショップ
自分史ワークショップは、自身の過去の経験やターニングポイントを振り返り、メンバーに共有するアクティビティです。業務上では見えにくい個人の価値観や人柄、モチベーションの源泉に触れることで、深いレベルでの相互理解を促進します。
項目 | 内容 |
---|---|
目的 | 価値観の共有、相互理解の深化、信頼関係の構築 |
所要時間 | 約60分~90分 |
推奨人数 | 1グループ4~5人 |
必要なもの | 紙、ペン、モチベーショングラフのテンプレートなど |
進め方:
- 人生の浮き沈みをグラフにする「モチベーショングラフ」などのフレームワークを用いて、個々で自分史を作成します。
- 作成した自分史をグループ内で一人ずつ発表します。
- 聞き手は、発表内容に対して質問をしたり、感想を伝えたりします。
プライベートな内容に踏み込むため、「話したくないことは話さなくて良い」というルールを徹底し、心理的安全性が確保された場で行うことが不可欠です。
【オンライン向け】他己紹介
他己紹介は、ペアになった相手にインタビューを行い、その内容をもとに相手のことを全体に紹介するアクティビティです。相手を深く知ろうとする傾聴力と、魅力を引き出して伝える表現力が同時に養われます。
項目 | 内容 |
---|---|
目的 | 傾聴力の向上、相互理解の促進、アイスブレイク |
所要時間 | 約30分~45分 |
推奨人数 | 全体で6人以上(ペアを組むため) |
必要なもの | Web会議ツールのブレイクアウトルーム機能 |
インタビューの際には、「仕事でやりがいを感じる瞬間」や「休日の意外な過ごし方」など、あらかじめいくつか質問項目を用意しておくと、会話がスムーズに進みます。紹介される側は、自分が他者からどう見えているかを知る良い機会にもなります。
【オンライン向け】チェックイン・チェックアウト
チェックイン・チェックアウトは、会議やプロジェクトの開始時(チェックイン)と終了時(チェックアウト)に、今の気持ちや状態を一人ひと言ずつ共有するシンプルな手法です。メンバーのコンディションや関心事を共有することで、心理的な繋がりを育み、チームとしての一体感を高めます。
項目 | 内容 |
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目的 | 心理的安全性の確保、会議への集中度向上、相互理解の促進 |
所要時間 | 各5分程度 |
推奨人数 | ~10人程度 |
必要なもの | 特になし |
チェックインでは「今日の意気込み」「今の気分」などを、チェックアウトでは「会議の感想」「得られたこと」などを共有します。短時間で実施できるため、日々のオンラインミーティングに簡単に取り入れられる点が大きなメリットです。
チームの協力体制を強化するおすすめのアイデア
個々のメンバーが能力を発揮しつつ、共通の目標に向かって一丸となる「協力体制」を築くためのアイデアです。困難な課題にチームで立ち向かう体験は、強い結束力を生み出します。
【オフライン向け】脱出ゲーム
脱出ゲームは、チームで協力して謎や暗号を解き明かし、制限時間内に特定の空間からの脱出を目指す体験型ゲームです。明確な共通目標に向かって、自然な形で役割分担や情報共有、協力が生まれるのが最大の特徴です。
項目 | 内容 |
---|---|
目的 | チームワークの醸成、役割分担と情報共有の促進、目標達成能力の向上 |
所要時間 | 約60分~120分 |
推奨人数 | 1チーム4~8人 |
必要なもの | (専門施設やキットを利用) |
非日常的な空間での共同体験は、強い一体感と達成感をもたらします。ゲームというエンターテインメント性が高いため、参加者が楽しみながら主体的に取り組める点も魅力です。最近では、企業研修用にカスタマイズされたプログラムも多く提供されています。
【オフライン向け】スポーツアクティビティ
フットサルやバスケットボール、リレーといったスポーツは、言葉を交わさずとも協力し合える「非言語コミュニケーション」を活性化させます。共に汗を流し、喜びや悔しさを分かち合う体験は、理屈抜きの強い連帯感を生み出します。
項目 | 内容 |
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目的 | 一体感の醸成、リフレッシュ、非言語コミュニケーションの促進 |
所要時間 | 半日~1日 |
推奨人数 | 10人以上 |
必要なもの | 運動施設、スポーツ用具 |
企画する際は、運動が苦手な人や体力に自信がない人でも楽しめるような配慮が不可欠です。全員が参加できるような独自のルールを設けたり、応援やサポートといった役割を用意したりする工夫が求められます。
【オンライン向け】合意形成ゲーム
オフラインのNASAゲームと同様に、オンラインでも合意形成を目的としたゲームは実施可能です。「砂漠で遭難したら」「無人島に漂着したら」といった様々なシナリオがあり、Web会議ツールとスプレッドシートなどを使えば簡単に行えます。オンライン環境下での議論の進め方や、効率的な情報共有の方法を実践的に学ぶことができます。
項目 | 内容 |
---|---|
目的 | オンラインでの合意形成プロセスの学習、論理的思考力・対話力の向上 |
所要時間 | 約60分 |
推奨人数 | 1チーム4~6人 |
必要なもの | Web会議ツール、スプレッドシートやオンラインホワイトボード |
オンラインでの議論は、発言のタイミングが重なったり、相手の表情が読み取りにくかったりといった難しさがあります。このゲームを通じて、ファシリテーターを立てて議論を整理したり、チャット機能を活用して意見を補足したりといった、オンラインならではの協力体制を構築する訓練になります。
【オンライン向け】オンライン謎解き
オンライン謎解きは、Web会議ツールなどを通じてチームで協力し、出題される謎を解き明かしていくゲームです。メンバーがそれぞれ別の情報を持ち、それらを正しく共有しなければ解けない仕組みになっていることが多く、オンラインでの情報共有の重要性を体感できます。
項目 | 内容 |
---|---|
目的 | オンラインでの情報共有と協力体制の強化、一体感の醸成 |
所要時間 | 約60分~90分 |
推奨人数 | 1チーム4~6人 |
必要なもの | Web会議ツール、PC、専用のWebサイトやツール |
物理的に離れている状況で、いかにしてチームとして機能するかを試されるアクティビティです。オンラインホワイトボードを使って情報を一元化したり、ブレイクアウトルームで役割ごとに分かれて作業を進めたりと、リモートワークにおけるチームでの業務の進め方をシミュレーションする良い機会となります。
チームビルディングでよくある間違い
チームビルディングは、適切に企画・実行すれば大きな効果を発揮しますが、やり方を間違えると時間とコストを浪費するだけでなく、かえってチーム内の関係性を悪化させてしまう危険性もはらんでいます。良かれと思って企画した施策が逆効果にならないよう、ここでは多くの企業が陥りがちな典型的な失敗例とその対策を解説します。
間違い1:目的が曖昧なままイベントを実施してしまう
チームビルディングにおける最もありがちな間違いが、「何のために実施するのか」という目的が不明確なまま、企画を進めてしまうことです。「最近コミュニケーションが不足しているから」「会社から予算が出たから」といった漠然とした理由で、とりあえず懇親会やゲーム大会を企画してしまうケースがこれにあたります。目的が曖昧だと、施策の選定基準がぶれてしまい、参加者も「ただの遊び」と捉えがちです。結果として、一時的な盛り上がりで終わってしまい、本来解決すべきだったチームの課題は何も変わらないという事態に陥ります。
この失敗を避けるためには、企画の第一歩として「チームの現状の課題は何か」「この施策を通じてどのような状態になりたいか」を明確に言語化し、それをメンバー全員で共有することが不可欠です。目的が明確であれば、それに最適なアクティビティを選ぶことができ、参加者の当事者意識も高まります。
よくある間違い | 推奨されるアプローチ |
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イベントの実施そのものが目的化している。 | 「コミュニケーションの活性化」「新規プロジェクトの連携強化」など、具体的な目的を設定し、全員で共有する。 |
参加者が「何のためにやるのか」を理解していない。 | 企画の背景や狙いを事前に丁寧に説明し、納得感を得る。 |
間違い2:単発のイベントで終わらせてしまう
年に一度の社員旅行やキックオフイベントなど、大規模なチームビルディングも効果的ですが、それらが単発で終わってしまい、継続性がないこともよくある失敗です。非日常的なイベントは一体感を高めるカンフル剤にはなりますが、その効果は時間とともに薄れていきます。イベントで高まったモチベーションや良好な関係性も、日常業務に戻るとすぐに元通りになってしまうのでは意味がありません。
チームビルディングは、一度きりの「イベント」ではなく、継続的な「プロセス」として捉えるべきです。大規模なイベントだけでなく、週次のミーティングで行う簡単なアイスブレイクや、月一のランチ会など、日常業務の中に組み込める小さな施策を継続的に行うことが、強固なチーム文化を醸成する上で非常に重要になります。
間違い3:メンバーの意見を聞かずに企画を進める
経営層や人事部、あるいはチームリーダーが良かれと思って一方的に企画を進めてしまうと、メンバーは「やらされ感」を抱いてしまいます。参加が義務的であったり、内容に興味が持てなかったりすると、メンバーのエンゲージメントは著しく低下し、チームビルディングの効果は期待できません。むしろ、貴重な業務時間を割いて参加することへの不満が募り、逆効果になることさえあります。
この問題を解決するには、企画の初期段階からメンバーを巻き込むことが大切です。アンケートで希望を聞いたり、企画チームに有志を募ったりすることで、メンバーは当事者意識を持つようになります。全員の希望を叶えることは難しいかもしれませんが、意見を吸い上げるプロセスそのものが、風通しの良いチーム作りの一環となります。
間違い4:「楽しさ」だけを追求したレクリエーションになる
チームビルディングにおいて「楽しさ」は重要な要素ですが、それだけを追求してしまうと、単なるレクリエーションで終わってしまいます。飲み会やバーベキューは確かに楽しい時間ですが、それがチームの生産性向上や課題解決にどう繋がるのかという視点が欠けていると、「仲の良いメンバーだけで固まってしまい、普段話さない人との交流は生まれなかった」「楽しかったが、仕事には何も活かせなかった」といった結果になりがちです。
企画するアクティビティが、設定した目的にどう貢献するのかを常に意識しましょう。例えば、「コミュニケーション活性化」が目的なら、全員が均等に話す機会のあるゲームを選ぶ。「課題解決能力の向上」が目的なら、チームでの協力が不可欠なワークショップを選ぶなど、楽しさと学びのバランスが取れた施策を設計することが成功の鍵です。
間違い5:実施後の振り返りやフィードバックを怠る
多くのチームビルディングは、アクティビティを実施して「楽しかったね」で終わってしまいます。しかし、最も重要なのは、体験を通じて何を感じ、何を学んだのかを言語化し、共有する「振り返り」の時間です。このプロセスを省略すると、せっかくの気づきや学びが個人の感想で終わってしまい、チーム全体の成長に繋がりません。
アクティビティの後には、必ず振り返りの時間を設けましょう。「今回のゲームで、チームのどんな強み・弱みが見えたか」「この経験を明日からの業務にどう活かせるか」といったテーマでディスカッションを行うことで、体験が具体的な学びへと昇華されます。また、企画担当者は参加者からアンケート等でフィードバックをもらい、次回の企画改善に繋げることも忘れてはなりません。
よくある間違い | 推奨されるアプローチ |
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アクティビティをやって終わり。効果測定もしない。 | 体験から得た学びや気づきを共有する時間を必ず設ける。 |
個人の感想で終わってしまい、チームの資産にならない。 | 学びを言語化し、「明日からどう行動するか」という具体的なアクションプランに繋げる。 |
間違い6:企画内容が一部のメンバーに偏ってしまう
チームには、様々な個性や価値観を持つメンバーがいます。運動が得意な人もいれば苦手な人もいますし、大勢の前で話すのが好きな人もいれば、静かに考えることを好む人もいます。特定のスキルや嗜好を持つ人だけが活躍できるような偏った企画は、他のメンバーに疎外感や不公平感を与えてしまいます。例えば、体力勝負のスポーツ大会だけでは、運動が苦手なメンバーは楽しめず、かえって苦痛を感じるかもしれません。
企画段階で、メンバーの多様性を十分に考慮することが重要です。インクルーシブな設計を心がけ、誰もが自分なりの形で貢献し、楽しめるようなアクティビティを選びましょう。複数の選択肢を用意してメンバーが自分で選べるようにしたり、身体的な能力だけでなく、思考力や創造性が求められるような多様な要素を組み合わせたりする工夫が求められます。
まとめ
本記事では、チームビルディングを成功させるためのコツや具体的な企画方法を解説しました。チームビルディングは、単なる親睦会ではなく、チームの成長段階に合わせて目的を明確にし、継続的に行うことが重要です。成功の鍵は、心理的安全性を確保し、メンバーの主体性を引き出すことにあります。
ご紹介したゲームや企画の進め方を参考に、自社の課題解決につながるチームビルディングを実践し、生産性の高い組織を目指しましょう。